GOOD MORNING STARTS AT CAFE

心とカラダを“ととのえる” —— 朝の豊かなカフェ時間

慌ただしい出勤はもうおしまい! 少し早く家を出て、素敵なカフェで心とカラダの準備をしませんか? 最近では、早朝から凝ったブレックファーストを用意しているお店も多く、時間帯によって、様々なサービスを展開しているところも。ここでは、そんな“使える”カフェの、豊かな朝の楽しみ方をお教えします。

EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ Allpress Espresso
——ニュージーランド生まれのロースタリーカフェ

季節に合わせたブレンドで楽しませてくれる「季節のコーヒー」¥500~。日々ひんやりとしてくるこの季節は、まろやかで秋らしい、コクと温かみのある味わいのブレンドを。詳しい説明が記されているテイストノートが添えられているのも嬉しい。

オセアニア発祥のカフェラテのようなドリンク「フラットホワイト」¥490。エスプレッソと、きめ細やかなスチームミルクとのバランスはバリスタの技量の見せどころ。ミルクの味もしっかりと感じられ、心癒される。

ドリンクと一緒に食べたい「アボカドトースト」¥750。カリカリトーストにたっぷりと添えたアボカドのトーストに、半熟たまご(+¥100)やスモークサーモン(+¥400)をトッピングすれば、ボリュームも栄養も満点な朝食プレートに。

一番人気の「バナナケーキ」¥500(1ピース)は、店で一から作る手作り。ブラウンシュガーのコクとくるみの食感が感じられるバナナケーキは「フラットホワイト」とも相性抜群。

クリーンな印象の虎ノ門ヒルズ店。イートインももちろん可能だが、晴れた秋空が気持ちの良い日は、テイクアウトして、店を出てすぐの大きな一面窓の陽光射し込むスペースや、ヒルズ敷地内のガーデンスペースで寛いだひと時を過ごすのもおすすめ。

2020年に虎ノ門ヒルズにオープンした『オールプレス・エスプレッソ』は、創業者マイケル・オールプレスが、ニュージーランドで小さなコーヒーカートからスタートしたカフェ。30年前の創業当時から変わらぬ「毎日飲んでも美味しく飲める、飽きのこないコーヒー」というポリシーを守り続け、またたく間にショップはニュージーランド国内に広がり、オーストラリア、イギリス、そしてオーナーも好きな日本と、海外に次々出店。知る人ぞ知る人気のカフェとなっている。その美味しさの秘密は、まずロースタリーカフェ(焙煎所が併設されているカフェ)であること。日本では清澄白河の一号店に焙煎所があり、熟練した技で焙煎されている。

さて、こちらで一杯いただくなら、エスプレッソ系をお湯で割ったロングブラック「オールプレス・ブレンド」¥450を試したい。ブラジル、グァテマラ、コロンビア、インドネシアと4種の豆をブレンドした、ショップのシグネチャーブレンドで、絶妙な味わい。日ごと涼やかになる秋の朝のひと時をゆったりと過ごす一杯は、シーズナルの「季節のコーヒー」¥500〜も。季節に合った焙煎や豆でドリップしたコーヒーが心に沁みる。また、コーヒーがあまり得意でない方は「フラットホワイト」¥490はいかがだろうか? 「フラットホワイト」はオセアニア系のドリンクで、『オールプレス』人気の一杯。

そして秋の朝の一杯のお供に、朝食やブランチとして「アボカドトースト」¥750もお勧め。『オールプレス』用に特別に作ってもらっているカンパーニュをカリカリにトーストし、フレッシュアボカドとパンプキンシードと一緒に食す。また、テイクアウトでも人気の「バナナケーキ」¥500は、ブラウンシュガーとバナナでコクのある味わい。朝食やおやつとしてコーヒーと共に食べれば、ほっこりとすること請け合いだ。

Allpress Espresso|オールプレス・エスプレッソ
住所=東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 2F 電話=03-6273-3928 営業時間=8:00~20:00、土曜・日曜・祝日9:00~18:00 ※各種クレジットカード、IC決済、QRコード決済利用可 
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY ATSUMI ODATE(NDPP.)

❷ ザ・サードカフェ by スタンダードコーヒー
——注文カウンターの裏側に広がる大きなイートイン・スペースは、まるで隠れ家!

お好きなベーカーリーひとつに¥253のドリンクを付けた「ベーカリーセット」。店頭で毎朝焼き上げるクロワッサンは、サクサクっ、フワフワっ。バターの芳しい香りが人気の理由だ。

濃厚なエスプレッソとミルクの味わいのハーモニーが楽しめる「カフェラテ」¥374(S)、¥429(L)、¥528(EXL)。チェーン店にも関わらず、ラテアートもデフォルトで提供。

「ブルーベリークリームチーズ」¥495。自慢のベーグルに、ブルーベリージャム入りのクリームチーズをたっぷりと塗った、間違いのない美味しさ。

自家製ベーグルは、モチモチっとした食感がたまらない。

毎朝、店内のオーブンで焼き上げるパン。焼きたてを楽しむなら、断然、モーニングタイムだ。

注文カウンター左手から店内を奥に進んでいくと、その裏側に大きなイートイン・スペースが! 現在はコロナウイルス感染症対策で通常よりも席を間引いているが、それでも49席と、十分な席数が確保され、うちカウンター15席には電源プラグが用意されている。ソファー席なら腰を落ち着けて集中することが可能。何より、注文カウンターの裏手に隠れていて、通路の喧騒が聞こえず、落ち着けると評判なのだ。

毎朝7時から11時まではモーニングタイム。各種セットメニューに加えて、レギュラーコーヒーも同価格でワンサイズアップとなる。そのレギュラーコーヒー用のコーヒー豆は、アラビカ豆100%のウォッシュドタイプ。グァテマラ、コロンビア、タンザニア産をブレンドして、甘みとコク、華やかな酸味を引き出し、飲み疲れないように苦味を抑えている。豆は淹れる直前に都度曳いているから、驚くほど香りが豊か。落としたコーヒーも45分ごとに入れ替えて、常に新鮮さをキープしている。

10月からは「Standard Coffee」の公式アプリがスタート。ダウンロード特典のほか、来店10回でコーヒーがプレゼントされるなど、お得な企画が目白押しだ。また同日2回目の来店を果たすと、レシート提示で全ドリンクが100円引きとなる割引企画も継続。賢く利用して、日々の朝活時間を、美味しくお得に楽しみたい。

THE 3RD CAFE by Standard Coffee|ザ・サードカフェ by スタンダードコーヒー
住所=東京都港区虎ノ門1−23−3 虎ノ門ヒルズ森タワー 3F 電話=03-3539-3221 営業時間=7:00〜20:00(フードL.O.19:00)、土曜・日曜・祝日9:00〜18:00(フードL.O.17:00) 定休日=無休 ※各種クレジットカード、交通系IC、QRコード決済利用可
 
TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(NDPP.)

❸ メゾン・ランドゥメンヌ
——絶品クロワッサンで、都会の秋の朝を感じる幸せ

『メゾン・ランドゥメンヌ』の代名詞とも言える「クロワッサン・フランセ」¥590。1枚1枚の層がはかなく、層の間には空気をはらみ、外はサクサクしているのに、中はしっとり。そしてモンテギュ社のバターの芳醇な香りが口いっぱいに広がる。日本でだけ販売している「クロワッサン・ジャポネ」¥330も販売。

朝食パンとして人気のひとつ「オリーブとベーコンのプチパン」¥378。オリーブとベーコンのコンビネーションがお腹を満たしてくれる。朝は、調理をしないでそのまま食べられる惣菜パンが人気だそう。コーヒーと一緒に召し上がれ。

テラス席で食べるなら、京都発祥小川珈琲のスペシャリティーコーヒーやカフェオレも一緒にどうぞ! 手前は「ホットコーヒー」¥407、奥は「カフェラテ」¥682

フランスのコンクールで受賞したクロワッサンを日本で食べられる口福! その美味しさは、研究し尽くした層の数と、AOC(フランスの原産地統制呼称)認定のバター、発酵温度と時間、オーブンの火加減。そしてそれらのコンダクターとなるのが熟練の職人たちだ。

店内にはたくさんの種類のパンが。パリと同じ味が楽しめるパンや、時流に合ったヴィーガンのパンも是非、トライしてみたい。

店内に飾られた、パリ一号店のオープン時のセピア色の写真。こうしたインテリアも外国にいるかのようなセンスが感じられる。ちなみに多くのフランス人スタッフの中、前列中央にいるのが、代表の石川芳美さんとパートナーのロドルフ・ランドゥメンヌさん。

日に日に寒くなるこの時季、都会のカフェで焼きたてのクロワッサンとコーヒーで心豊かに1日を始めたい——そんな願いを叶えてくれる店が、東京タワーを望む飯倉片町の交差点の角にあるブーランジェリー『メゾン・ランドゥメンヌ 麻布台』だ。朝方は、近隣に住む常連や、通り道のワーカーがまるで甘いバターの香りに引き寄せられるように店内に入っていく。お客様のほとんどがテイクアウトだが、オープンテラスの席が数席設けられていて、都会の秋を感じながらゆっくりとカフェタイムを過ごすものも心癒される。 

『メゾン・ランドゥメンヌ』はパリで創設され、満を持して2015年に日本に出店、この麻布台の店が日本での本店となる。元々パン職人だった石川芳美さんが30代でハード系のパンを学ぶため渡仏、現地でのちに公私共にパートナーとなるパティシエのロドルフ・ランドゥメンヌさんとパリで立ち上げたのがこの店だ。現在フランスで25店舗ほどを構える店の代名詞は、何と言っても唯一無二の美味しさを誇るクロワッサン! 本場フランスのクロワッサンの美味しさを競うコンクールで2014、18年と2度のグランプリの栄光に輝いている。その美味しさの秘密は、AOC(フランスの原産地統制呼称)で認定されたシャロント・ポワトゥ産の上質なバターと、熟練の職人による手技が織り成す14(一般的なものは27層)の“層”や焼き加減だそう。
 
クロワッサン以外にも、店先には、目も舌も楽しませてくれるパンが並ぶ。今回、画像では紹介しきれなかったが、パリの店と同じレシピのパンも多い。例えば、パリで働くスリランカ人が作った賄いのカレーが逸品だったため、それをパンにした「ヴァッシー カレーパン」¥324などストーリーがあるものも。代表を務める石川さんが今、力を入れているパンのひとつが、全て植物性の材料を用いた「ヴィーガンメロンパンバニラ(100%植物性のYUMGO「ユンゴ」を使用したメロンパン)」¥350。こちらも是非、試してみたい。

MAISON LANDEMAINE|メゾン・ランドゥメンヌ 麻布台
住所=東京都港区麻布台3-1-5 電話=03-5797-7387 営業時間=8:00〜19:00 定休日=年末年始 ※各種クレジットカード、IC決済利用可
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY DAISAKU NISHIMIYA(NDPP.)

※2022年10月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
※各ヒルズでは、店舗により臨時休業や営業時間を変更させていただく場合がございます。詳細は「虎ノ門ヒルズの営業状況について」をご確認ください。