INSTANT FLOW#35

ちょっとイスタンブール行ってみた——藤原ヒロシの連載「INSTANT FLOW」#35

連休とか台風とかいろいろある日本ですが、秋の渋い感じはなかなか深まりません。世界中にお出かけするHFはいつもこんな気持ちなのでしょう。彼のinstagramの謎の部分を掘り下げ取材する連載の第35回! 2019年9月前半にポストされた画像からお届けします。

INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY HF WATCHING COMMITTEE (HWC)

9月1日——hajime live !

「ハジメちゃんのライブ深夜に行ってきました。かっこよかったです」(hf) クラブにおける働き方改革とかどうなっていくんでしょうね。昼間寝てます証明とか必要になるんでしょうか。「闇営業じゃないけど、暗闇の中だからいいんじゃない?」(hf) 放言に真理あり。

9月2日——影綺麗。のどぐろ美味しい。#龍吟

龍吟。サミットとかで料理提供するような地球レベルのお店ですよね。「そういう系。もともと六本木にあったんですけど、日比谷ミッドタウンに引っ越してもう1年くらい経つのかな。お皿の影が綺麗だったの」(hf) お皿ものどぐろも美しいという。天ぷらですか? 「みたいな感じ」(hf) 銀杏もあるし。もうすっかり秋なんですね、美食業界カレンダー的には。

「本物で、六本木の時、龍と吟を飼っていたんです。待合室にいるんです」(hf) で、これはフクロウ? ミミズク?「よくわかんないけど、フクロウじゃないですか?」(hf) 残念。ミミズクでした。耳があるのはミミズクです。

9月2日——旧友親友

山本康一郎さんですよね(8/5参照)。「そう」(hf) このTシャツ見覚えありますよ。〈ポール・スミス〉の。ヒロシさんは「ヴィヴィアン。〈ワールズエンド〉です」(hf) 85年のショットでした。

9月3日——9月25日発売みたい。読書の秋の始まりに

つけびの村。ついに。いろんな人が面白そうって言ってます。「本は面白いですよ。テレビより」(hf) 藤原ヒロシ帯付き推薦図書。読みたくなるコメントです。「まさに人々の闇と僕らの好奇心、僕らじゃなくて僕のでよかったですね」(hf) うまいこと言うなーと思いました。食べ物のコメントもそうなんですけど。ヒロシさんが「なんで?」って言うと大抵面白いことになる。

9月3日——すり身となった魚も後悔しない。天ごくの天ぷら

「あるお店にお願いして魚の練り物を揚げてもらったんですけど、めっちゃおいしかった」(hf) ちくわの天ぷら好きです。「でしょ。すり身になった魚も喜んでいるはずです」(hf)

9月5日——ohayo 羽田

羽田盛り。いつになく食欲がありますね。「食事制限してるから、食べられるものがあるときは食べたいんです。いつもだったらこれプラス蕎麦とかだったりするけど」(hf) あー、タンパク質と野菜だけだから、なにで満腹感を得るんですか。「ないです。満腹感」(hf)

9月6日——catching up! @joseparla

今年はこの方とよく会いますね。ホセ・パーラさん。「なんかね(笑)。インスタンブールでショーやるって言うから、タイミング的にミラノのちょうど前だったから、経由するよって」(hf) ニューヨークの時はストリート系っぽかったのに、なんか突然ヨーロッパのセレブみたいですね。いいですね、いいお天気。

「天気めっちゃ良かったですよ」(hf) 運動会みたいですね。旗あるし。なんの建物なんですか?「わかんない」(hf)

ターキッシュブルーってこういうことですよね。作品ですか。「全然。街で見つけたの」(hf)

お茶の時間。「紅茶をグラスで飲む文化ってあるじゃないですか。中東とか。カップオブティーじゃなくて、グラスオブティー」(hf)

綺麗かわいい。日本ではありそうでない、タイルのある光景。

タイヤボート。「ウーバーじゃないけど電話すると来て、タクシーみたいに船で移動するんです。船着場みたいのがいろんなところにあるんです」(hf)

9月7日——何か意見がある様子

この鳥のアティテュード、ヒロシさんかと思いましたよ。「ふふ。何か言いたそうだなーと思って」(hf)

9月7日——先週盗撮された。髪型あまり変わらない。35年前

閑話休題。投稿ネタ。左の人とは話せるけど、右の人はちょっと怖い。「えー大丈夫ですよ」(hf) それにしてもこのリード、すごいですよ。よくこれだけ書けるなレベル。感れるって書いてなんて読ませたんですかね。

9月7日——beautiful work! @joseparla

再びイスタンブール。今度こそ作品ですよね?「これはホセの作品」(hf) すごい素敵なんですけど。これ壁画になってるんですか。「タイルが貼ってある作品です。向こうに住み込んで作ってたみたい」(hf) リアル作品の前に立ちたいです。

9月7日——silver hammer

これはなんでしょうか。「トルコの料理で…、日本でいう魚の塩釜焼き? あれを割るやつ。別にアルミホイルで巻く必要ないんじゃないかなって」(hf) あ。作品じゃないんですね。錆びちゃうから、みたいな。お店の名前は ?「わかりません」(hf) 読めないですよね。ジョージアに続き、判読不明地帯。

街中ですね。それっぽいというか。

逆さ。なんで。「わかりません。イスタンブールの貯水池みたいな、博物館みたいなのがあって。メデューサが逆さになってました」(hf) ちなみにここは、「イスタンブールの地下宮殿」と呼ばれる場所で、1500年前に造られた貯水槽です。地下空間は336本の大理石の柱で支えられてます。写真のメデューサの頭は柱の下敷きになっているもので、336本中2本。ひとつは逆さま、もうひとつは横向きだそうですが、どうしてこのように置かれているかは不明。なんとなく、なんでしょうか。

黒海!!!「黒海側。インスタンブールって、南にマルマラ海があってその先でエーゲ海とつながってたりするんです。で、北に黒海がある。こっち(写真左)がヨーロッパで、こっち(写真右)がアジア」(hf) ほー。「普通橋とか河川で国が分かれていたりするけど、インスタンブールって都市の真ん中にボスボラス海峡があって、でも国境ではないんです。これは黒海の灯台です」(hf)

9月8日——トルコ ガストロノミー

「トルコのおしゃれレストランに行きました」(hf) 大事なことですよね。

9月8日——藤原君とイスタンブールで再会

「ビエンナーレだったんです。トルコはいま美術バブルで、アートエリアみたいなものを作っていますね。ここも新しいギャラリーばかりのエリアでしたよ」(hf) トルコの六本木ヒルズみたいなところもあるんでしょうね。よいしょ。

怖いよお。「ジョーカーに見張られてる刑務所」(hf) 入監者としては楽しいかもしれないですね。いや、気持ち悪いやこれ、酔っちゃう。「映画の撮影所みたいなところでゴミをもらってきて作っているんです。だからシンプソンズとかジョーカーとかそのまま使っているんです」(hf) そういうの思いつくなんて、なんかヒロシさんみたいなアーティストですね。

9月9日——アジアとヨーロッパ

夕焼けだ。「僕はアジア大陸からヨーロッパ大陸を見てる」(hf) アジアから昇った太陽がヨーロッパに沈む。事実を言ってるだけなんですけど、すごい含蓄のあること言わたような気がします。

カエル。「もういいんじゃないですか。景色」(hf) えーーーーーー。

9月9日——藤原浩

藤原浩って誰かと思っちゃいますね。しかし脚綺麗ですよね。ノーコメントですか。

9月10日——朝靄ミラノ


イスタンブールからミラノ。チコリの森ですね。足につけないでくださーい(2/21参照)。「はい。チコリ両方とも美味しいんだよなあ。緑も白も。まだあんまりないですよね。日本で」(hf) トレビス、タルディーボ、プンタレッラ(カタローニャ)、プレコーチェ、ヴェローナ、カステルフランコ、これ全部キク科のチコリの仲間です。いろんな種類があって、地域によって呼び名も変わるのですが、色の薄いのがパン・ディ・ズッケロ(チコリア・ミラノ)で、濃いのがプンタレッラ(カタローニャ)かと。カタローニャの新芽がプンタレッラらしいです。ちなみに輸入制限はないようです。

9月11日——トマト、オリーブ & アプリコット

あ、このマークはあの。このお皿コレクタブルアイテム。ふんって言われましたけど。

9月12日——煙草屋でタバコ。良いアイデアだ

「これはどっかからキャプチャしました」(hf) 電子タバコの広告なんですね。「古いプールを洋服屋にしたり、駐車場を利用したり、海外では元薬屋のカフェとか、銀行跡地ホテルとか、古き良き建造物を利用して、違う店を作るというのは、面白い。この人のアイデアは天才的」(hf) 昭和っぽいタバコ屋さんに電子タバコ。「ヴェルディさん最高です」(hf)

ミラノの朝。ミラノでそんなことを考えたって話ですね。

9月13日——nikeと時差ボケ解消

またしても美脚。「55歳の脚」(hf) 見えない。美魔脚。

9月14日——AJ

「靴ですね。エアジョーダン」(hf) いい人そうな面(靴の)構えですね。

9月14日——楽しいお話と少しの音楽

渋谷ストリームホールなんてあるんですね。「ね。僕も知らなかった」(hf) あのチキンキッチンがある建物の中にあるんですね。「600人くらい入るって言ってましたよ。結構大きい」(hf) トークショーもあると! 11月なんですね。

9月16日——ASOBI IS MY JOB ⚡︎⚡︎

かわいい。ASOBI IS MY JOB。大人もこのTシャツ着たいです。「んふふ。子供服やりました。」(hf) フラグメントとファミリアのコラボです。

profile

藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。