ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマは、秋冬ファッションに取り入れたいブラックアイテムです。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
距離を置いていたブラック魂が復活
この数年続いた暑い9月はどこへ行ってしまったのか、突然夏が終了しましたね。気候の変動が激しすぎて困惑しています。涼しい(ときに寒い)日が例年より早くにやってきたからでしょうか、このところ遠ざかっていた黒への欲望が、ジワジワと私の中で復活してきました。以前は、服も小物もほとんどが黒で、私の人生の基本カラーだったのですが、あまりの暑さのせいかここ数年の夏は少し距離を置いていました。一度離れてみて、この秋冬は黒の魅力を再認識している感じです。そこで今回は、この秋冬に取り入れたい、パワーを感じるブラックアイテムを集めてみました。

光線の角度によりモノグラム・パターンが黒に美しく浮かび上がるバッグ《オール・イン BB》。バケットシェイプから着想を得たシルエットは、持ち方により自在に変化し、エレガントにもカジュアルにも活躍。取り外し可能なクロスボディバッグストラップ付き。バッグ¥490,600(ルイ・ヴィトン/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F)

エルメスのアイコニックな「コリエ・ド・シアン」のバックルがアクセントになったショートブーツ《ニキ》。メリージェーン風のストラップが印象的なシューズ《ノートン》。足もとにメンズライクな重厚感を添えて、マニッシュな秋冬スタイルにまとめても素敵。右ショートブーツ¥556,600、左シューズ¥228,800(ともにエルメス/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F)

アイコニックな《ディオール トゥジュール》バッグが、ジョナサン・アンダーソンによって再解釈された、新たなホーボーシルエットで登場(右)。取り外し可能なショルダーストラップ付きなので、さまざまなシーンで楽しめそう。リボンのアクセントが付いた《マイ ディオール》(左)は、エレガンスのなかにのぞくラブリーさにも心惹かれます。バッグ右¥545,000、左¥490,000(ともにディオール/クリスチャン ディオール/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F)

サイドのボウの装飾が印象的な《J’Adior》バレリーナ。ラウンドトゥの愛らしいシルエットを引き立てる、艶やかな黒のパテントカーフスキンが、エレガントな足もとをつくります。シューズ¥145,000(ディオール/クリスチャン ディオール/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F)

ボッテガ・ヴェネタの新作トートバッグ。イントレチャートとレザーパネルとのコンビネーションが、しなやかで美しいシルエットを描く。シンプルながら洗練された佇まいが魅力。バッグ¥841,500(ボッテガ・ヴェネタ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ B 1F)

立体的で洗練されたフォルムが印象的なヴァレンティノ ガラヴァーニの《Vロゴ シグネチャー スモールトートバッグ》。アンティークブラス仕上げのVロゴや、サイドにあしらわれたスタッズのディテールに、アレッサンドロ・ミケーレらしいエッジィさを感じます。取り外し可能なショルダーストラップ付き。バッグ¥396,000(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/ヴァレンティノ/表参道ヒルズ 本館1F、2F)

繊細なストラップにアイコニックなスタッズをあしらったヴァレンティノ ガラヴァーニの《ロックスタッズ パンプス》。メタルのトゥキャップのディテールが、実用性を備えながらシャープなアクセントへと昇華されている。美しいシルエットが、あらゆるスタイリングの魅力を惹きたてます。シューズ¥181,500(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/ヴァレンティノ/表参道ヒルズ 本館1F、2F)

黒のグレインドカーフスキン(型押し)が上品な光沢を放つセリーヌの《セブンティーン》。ストラップを自在にスライドできるので、クロスボディとしてもショルダーとしても楽しめます。バッグ¥500,500※予定価格(セリーヌ/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ B 1F・2F)

しなやかなラムスキンが上質な表情を見せるセリーヌの《ステージ フィットブーツ》。甲に沿うようなデザインが、すっきりとした脚のラインを際立たせます。ショートブーツ¥286,000※予定価格(セリーヌ/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ B 1F・2F)

バーバリーのアイコニックなトレンチコート《ケンジントン》を再解釈した、ショート丈のトレンチジャケット。これ一着でパワーブラックスタイルが完成。ボリューミーなプリーツスカートやワイドパンツなどに合わせたい。コート¥607,200(バーバリー/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F)

カシミアブレンドを使用したジャカード織バーバリーチェックのビーニーとグローブ。ブラックファッションのアクセントに取り入れたいアイテムです。ビーニー¥57,200、グローブ¥45,100(ともにバーバリー/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F)

小さなバックル、指ぬきのようなスタッズが印象的なバレンシアガの《ル・シティ》から、ラージサイズのホーボーバッグが登場。ユニークな光沢を放つ柔らかなアリーナラムレザーが体にフィットし、持った時のシルエットも素敵です。バッグ¥381,700(バレンシアガ/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F)

クロエのアイコンバッグ《パディントン》に、新たな仲間《パディントン スリング》が登場。横長シルエットのイーストウエストトートは、シグネチャーのパドロックを受け継ぎながらも、よりしなやかでカジュアルなムード。ヴィンテージ感のある表情もいい感じ。バッグ¥416,900(クロエ/表参道ヒルズ 本館1F)

ブラックスウェードの質感が上品なザ・ロウのトートバッグ。ローファーは程よくトウがポインテッドで端正な印象。カーキのトレンチコートに合わせて颯爽と持ちたい。バッグ¥321,200、シューズ¥245,300(ともにザ・ロウ/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F)

艶やかな黒が際立つパテントカーフレザー仕立てのクリスチャン ルブタンの《ヴィーナス バゲット》。洗練されたメリージェーンタイプの《ジェーン ニーナ パンプ》は、程よい高さのヒールなので、オンオフともに活躍します。バッグ¥369,600、シューズ¥154,000(ともにクリスチャン ルブタン/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F)
地曳いく子が指南する
パワーブラックの選びかた
❶ 季節のブリッジは黒の小物で
黒というと、ベーシックカラーなので安心してしまうところもありますよね。とりあえず色に迷ったら、黒を買っておけばいいという感じで。バッグも靴も黒であれば、どんな服に合わせても、それなりにおしゃれに見えてきますから。でも、今年はちょっと付き合い方が変わりました。無難な黒でまとめるのではなく、パワーを持った黒の小物で、全体を整えるような感覚に。とくに、今のブリッジの季節は、スタイルを引き締めるアクセントとしてパワーブラックを楽しみたいです。
❷ 艶のあるラグジュアリーな質感を
パワーブラックとは、エッジィで個性ゴリゴリな強い黒のことではありません。ほどよく自分の個性とスタイルを保ちつつ、艶感のある上品さを纏った黒のこと。ハードなストリートやロックなスタイルはやり尽くしたので、少しお休み。この秋冬はエレガンスを追求したスタイルでまとめたい。だからこそ、光を吸い込む重厚な黒ではなく、上質な光沢を放つグラマラスな黒を選びたい。基本は美しいかどうかです。
❸ 黒にも求める遊び心と軽やかさ
ポイントとして取り入れたい黒は、エスプリのあるデザインを。かわいいリボンがあしらわれたラブリーなものや、主張のあるゴールドのチェーンストラップ付きのもの、ボリューミーなサイズでも軽やかさのあるものなど。小技の効いた、くせ者デザインを狙っていきましょう。
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持ち、執筆も多く手がける。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『新しい大人ひとり旅』(扶桑社文庫)など多数。最新刊に『新しい大人のおしゃれ道』(扶桑社文庫)。
※ 2026年9月現在の情報となります。
※ 表示価格は全て税込価格です。
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