IKUKO’S METHOD

ひと足お先に気分を上げて! 夏素材の小物たち——地曳いく子のおしゃれメソッド112

ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマはラフィアやコットンなど夏素材の小物です。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

気分的にはもう夏を楽しんで!

本来6月から7月にかけての日本は、じとじと長い梅雨の季節。でも、この近年は天気が読めないですよね。激しい雨が降ったかと思ったら、次の日は晴れたり。昼間は真夏のような暑さでも、朝晩の気温差があって肌寒かったり。毎回書いているようにも思いますが、予測不能な天候に振り回される日々です。この時季に着る服で迷子になるのは毎度のこと。こうなってくると、ひと足早く夏の小物を手に入れて気分的にはもう夏を楽しんでおいた方が正解。ということで、ラフィアや天然繊維などの夏を感じる素材の小物たち集めてみました。小物だったら、今から取り入れても問題なし。この先どうなるか分からない、だからこそ今を楽しく過ごしていきましょう。

愛らしい「ヴィヴィエンヌ」のクロシェ編みチャームがリゾートコレクションから登場。足裏にあしらわれたモノグラム・モチーフもかわいい。バッグに付けるだけで、夏への気持ちを盛り上げてくれるはず!チャーム¥154,500(ルイ・ヴィトン/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F

ワイドブリムのフォルムが上品なエルメスのハット《イゾラ・マイヨン》。レザーフリンジをあしらったツイリーは、カジュアルにひと結びしてタイのように遊んでシャツやTシャツにと合わせても素敵。もちろんバッグ付けても。ハット¥132,000、スカーフ¥130,900(エルメス/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F

精巧なレザー細工に職人技を感じるエルメスのマーガレットチャーム。バッグに付けるチャームとしてだけでなく、手首につけてブレスレット風にしても。色々な使い方で楽しめそうなチャームです。チャーム¥248,600(エルメス/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F

編み目のディテールが美しいディオールの《テディ-D》ハット。フレンチシックなワイドブリムのシルエット。「ディオール メダリオン」のパッチがポイントに。リゾートではもちろん、シティでも被りたい。ハット¥130,000(ディオール/クリスチャン ディオール/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F

アイコニックな《ディオール ブックトート》に、エリック・カールの名作絵本『はらぺこあおむし(THE VERY HUNGURY CATERPILLAR)』が登場。しかもコットンキャンバスには、あおむしさんがプリントではなく刺繍で描かれているのがすごい!その再現性に愛を感じます。手にするだけで心躍るアートピースのような逸品。バッグ¥540,000(ディオール/クリスチャン ディオール/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F

細長いシルエットで多様な使い方が楽しめるディオールの《ミッツァ》スカーフ。手首に付けたり、髪を束ねてリボンのように使ったり、バッグに巻いたり。軽やかにエレガンスをアップする優れものアイテム。スカーフ各¥35,000(ディオール/クリスチャン ディオール/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F

バレンシアガのアイコンバッグ《ル・シティ》がラフィア風素材のファブリックで登場。クラフト感のある編み目とラムスキンとのコンビネーションセンスはさすが。使い込んだヴィンテージのような風合いもクール。バッグ右¥376,200、左¥192,500※予定価格(バレンシアガ/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F

セリーヌの「C」や「サルキー」のシグネチャーがプリントされたラフィアハット。ラフィアの素材感や焼き付けたようなプリントに職人の手仕事の跡を感じる逸品。シンプルだけれども個性的なハット。ハット¥126,500※予定価格(セリーヌ/麻布台ヒルズ ガーデンプラザ B 1F・2F

バーバリーの新作《マーゲート トート》。ラフィアパームの葉をバーバリーのシグネチャーであるサンドベージュに染色しクロシェ編みでバーバリーチェックに仕上げたというトートバッグ。クラフトワークが奏でるかすれたようなチェック柄が新鮮。¥165,000(バーバリー/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F

ハンドクロシェで編んだクロエのラフィア製《SUMMER BANANA イーストウエストトートバッグ》。手描きのシグネチャーのあしらいと揺れるゴールドのチャームがアクセントに。女性の自立促進を促すマダガスカルの社会的企業〈Made For A Woman〉とのコラボレーションにより製作。バッグ¥227,700(クロエ/表参道ヒルズ 本館1F

職人の手仕事が生み出すザ・ロウのラフィアバッグ《LARGE ESTELLE TWO》。クラフツマンシップが息づく揺らぎのあるデザインに心惹かれます。レザーポーチ付き。バッグ¥399,300(ザ・ロウ/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F

ペーパーラフィアを手編みしたマルニの《ホーボーバッグ》と《カメラバッグ》。マルニらしい配色のカラーブロックがかわいい。バッグ右¥101,200、左¥101,200(マルニ/表参道ヒルズ 西館1F

地曳いく子が指南する
今を楽しむ夏素材な小物たち

❶ 手仕事を感じるクラフトワークこそラグジュアリー

ラグジュアリーブランドから登場するラフィアなどの夏素材バッグといえば、美しく編み込まれた逸品が一般的だったと思います。でも、今年は少し様相が変わって、手仕事の跡が残るようなクラフト感のあるバッグが多く登場しています。グランマが編んだようなぬくもりのある質感だったり、味わいのある風合いだったり。クリーンなものだけが美しいという価値観ではない時代を表しているようにも感じます。シティでもリゾートでも、カジュアルに持てるラグジュアリーなラフィアバッグは今夏の気分を上げてくれる逸品となるはず!

❷ 自分が納得するかしないか、それが価値の正解

夏の天然素材のアイテムは、レザーとは異なりすぐにダメになるのでは?と、そんな心配ありますよね。でも、おしゃれはその季節を楽しむもの。何年も使えるかどうかを気にしながら楽しむなんてナンセンス。タイパやコスパなんて言葉が乱用されるようになり、それが美徳とすらなっている、そんな傾向がありますよね。手もとに3、4年愛用しているお気に入りのラフィアのバッグがあるのですが、それは気がついたら“たまたま”3、4年持っていたという感じ。別に堅牢なものを選んだからとかではなく。日本の夏は高温多湿。どんな丈夫なものもどうなるか分かりません。自分が楽しめて納得する値段ならそれが一番のコスパだと思っています。推し活は、他人から見ると無駄遣いと思われるかもしれませんが、Tシャツやグッズを手に入れることで自分の気持ちが上がるなら無駄ではない。正解は人それぞれ。今夏で使い倒して、でもまた来年も楽しめたらラッキーぐらいな気持ちで。自分の価値観で夏を思いっきり楽しむことが大切です。

❸ チャームやナロースカーフで気持ちアップ

この時季の気分をアップさせるアイテムとして、チャームやスカーフなどアクセサリー感覚でおしゃれを楽しめる小物も有効的。特にスカーフは、大判スカーフに替わりナロースカーフが夏にはおすすめ。いつものバッグに一点投入するだけで、夏のウキウキ感がプラスされます。真夏には少し早いですが、今年はエレガントなワイドブリムのストローハットにも注目。小物をひとつ足すだけで、気分もぐっと変わります。


profile

地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持ち、執筆も多く手がける。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『60歳は人生の衣替え』(集英社)など多数。最新刊、人気の旅エッセイに新たな書下ろしを加えポケットサイズに再編集した『新しい大人ひとり旅』(扶桑社文庫)。

※ 2026年6月現在の情報となります。
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