IKUKO’S METHOD

オフは、リラックスしてアゲる——スタイリスト地曳いく子のおしゃれメソッド 2

ファッションのご意見番ことスタイリスト 地曳いく子が、独自の視点で切り込む大人のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。第2回のお題は〈春夏のオフタイム服〉。休日をリゾート気分へとスイッチオフする“いく子流メソッド”を、忙しいあなたのためにお教えします。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

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トレンドよりもウキウキ感がプライオリティ

慌ただしい毎日を過ごしているヒルズワーカーの皆さん。やっぱりオフの日ぐらいは、心身ともにストレスフリーな一日を過ごしたいですよね。そんなオフこそ、着るものひとつで気分が変わる“女心”を逆利用するときなんです。気持ちがあがれば自然と心も体もリラックス。気分をスイッチする浮かれアイテムを手に入れ、休日だからこそ楽しめるスタイルで自分を解放していきましょう。

地曳いく子が伝授する気分をスイッチする春夏アイテム5か条 [オフ編]

❶ 街着OKなリゾートワンピでアゲるべし

オフの日こそ普段は着られないトレンドモノを試したい! そんなふうに思っている人はいませんか? でも、仕事で疲れているあなたにまず必要なのは、自分の気持ちをウキウキさせる脳内スイッチとなる服なのです。そこでおすすめしたいのが、街中でも着られるユーティリティなリゾートワンピ。

たとえば、海辺でさらりと着たいワンピース。ふわりとし過ぎない洗練されたデザインを選べば、レギンスや細身のパンツとのコーディネートで変化をつけて遊べます。今季なら、ボヘミアン調のマキシ丈ワンピもおすすめ。1枚で着ればリゾート気分上昇はもちろん、肌寒い日には首にストールを巻いたり、ブーツを合わせたりと、街中でもこの時期から夏までガンガン着倒せます。

まずは、疲れた自分をリゾート気分にアゲる1枚を手に入れましょう。

❷ たかがデニム、されどデニム

カジュアルの筆頭格でもあるデニムは今年もイットアイテム。ここで、前回お伝えした「ベーシックものこそアップデートせよ」を思い出してください。形が同じにみえても、買い替えると今年感がぐっと増すのがデニムパンツなのです。永遠の定番と言われるリーバイスの501ですら、時代とともにシルエットをアップデートしているのですから。

新しい形のパンツを手に入れたら、大人の休日には、遊びのあるスウェットなどを組み合わせてみてはいかがでしょう?

とはいえ、デニムのパンツはどうも苦手・・という人もいますよね。そういう方々は、無理して穿かなくても大丈夫。デニムのトレンドは、トップやワンピースで取り入れればいいのです。

❸ バッグひとつで浮かれ気分をマックスに

バッグもオン・オフを切り替えるスイッチのひとつ。いつもは書類やパソコンを持ち歩きながらバリバリ働いているあなたも、休日は仕事のことを忘れ、スマホとクレジットカードと小銭とリップグロスだけ。そんな勢いで出かけたいですよね? ビーチバーで、片手にバッグ、片手に泡なんて最高じゃないですか。最低限のものさえ入ればOKなミニバッグが、きっと気分をあげてくれるはずです。

アクティブ派なら、トレンドに浮上したバックパックを。アウトドア系だけでなく大人のバックパックが多く登場しているので、颯爽と肩に掛け湘南の友人宅にでも遊びに行きたいです。

❹ 休日の足もとはストレスフリーが絶対条件

休みの日は気分もリラックスしたいから、足もともハイヒールのストレスから解放してあげましょう。歩きやすくて、脚長さん効果も絶大なプラットフォームシューズは、今年も人気。なかでもアンクルストラップのシューズは、エレガントにみえますし、足の軽減負担もさらにアップ。夏に向けては、街でもビーチでも使えるレザーのサンダルもひとつは持っておきたいものです。ご近所での犬の散歩や、ヨガに行くときでも、ゴールド×ヌメ革のサンダルで足もとをキメたら、それだけで気分もあがります。

❺ ちょい足しアイテムでトレンドを

手っ取り早く今年の顔になりたいならサングラス。海外セレブやファッションピープルが、毎年真っ先にトレンドアイテムとして買い替えるのがサングラスなのです。私たち一般人のお財布にも負担をかけない適度な予算で、70sにも80sにも自在に変身できます。しかも、紫外線対策で将来のシワ予防にもなるのが嬉しいですよね。小物でちょい足しして、トレンド感を盛りましょう。


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地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、そのキャリアは30年超えを誇る。数多くの女優のスタイリングも手がけ、大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評がある。独特の語り口も魅力で、現在はテレビやラジオでのコメンテーターとしても活躍中。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)など多数。