ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマはフリルとレースからはじめる秋支度です。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
*
秋色が心地よく見える季節がきた
今年の東京の夏は、ここ数年よりいくぶん暑さが和らいだものの、まだまだ残暑が厳しい予報も出ていて、まだ気が抜けませんね。ですが、もう暦のうえでは秋。日も短くなり、太陽の高度は下がってきています。そうなると、目から入る光のせいなのか、不思議とブラウンやベージュが心地よく見えてきます。スタジオ撮影で、正面からバーンと夏を感じるライティングにすると、レモンイエローやパキッとした色が美しく見えるのですが、サイドから差し込むようなライティングだと、ブラウンやエンジが素敵に見えるんですよね。光はおしゃれにすごくリンクしているのだと、つくづく思います。季節の変わり目だからこそ、変わりたい。そんな気分をプッシュするため、今回は、トレンドのフリルやレースをあしらった秋色服を集めてみました。

シアーな花柄刺繍のレースで仕立てたクラシカルなボウタイブラウス。メンズライクな生地感のグレーのフレアパンツを合わせると、一気に秋の装いに。ちょっと上品ぐらいが、秋気分にはちょうどいい。ブラウス¥46,200、フレアパンツ¥39,600(ともにソブ/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)

深く開いたVネックにレースのあしらいがアクセントになったニットトップ。レースは取り外し可能で、腰に巻いて裾から覗かせても。今の時季ならノースリーブ一枚でさらりと着たい。落ち着いた色味だから、夏っぽくなりすぎずに着こなせます。ボトムもネイビーでシックにまとめて。ニット¥37,400、パンツ¥39,600(ともにエストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F)

秋色チェックのブラウスですが、シアーな素材なので軽やか。ボウタイと前立てのフリルがなんともクラシカル。同系色のスカートでまとめた知的で落ち着いた雰囲気に。ボタンを2つほど外してカジュアルに着崩し、パールのネックレスを覗かせても素敵。ブラウス¥50,600、スカート¥57,200(ともにデザインワークス/デザインワークス 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズ ウェストウォーク 3F)

ワイルドなスカジャンから、センシュアルなレースキャミソールをインナーに覗かせ、コントラストのあるスタイルを。ホワイトデニムでまとめれば、甘辛ミックスがウルトラかわいい。スカジャン¥198,000(シュタンバウム)、キャミソール¥62,700(ラスパイユ)、パンツ¥121,000(ダークパーク/以上ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス ロッポンギ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F)

コットンシルクオーガンジーのブラウスの襟元には、取り外し可能なフリルのカラー。軽やかなトップに対し、風合いのあるネップパンツを合わせ、異なる質感を重ねて。ブラウス¥47,300、パンツ¥47,300(ともにエブール/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F)

存在感のあるレースが目を引くキャミソール。落ち着いたオータムカラーの重ねに、エレガントなレースと艶めく光沢で、装いに華やかなニュアンスを添える。キャミソール¥10,000、シャツ¥20,000、パンツ¥15,000(以上バナナ・リパブリック/虎ノ門ヒルズ グラスロックB2F)

ダークブラウンのティアードスカート。今の時季なら、肩をふわりと覆うケープニットで涼しげに。軽やかなティアードスカートは、ジャケットやライダースなど、重めのアイテムを合わせてもすっと馴染みます。ケープニット¥35,200、スカート¥57,200(ともにソブ/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)

今季一枚持っていたいフリルカラーのブラウス。落ち着いたネイビーのノースリーブなら、今からしっかり活躍してくれます。ジャケットのインナーにも使いやすく、着回しも抜群。柔らかなトップには、立体感のあるシルバーのスカートを合わせて、秋のおしゃれを楽しんで。ブラウス¥33,000、スカート¥47,300(ともにエッフェ ビームス/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F・3F)

セミフレアのシルエットが上品なエンブロイダリーレースのスカート。同系色のノースリーブを合わせて、すっきりとスマートに。秋が深まったら、オーバーサイズのバイカージャケットにロングブーツをプラスしても。トップ¥18,700、スカート¥74,800(ともにデザインワークス/デザインワークス 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズ ウェストウォーク 3F)

上品な白のレースブラウスに、素材感のあるチャコールグレーのスカートを。今の時季なら重たく見えず、カジュアルにもエレガントにも楽しめます。ブラウス¥34,100、スカート¥75,900(ともにエブール/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F)

ブラックレースのジャケットとスカートのセットアップ。今なら、白のタンクトップでカジュアルかつクールに。単体でも、それぞれ活躍するはず。ジャケット¥52,800、パッド付きタンクトップ¥19,800、スカート¥46,200(以上コラム/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F)

裾に大胆にあしらわれたレースがセンシュアルなショーツ。ゆったりとしたシンプルなニットトップを合わせて、カジュアルに。リゾートでは、このスタイルで過ごしたい。ニット¥15,000、ショーツ¥10,000(以上バナナ・リパブリック/虎ノ門ヒルズ グラスロックB2F)

深いVのネックをレースが美しく引き立てるリブニット。バーガンディーの色が、秋の気分を誘います。ボリューミーなスカートを合わせて、フェミニンなシルエットに。トップ¥19,800、スカート¥42,900(ともにソブ/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)
地曳いく子が指南する
秋に選ぶフリルとレース
❶ シアーな秋色でクラシカルを軽やかに
トレンドにもみられる、ラブリーでちょっとデコラティブなフリル。でも大人がリアルに取り入れるなら、襟元にフリルやラッフルをあしらったクラシカルなブラウスやティアードスカートがおすすめ。素材は、今からでもすぐに着られるシアーなものを。色は、落ち着いたオータムカラー。シックにトレンド感をアップしていきましょう。
❷ 主役級のレースキャミソール
レースは引き続きスタイルのポイントとして、外せない存在となりそうです。レースのキャミソールは、インナーから主役へと一気に躍り出たような気がします。キャミソールのレースといえば、かつては縁取り程度でしたが、今なら幅のある主役級のものを。センシュアルなレースを差し込むだけで、おしゃれ度がぐっと変わってきます。
❸ シックに甘辛ミックスが基本
フリルやレースといったラブリーな要素には、メンズライクなパンツやスポーティーなアイテムを合わせて、足し引きのあるスタイルに。フリルのティアードスカートやレースのタップパンツは、トップスをできるだけシンプルな秋色でまとめて。王道ですが、ラブリーとクールを掛け合わせた甘辛ミックスが基本です。
❹ レースのスカートは季節のブリッジに活躍
レースのスカートというと、あまり秋冬の印象ではありませんが、意外と重めかつハードなアイテムとの相性がいいのです。ざっくりめのニットや黒のバイカージャケットなど、合わせたら絶対にかわいいです。今年なら、少しフレアがかったミモレ丈のスカートを。ブーツと合わせて、冬を越すぐらい長く着倒してください。
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持ち、執筆も多く手がける。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『新しい大人ひとり旅』(扶桑社文庫)など多数。最新刊、『新しい大人のおしゃれ道』(扶桑社文庫)を9月に発売。
※ 2026年8月現在の情報となります。
※ 表示価格は全て税込価格です。
Q. 新たな気づきや共感を得ることができましたか?






SHARE