定番人気のスニーカーこそ、トレンドをおさえて選びたい。モード誌を中心に活躍するスタイリスト・小笠原夏未さんに今年買いたいスニーカーを４つのキーワードで選んでもらいました。新しい一足で、春を軽やかにスタート。
PHOTO BY YUKI SAITO
MODEL BY SUMIRE OZAWA, MOKA ASADA
EDIT & TEXT BY RCKT/Rocket Company*
Keyword #01「メタリック」
ニュートラルな装いに光沢感を挿入したい
——オニツカタイガー
「流行のメタリックは、主張のあるアイテムだからこそ、モダンに上品に取り入れたいですね。オニツカタイガーを代表する一足である『MEXICO 66』は、その点とても優秀。靴幅はスマート、靴底も薄くて、形はシンプルなのですが、守りに入ってないデザイン。シルバーのアッパーに、ホワイトで統一した配色でトレンドを表現しています。グレー系やブラウン系の服に、このスニーカーを合わせて足元をキラキラさせたいですね。再熱している90年代ノームコアのムードを取り入れつつ、トレンド要素を掛け合わせて個性的なスタイリングに」（小笠原さん）
スニーカー「MEXICO 66」¥15,400 / 22.5cm〜29.0cm, 30.0cm, 31.0cm（オニツカタイガー／オニツカタイガー／六本木ヒルズ メトロハット/ハリウッドプラザ B1F）
Keyword #02「パンプアップ」
ペールトーンで取り入れるgrounds
——ロイヤル フラッシュ
「ファッションデザイナーの坂部三樹郎氏が監修するgroundsは、ボリュームのあるソールが個性的なスニーカー。とろみのあるモスグリーンに惹かれてチョイスしました。シューレースも同色で揃えているのがいいですね。このカラーリングに、もしも他の色が一色でも入ってしまうと、だいぶ印象が変わると思います。チャーミングでとても可愛いです。足元にボリュームがあるので、同じくボリュームのあるスカートと合わせて重心を低い位置に置きつつ、夏場だとトップスはタイトなノースリーブと合わせてメリハリをつけたスタイリングをしたいです」（小笠原さん）
スニーカー「MOOPIE」 ¥31,900 / 24.0cm〜26.0cm（grounds／ロイヤル フラッシュ／六本木ヒルズ ヒルサイド 1F）
Keyword #03「ガールフッド」
大人に似合う洗練されたガールフッド
——コール ハーン グランドショップ
「今年もさまざまなブランドで、ガールフッド・トレンドを反映させたルックが登場しているなかで、コール ハーンの『グランドプロ ブレイカウェイ スニーカー』もその線上を走るアイテムとして、スタイリングに取り入れたい一足。どこかアイビールック的でありつつ、フェミニンな印象のふっくらとしたキルティングに、ダスティーブルーのアクセントカラーが流行をキャッチしています。くすんだペールトーンは個人的にも好みで、今年取り入れたい色。ミニスカートに白ソックスを合わせたいですね。キュートになりすぎない絶妙な色合いが、大人な女性が取り入れるべきガールフッドの要素です」（小笠原さん）
スニーカー「グランドプロ ブレイカウェイ スニーカー」 ¥28,600 / 22.0cm〜26.0cm（COLE HAAN／コール ハーン グランドショップ／六本木ヒルズ ヒルサイド B1F）
Keyword #04「レトロ」
ノスタルジックが今の気分
——アディダス オリジナルスショップ
「ファッションのトレンドは繰り返されるとよく言われますが、『レトロ』というキーワードも現行のファッショントレンドに欠かせないものだと思います。絶妙なニュアンスカラーのピンク色の『GAZELLE』は、80年代モデルのオマージュだという青タグのナイロンタンベースとあいまって、レトロ感があって今の気分にとてもぴったりですね。色合いがチャーミングなので、かちっとしたグレイのスラックスやセットアップを合わせると、より『GAZELLE』の魅力が引き立つと思います」（小笠原さん）
スニーカー¥15,400 / 22.0cm〜29.0cm（アディダス オリジナルス／アディダス オリジナルスショップ／六本木ヒルズ メトロハット/ハリウッドプラザ 1F)
小笠原夏未｜Natsumi Ogasawara
1993年生まれ。文化学園大学服装造形学科卒業。スタイリスト山口翔太郎氏に師事し2020年9月に独立。現在は東京を拠点に、雑誌や広告、ファッションブランドのビジュアルを中心に活動中。
※記事中一枚目の画像の最右のスニーカーは、参考商品です。
※2024年3月現在の情報です。
※表示価格は全て税込価格です。
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