MUST-TRY SEASONAL DELIGHTS

旬の美味を味わう——最高の和食スポット3選

美食の秋到来! 旬を迎える海の幸、きのこ、栗。それらの食材の魅力を余すところなく表現しようとするのが和食の匠たちです。多彩なグルメが揃う六本木ヒルズの中でも、特に旬食材にこだわった3つのアドレスをご紹介。ゆったり味わう京懐石、一つ一つの食材に向き合う天ぷらの専門店、賑やかに楽しむ会食と、3つのシーンを想定して厳選しました。それぞれの店の料理長によるおすすめコメントを読んでから訪れれば、より楽しめること請け合いです。

PHOTO BY AYUMU MUNENO
EDIT BY RCKT/ROCKET COMPANY*

❶ 和の真髄、京懐石をゆったり味わう
——京都やま六 欅坂

六本木けやき坂通りの南側、緑豊かな一角にオープンした〈京都やま六 欅坂〉。2027年に創業100年を迎える「京都やま六」の現在地を表す「現」の書が迎えてくれます。

20種の加工を施した天然スギ材をランダムに配置し、ライティングにより豊かな表情を見せるカウンターが印象的。

カウンターは料理人の包丁さばきを楽しめる特等席。写真は希少な長崎の「迷いガツオ」。脂がのって旨味が凝縮された旬の味。

迷いガツオ、メイチダイ、牡丹海老、太刀魚の炙り、鰤の子供のワラサ、ホッキ貝。旬の美味が凝縮された「お造り盛り合わせ」。ディナーのおまかせコースより(おまかせコース¥12,000/サービス料10%別/以下同) ※写真は2人前です

京料理の華、お椀。この日は鱧と夏菜のお椀。この時期一番脂がのっている鱧、下には揚げた蓮根饅頭が。

京都の老舗から取り寄せた西京味噌をはじめ選び抜いた素材をブレンドし、味噌床に。二昼夜かけてじっくりと漬け込む「本漬け」で魚の旨みを引き出した「京都やま六」自慢の銀だら西京焼きを土鍋ご飯に仕立てました。※写真は2人前です

料理長の家里啓吾さん。「素材を見極め、手をかけ、一皿一皿美味しく仕立てることを意識しています」

1927年、京都中央卸売市場の誕生とともに歩みを始めた魚屋「京都やま六」。西京漬けの専門ブランド「京都一の傳」の六本木ヒルズ店に続き、「京都やま六」の東京旗艦店として9月にオープンしたのがこの〈京都やま六 欅坂〉です。

京懐石の流れをくむ「おまかせコース」は、美しくしつらえられた前菜に始まり、お造り、お椀、揚物、焼き物、土鍋ご飯、甘味まで味わえる充実の内容。コースのほか、アラカルトも豊富に用意されています。また、お昼は日替わりの魚の西京漬けが味わえる「京の魚屋定食」(¥2,290)や、旬のお造りを添えた「京の魚屋 刺身定食 」(¥2,790)も提供。オープン以来、毎日のように通う常連さんもいるそう。

「うちは旬の食材に合わせ、1カ月から2カ月を目安にメニューを変えていくスタイルです。“おまかせコース”の中でも、お造りとお椀はガラリと内容を変えていきます。今お出ししているものは11月2日までのご提供。そのあとは、今のところお椀をアマダイにしていこうかなと思っています。先付けも、これから寒くなってくるので温かいものを入れていこうかなと。

もちろん定番のお料理もありますが、定番の中でも組み合わせを少しずつ変えています。また同じ魚でも、その日の魚の状態で脂ののりや身質を見極め、切り方や火入れを変えます。

今回ご紹介したお料理はすべて単品でもご注文いただけますので、気軽にいらしていただきたいですね」(料理長・家里啓吾さん)

❷ 江戸前天ぷらで季節を感じる
——天蒼々

美食の名店が並ぶウェストウォーク 5Fに居を構える〈天蒼々〉。カウンターを中心に、個室も2部屋(〜4名/〜6名)あり会食にもぴったり。

江戸前の魚に、きのこ。旬の美味が並びます。

時期によって内容が変わる「天蒼々の天麩羅コース」(¥19,800〜/サービス料10%別)から。「こちらは江戸前のきす。秋からどんどん美味しくなってきます」と料理長の佐藤啓太さん。

揚げ油は綿実油に2種類のごま油を少量合わせたもの。素材によって温度を変えながら揚げていきます。

山形県産の天然の舞茸。揚げている最中から舞茸の香りが漂ってくるほど香り高く、噛むとジューシーな旨みが口いっぱいに広がります。

海のもの、山のもの。四季折々の食材を天ぷらに仕立てる〈天蒼々〉。14席あるカウンターでいただく揚げたての天ぷらは、それぞれの食材が最も美味しい時期に仕込み、最適の揚げ方で提供されています。秋の天だねとして並ぶのは、きすやめごちといった江戸前の魚。今が盛りの松茸、舞茸、香茸といったきのこ。そしてシャインマスカット、無花果といったフルーツまでいろどり豊か。黒毛和牛シャトーブリアンや大海老ブラックタイガーといった人気の天だねも外せません。一品ずつ丁寧に揚げられた天ぷらが目の前に現れる高揚感、料理長から聞く食材のエピソードと相まって「貴重なものをいただいている」という実感とともにいただく旬の味覚。もっと気軽にトライするなら、11月30日までのランチ限定「三種きのこ 秋の定食」(¥2,800)もおすすめです。

「今日お出しした舞茸は、山形県の真室川近隣の、熊も出る山深い地域で採れた天然のもの。今年は雨がたくさん降ったので、美味しいきのこがたくさん採れたようです。年によって出たり出なかったりする貴重な香茸も今年は味わえます。うちの魚は刺身で食べられるくらい鮮度が良いものを、魚そのものの水分量を閉じ込めるように揚げていて、香りや甘み、ふっくらとした身の質感を味わっていただけます。

旬の食材はどんどん変わるので、今だけの味を最高の状態で提供するよう、湿度や気温により衣の具合や揚油の温度を調整しています」(料理長・佐藤啓太さん)

❸ 仲間とワイワイ楽しむ、旬の味覚
——おばんざい・炙り焼き・酒 菜な 二の丸亭

地下鉄六本木駅からアクセスしやすいメトロハット/ハリウッドプラザの地下2階に位置する、広々とした和モダンの空間。

「素材の旨みを引き出す炙り料理は、おばんざいと並ぶうちの看板メニュー。串に刺して回しながら丁寧に焼いています」と料理長の加藤浩二さん。

10種の中から選べる「おばん菜 五種盛り合わせ」(¥2,300/サービス料10%別)。京揚げ麩と干し柿の胡桃和え、お出汁トマト、北海道産きわみ牛のローストビーフとクリームチーズなど、身体に優しくお酒にも合うおばんざいはご飯にもよし、おつまみにもよし。

今だけのお楽しみ、「栗とキノコの土鍋飯」(¥1,800/サービス料10%別)。旬の栗と4種のきのこが入った秋を満喫できる一品。11月20日までの期間限定です。 ※注文を受けてから炊き上げるので40分ほどかかります。

店の奥には大人数でワイワイ楽しむのにぴったりの個室が(6名から20名まで)。掘りごたつ式なので外国のお客様にも喜ばれます。

今年の春にオープンした〈おばんざい・炙り焼き・酒 菜な 二の丸亭〉。ヘルシーな和食のコースや定食ランチが六本木ヒルズのワーカーに人気です。ランチを含め、春夏秋冬でメニューを変えており、「栗とキノコの土鍋飯」をはじめ「ジャンボマッシュルームと秋刀魚のパテ」や「梨の肉巻き串」などユニークなメニューが並びます。

旬の鮮魚を使ったお造りや、彩り豊かなおばんざいを含む「季節のコース」(2名〜/要予約)は、2時間飲み放題付きで¥7,000から。個室も複数あるのでみんなでワイワイ楽しみたい時にぴったりです。おばんざいは単品でもオーダーできるほかディナータイム数量限定の鯛だし茶漬け膳などお食事メニューもあり、お仕事帰りにもおすすめ(ディナータイムはお通し¥800)。

「おすすめのおばんざいは“京揚げ麩と干し柿の胡桃和え”。ヘルシーで食べごたえのある揚げ麩に、甘みのある干し柿と香ばしい胡桃、ほろ苦い春菊を合わせています。季節ごとに変わる土鍋ご飯も人気で、今の時期は“栗とキノコの土鍋飯”をお出ししています。ホクホクの栗と、なめこ・舞茸・しめじ・椎茸と4種のきのこを鰹出汁で炊き上げています。炊き上がる直前にすだちを入れており、器に盛り付ける際はとってしまうのですが、爽やかな香りを楽しんでいただけます。お出汁をつけているので、お茶漬けにしても。旬のものというと、日々美味しい鮮魚を仕入れているのでお造りもぜひ召し上がっていただきたいですね。日によって変わりますが今は金目鯛が入っています」(料理長・加藤浩二さん)

※2026年10月現在の情報となります。
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