INSTANT FLOW

珈琲より、フツーに、黒烏龍茶が好き——藤原ヒロシの連載「INSTANT FLOW」#51

Instagramに漂うHIROSHI FUJIWARA(hf)の謎を眺める連載。第51回目は、ぐいんと時を戻して2021年10月から12月にポストされた冬の画像からおとどけします。梅雨の湿気とか無理……って気分をさっぱりと吹き飛ばすクールな雪景色などいかがでしょう。

INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY MIKA KUNII

——藤原さん、高校生の頃ってどんな子でした?
hf 全校いち、出席日数が少なかったです。嫌いだったから。友達の家で遊んだりしてました。タバコも吸ってないし、そんなに不良ではなかったですけど。
——ただ行きたくなかっただけ。
hf 仲のいい先生から、この授業とこの授業に出ないと単位とれなくなるぞ、みたいなことを教えてもらって「これ以外は休んでいい?」って聞いたら「そういうことを言ってるわけじゃないぞ」みたいなやりとり(笑)
——いい先生ですね。
hf ええ、いい先生でした。
——彼女とかいました?
hf 別の学校にいました。
——近くの女子校とか?
hf 女子校じゃなかったけど。伊勢から松坂まで、電車で通っていて……
——電車通学。どうしよう、これ以上踏み込むと戻れなくなりそう……

2021年10月18日——具なしでよくない?

——やんごとなき水羊羹。
hf 「松川」。めっちゃおいしいお店ですけど、食事の最後の水羊羹が特に。純粋に滑らかさとおいしさを追求した到達点。もうバケツ一杯どころかバスタブ一杯食べられるくらい好き。
——ハッシュタグ、ディヴァイン(笑)
hf #divine、やんごとなき水羊羹ですよ(笑)
——この佇まい、シンプルの極み。
hf セブンかローソンか忘れたんですけど、こんな感じのシンプルな四角い水羊羹が売っていたんです。味は松川の方が断然おいしいですけど、かたちとか滑らかさはもしかしたら影響されているんじゃないかなっていう感じ。コンビニスイーツって、結構すごい。でも最近、食はどんどん具がない方へと進んでいる。
——あっ!「具なし」っていうキーワード、腑に落ちます。
hf 「具なしペヤング」もそうですけど、これからはその傾向、増えていくんじゃないかなって。その前兆は杏仁豆腐なんですよ。僕らの世代はパイナップルとかチェリーとかゴロゴロ入っていたけど、いつからか具がないものが増えた。その風潮が茶碗蒸しに流れた。茶碗蒸しも最近は、スーパーに置いているものでも具がなかったりします。あるいは、マツタケだったらマツタケ一択と、シンプルに。そろそろ具なしお好み焼きとか出てくるんじゃないかなぁ。
——具なしお好み焼き、なにが入っているんだ!?
hf おいしい出汁と山芋だけ。かつおぶしも乗っけない。
——おいしそう。でもキャベツはください……
hf まあ、キャベツだけとか。具なしブーム、きますよ。水羊羹はもともと具はないですけどね。具なしペヤング、やってみてください。具がないことによって雑味がなくなって、味が濃くなるんです。

10月19日——ヘッドフォンを着替えたら

——このヘッドフォンは?
hf それはACW(ア・コールド・ウォール)っていう、友だちのブランドなんですけれど、そこの別注。ヘッドフォンはもはやファッションアイテムみたい。でも、ビーツぐらいですかね、いろいろなところとコラボレーションするの。
——たしかにファッションアイテムになりうるアイテムですよね。
hf ヘッドフォンは、NBAの選手とかにあげたら着けてくれるんですよ。だからお金をかけずに、プロモーションになる。洋服とかはスポンサーしなきゃ着てもらえないけど。

10月19日——ダンス・ダンス・ダンスーる

——この人、かわいい!
hf 会ったこともないんですけど。たまたまインスタで見つけて、踊りがすごくかわいいからモンクレールのプロモーションに出てもらったんです。いわゆるLDH的なダンスじゃないかわいさ。どこの誰かも知らないんですけれど。

10月21日——ブルックリン、五番街、ハジメさん

hf 立花ハジメさんの本が出ました。詩集なのかアート本なのか…… なんだかすごく凝ってました。全ページ袋とじで、開けなくても成立するんですけど、開けると写真があったり。若い子って知ってるかなハジメさんのこと。
——また一周まわって、立花さんを知ることになるかも。
hf ハジメさんとは今でも、2週間に一回ぐらいお茶してます。隣りは山本宇一さん。たまにこの辺(港区)で遊んでいるような友だちと駒沢の「バワリー・キッチン」に行くと、もうアウェイ感がはんぱないです。向こうはブルックリンみたいじゃないですか。ミッドタウンの五番街でお茶飲んでて、急に下町に行った気分。僕はブルックリンから成り上がりでここに来たんですけど。

10月23日——フォンダン、コラボ、ラーメンQ

hf フォンダンショコラ。おいしかったですよ。
——カーリングのストーンかと思いました。どちらのですか?
hf 鎌倉の「チョコレートバンク」。知り合いのラーメン屋さん(Japanese Ramen Noodle Lab Q)がカカオラーメンっていうのを出したんですよ、こことコラボで。これがまたすごくおいしかった。カカオはちょっと乗っかってるぐらいなんですけど、そもそものラーメンがおいしい。
——スープがカカオ味じゃ、ないんですね。ラーメン屋さんは?
hf 北海道の「ラーメンQ」、すっごくおいしくて「情熱大陸」にも出て話題になっていましたけど並ばないと食べられない。通販もやってるけどすぐソールドアウト。醤油がおすすめです。

10月26日——珈琲より、フツーに、黒烏龍茶が好き!

hf やっぱり飲み物のなかでは、黒烏龍茶が好きです。この青いデザインが嫌いなんですが、それでも買ってしまう中身の魅力……
——これだけ藤原さんが黒烏龍茶にラブコールを送ってるというのに(笑)
hf なんにも来ないです(笑)
——なんとかならないですかね(笑)。ところで、この材木みたいなBABBIのウエハース、おいしいですよね。

10月31日——Before ロンドン?

——この切り抜きは?
hf すごく昔の雑誌。s-kenさんがやってた雑誌の切り抜きだと思います。
——お若いし、華奢ですね。
hf 18歳ぐらいじゃないですか。で、佐藤くんはレゲエのDJだったんです。すごいレコードを教えてもらったり。今は何やってるのかなあ、懐かしいな。
——18歳ということは高校卒業してすぐ…… ロンドンに行く前ですか?
hf ロンドン行く前?ってよく聞かれるけど、長く住んでたわけじゃないです。毎年旅行に行っていただけで。

11月3日——とうもろこし味、ポタージュ味

——国産とうもろこし味。京都吉兆の監修ですね。
hf おいしかったです。
——ガリガリ君が以前、ポタージュ味を出していたのを思い出しました。
hf とうもろこし味はシンプルな味。
——「アイスの実」の旬は藤原さんのインスタで知る。
hf 努力します。

11月8日——ピカピカのピカチュー

hf バカラピカ。300万円ぐらいです。
——お値段、聞こうと思っていました……
hf たしかそのぐらいだったかと。結構大きいですよ、火サスで人が殺せるくらい。
——なかなかの破壊力…… 藤原さんのお家にいるんですか?
hf いないです。
——この子はどういう家にもらわれていくのでしょうね。
hf ヒカキンが買ってすぐ耳が折れたって、何かのニュースで見ましたけどね。

11月9日——つくって、とって、ライブして

——スタジオ作業の時間、好きですか? 作って、録って、ライブがある、その中で。
hf はい。スタジオ作業好きですね。かたちになっていくのが楽しい。
——このキーボードはあの!
hf 渡辺しゅんすけ。
——やっぱりちょっと藤原さんに似ていますね、髪型かな。
hf 猫背感も。

11月11日——恵比寿のまあるい宇宙

hf 恵比寿のイタリアン「TACUBO」の料理のうつわです。開けたら何か入っていたと思うんですが……
——み、見せて……

11月12日——夜の会議 in Brooklyn

——あ、例のブルックリン・コンビ(笑)
hf この2人がブルックリンというより、お客がブルックリンなんです。
——ブルックリンをつくった人ですね。夜会議、たのしそう。そしてかわいい…… 深夜に男の子たちが甘いものを食べているのって。なにを話していたんですか?
hf 仕事の話じゃないですか? ハジメちゃんがライブやるっていうんで、ゲストで出てとかそういう話。

11月13日——青森の奥義

——これは…… 食べ物?
hf めっちゃ薄い紙みたいなものがびっしり入ってる、ちょっと甘いおせんべいのような。素朴ですごくおいしいです、これは最高。
——弘前「大阪屋」の、竹流し。美しいですね。昔っからあるお菓子でしょうかね。
hf おそらく。友だちがくれたんですけど。サイズ的にもいいし、おしゃれで、誰かにあげたりするのに最適。村上開進堂も、もちろんうれしいのだけど……。これは「なんだ?」って驚きがあって、村上殺し(笑)。青森のお菓子です、買ってみてください。
——究極のシンプル。パッケージもいいですね。まだまだこういうお菓子があるなんて、惜しげもなく教えてくださって。
hf インスタってそういうものですよね。

11月13日——谷中、マガハ、三代目

hf 谷中の「松寿司」です。昔からのお寿司屋さん(創業昭和15年)で、今は若き三代目が継いでいます。おいしくて、でもお値段も手頃。いいお寿司屋さんです。なんか、マガハっぽいかな。「JJ」っぽくはない。好きそうですね。
——ま、赤文字系に縁がなかったのは確かですが(笑)
hf 赤文字系の人は、もっとオーセンティックな高いところで奢ってもらうんじゃないですか?(笑)
——きみたちは自腹で行けと(笑)
hf 谷中とか探検するの好きですよね。
——もちろん好きです。

11月15日——Mr. Burton

——この人がバートンの創業者、ジェイク・バートン・カーペンターさん。
hf 亡くなる前にお茶したんです。次の日にアメリカに帰って、そのまま病院で……。65歳だったかな。癌だったんです。
——最後に、会えましたね。
hf そうですね。たぶん、いちばん最後にお茶したのが僕だったという。テラスでバーボンか何か強いお酒を頼んで、ウエイトレスに1万円のチップを渡そうとして断られてました。
——「あ、大丈夫ですー」って(笑)。なんだか、ほっこりしますね。
hf そんな大人になってもいいんだっていうことを、教えてくれました。

11月16日——ジャクソン、アナログ、どうなるCD

hf 前に出したCDが、アナログ化したんです(3月発売)。今でもたぶんiTunesとかで、音源は出てますけど。
——ジャケットのデザインもしているんですか? やっぱりレコードジャケットっていいですね。
hf はい、昔のも今のも。海外ではCDがほんと売れないから、ダウンロード配信かアナログ、となってきましたね。
——CDはちょっと中途半端な立場になっちゃいましたね。カセットみたいになっていくのか……
hf かもしれないですね。

11月18日——Purple, White, 雪の正装

——これ、藤原さんが着ていたものですね。
hf はい。ぼくがデザインしたのを、マーク・マクモリスが着ています。マーク、オリンピックはどうでしたか?
——スロープスタイル、銅メダルだったみたいです。

11月19日——シュレッダー、ジョン・ジェイ、アートピース

hf 河村康輔というアーティストのアートピースです。シュレッダーで切ってもう一度、貼っています。最近売れてますし、これからも売れそう。
——ユニクロの雑誌ですか?
hf そう、ジョン・ジェイから送られてきたの。

11月26日——永遠の青みたいな色

hf 昔、一緒にスケートボードしていた友だち。Wtaps(ダブルタップス)のテツと江川くん。洋服関係の仕事をしています。どちらも30年来の友だちなんです。
——この日はお仕事だったんですか?
hf NIKEのプロモーションビデオを撮っていました。
——光がきれい…… 青春の色だ。いい写真ですね。藤原さんだけ体育座り(笑)
hf ふたりが中学生の頃から一緒にスケボーしていたんです。ぼくは大人だったけど、ヒロシくんって呼ばれてて。

11月29日——Mr.Abloh

hf ヴァージル・アブローが亡くなった日。これは、POOLのときに作ったTシャツです。
——急だったんですか?
hf 3年ほど前から癌だったんです。でもいちど復帰したと思ってたら、亡くなってしまいました。まだ若いのに。
——最後に会ったのは?
hf コロナになる前の2月に、ミラノでごはん食べていたらたまたま現れて。その後もZoomでは会議やったり、銀座のPARKINGとかお店をやってるときは来ていましたけど。
——もうPARKINGみたいなのはやらないんですか?
hf とりあえず予定はないですね。

12月6日——食パンマンにドキンちゃん

——札幌の「さえら」のサンドウィッチ、好きなんですけどトーストも美人。
hf サンドウィッチが嫌いなんですよ、ぼく。
——あ、そうだ。マヨネーズが食べられないんだった。
hf だから「さえら」に行ってもトーストしか食べない。おいしいですよ、食パンが。
——恋しそうな食パンですね。

12月6日——それでは、冬をはじめますか

——初滑りですか? カッリカリ。コメントにもなんだか喜びがにじみ出てます。
hf そうです、札幌国際。札幌がいちばん雪が早いから。なんとなく12月になったら札幌に向かいますね。
——この時の雪はパウダーじゃ、なさそうですね。
hf 最初はやっぱダメですね、雪がなくて。
——たしかに少ないように見えます。そういえば北京オリンピックの人工雪、硬くて痛そうでしたけど……
hf まあ、ある程度硬くないとできないんですけどね。

12月6日——KAWAII (1)

——なぜに「竹内まりや」?
hf 竹内まりやの「プラスチックラブ」って曲があって。プラスチックの中に、テディベアで。
——かわいい!

12月8日——KAWAII (2)

——モンクレールのピーコートは、中にダウンが入ってるんですか?
hf そうです。めっちゃ軽いです。
——かわいい!

12月11日——2022年夏のみなさま、別世界へようこそ

hf 去年(2020年)の様子ですね。
——樹氷。言葉を失う美しさ。これは八甲田?
hf そうですね。行っちゃいけないところにさえ行かなければ、八甲田は基本、下に戻れます。
——ちゃんとわかった上で入る。ということですね。

12月11日——もと中学生、ずっと中学生

hf さっきの3人ですね、ロートルズの。
——ほのぼのしてる…… 元中学生たち。
hf 60歳前ですけど(笑)
——ずっと中学生っぽくいられるって、すごいことですね。
hf 受験します。

12月12日——やきそばパンマンはヒーローだ

——腹ぺこシリーズ!
hf 空腹時の「やきそばパン」は、時に星つきのフルコースよりもおいしい。

12月15日——ぼくらの図鑑アカデミア

——ずかんミュージアム。
hf すごくよかったですよ。
——銀座の東急プラザですね。これが動いたりするんですか?
hf プロジェクションマッピングで、時間軸がちゃんとあって夜に活動する動物と昼に活動する動物が出てくる。サバンナが夜になると他の動物が現れたり、座ってると下にサンショウウオが現れたり。楽しいし、アカデミック感もあって。

12月16日——ヒロシとハロシ

——HAROSHIさん。
hf アーティストです。スケートボードの合板を圧縮してスカルプチュアをつくってる。中指の作品も有名です。MoMAとかにも収蔵されてるんじゃないですか。

12月17日——タモさん、八潮、ぼくは逃げません

hf 「Maybe」マガジンの取材で、現実逃避という特集だったんですよ。コロナ禍でどこにも行けないし。でも、ぼくは現実が好きなんで逃避なんてしたくないって話をしていました。
——出たな藤原節。ここは何処ですか?
hf ヤシオスタンって知ってます? 埼玉県の八潮のパキスタン街。そこのパキスタン料理屋「カラチの空」です。おいしいですよ、パキスタンカレー。
——お店の雰囲気がいいですね。テーブルの上がいっぱいで、どこの国でもてなされてるの?感。
hf 片言の日本語を話すパキスタン人がオーナーなんですけど、すごいいい人。「うち、タモリさんきたことあるよっ」がご自慢(笑)。「そこ!タモリさん来たとき撮影してたとこね」(笑)
——すべてタモリさん基準。じゃあ次に来た人たちには、ヒロシさん来たよって。
hf そこまでパキスタン人の間で響いていないと思います。以前は、雰囲気がもっと違ったんですよ。来てる人たちみんなアラブ人で、大きなモニターでアラブのテレビ番組しか流れなくて。水パイプ吸ってて。
——埼玉県に、そんな場所があるなんて楽しい。それで、現実逃避の答えは「ぼくは逃げません」。
hf 現実もいい。そんな遠くに行かなくても、ね。

12月20日——こーんにーちはー!

hf なんでこうなっちゃったんでしょうね。
——もしや、髪の色がグレイっぽいのでは? 髪として認識されなかったんでしょうか。
hf M1チャンピオンになったコンビのひとり、こんな感じの坊主じゃないですか?
——錦鯉ですか!?

12月20日——ビーツを語るおしゃれな人に告ぐ

hf これ、ビーツです。「フロリレージュ」で。ビーツって、ぼくは小洒落てるだけでちっともおいしくない野菜だと思って、好きじゃなくて。ちょっとおしゃれな人ってビーツを語るじゃないですか。
——まわりにビーツを語るおしゃれな人、いないんで(笑)
hf 子どもの時は見なかった野菜ですよね。だけど、この料理はおいしかったんです。焼いているだけで、焼き芋みたいで。ビーツってそもそも、こういうものなんだなって教えてくれる料理です。
——ちょっと意表を突く感じですね。中は赤いですか?
hf 赤いです。
——ビーツをおしゃれに語っていたのが誰だったのかが気になるけど(笑)

12月22日——猿の脳味噌、コンゴ動乱、ヤコペッティ

hf この映画がめっちゃ面白いんです。『さらばアフリカ』。奴隷制度とかアフリカの歴史についてなど、勉強になりました。
——けっこう前の映画ですか?
hf 60年代に『世界残酷物語』という映画をつくったヤコペッティという監督の作品です。モンド系といわれるフェイクドキュメンタリーかといわれていますが、真偽はわからないんですけど、とにかく貴重なシーンがいっぱいある。
——フェイクドキュメンタリーとは?
hf 知らないですか? 猿の脳みそを食べるシーンとかが有名だけど、やらせドキュメンタリーみたいなものです。
——そういえば『インディ・ジョーンズ』にそんなシーンがありましたね。この映画、怖いですか?
hf 怖いというか、ドキュメンタリーなんで。ザンジバル革命って知ってます?
——一日で終わった……?
hf そう、一日で終わった革命。そのザンジバル革命の映像は世界でこれしかないといわれています。
——貴重ですね。
hf あとコンゴ動乱も。どんな需要があってかわからないけれどBlu-rayになってます。

12月28日——サウナー、DJ、ジンジャーエール

——DJ(嘘)心不全?
hf DJじゃないけど、DJっぽい髪型してたから。「ととのえ親方」こと松尾大ちゃんというサウナプロデューサーの、息子さんです。
——藤原さんはサウナお好きですか?
hf 嫌いです。息苦しい。
——じゃあ何のお世話になっているんですか?
hf 前から友だちなんです。元は北海道に住んでスノーボードやっていたんですけど、前にまだ日本で売ってなかったジンジャーエールを紹介したんですが、それを仕入れているんです。ブレナムジンジャーエールといって、ちょっとお高いけどおいしいですよ。

12月29日——堀米悠斗くんはスノボもすごかった

hf 松本くんは、堀米悠斗くんと一緒にスケートボードやっている子です。堀米くんも一緒に来てました。
——堀米悠斗くんは、やっぱりスノボもするんですね。
hf 2回目だか3回目って言ってたけど、めっちゃ上手かった。すごかった。
——スケボーが上手い人は、スノボもうまいのですね。
hf いや多分もう、身体能力だと思う。だって金メダルですよ(笑)
——堀米さんとは昔から?
hf 3年ぐらい前からかな、インスタでの会話だけだったんですけど。オリンピックで日本に来て初めて会いました。
——堀米さん、洋服好きなんですか?
hf 同じNIKEなんで。
——松本さんは?
hf 堀米くんの同級生でスケーター。
——このウェアーは今年のモデルですか?
hf 来年のです。スノーボードって冬しかないから、いま来年用をプロモーションするんです。さっきまでここでバートンの打ち合わせがあったんだけど、それは2025年モデル。
——2025年…… その時どんな気分かわかりゃしない!
hf 来年の9月には再来年のを持ってなきゃいけないんですよ。着るのは1年先の。
——1年先のを着て、3年先を考えている。どんな風に考えるんですか?
hf こだわりはなく、その時、欲しいものを。
——いま藤原さんが欲しいと思ったものが3年後。いまが未来。
hf でも3年なんで、いま出ている色も忘れられているし。だからもう自由に考えればいい。
——このウェア、青いですね。青いのってちょっとめずらしい?
hf ガイドコレクションです。ガイド用なんで派手な色じゃないとダメだし、トランシーバーのポケットがないとダメとか、そういうやつ。

12月29日——空も飛べるはず

——ひゃー!こんな飛ぶもんなんですか?
hf 飛ぶのも怖くない。
——転び方も上手…… 楽しそうですね。

12月29日——ふつうの家族ってなんなんですか?

hf たまたまテレビ番組でこの人が本を紹介していて、面白そうだなって思って買って読んでみたんです。山口真由さん、ハーバードを出た弁護士。何でも知ってる人。
——ものすごいエリートだけれど、恋愛偏差値が……という。しくじり先生、観ました。
hf そうです。面白かったですよ、「ふつうの家族」にさようなら。

12月30日——優しい顔して過激だソーダ

hf  このクリームソーダ。僕も子どもの頃に飲んだことあるんですが。そもそも「スマック」ってヘロインの俗語だから(笑)。イギリスの人たちはヘロインのことをスマック、スマックって言ってた。白いし……
——しかもゴールドって書いてある…… すごそう。もちろん、知らずに名付けたんでしょうね。それにしても懐かしい佇まい。

12月30日——除湿と、加湿と、変な家

hf  この本は怖いやつです。この家の図面は何かおかしいっていう物語なんですけど、目のつけどころが面白かった。不動産屋で図面を見ると使われていない部屋のようなスペースがあって、それが監禁部屋だったり……。実際、ちょっとヘンな間取りってあるじゃないですか。家といえば、ぼく一個アイデアがあって。これはあった方がいいなって思うのは、部屋にボタンひとつで操作する加湿器と除湿機をつけること。
——あ、わりと現実的。
hf  だって毎日、加湿のために相当な量の水を入れてますよ。で、2カ月後には除湿のために相当な量の水を抜くんですよ。除湿機まわしておいたらひと晩で2リットルとか簡単にたまってる。みんなもそうなんですよ。だから部屋に、せめてベッドルームだけでも除湿、加湿のボタンがあった方がいい。部屋についてるの、見たことないです。唯一、以前に香港のホテルで、除湿ボタンをみましたが。ボタンだけで嘘かもしれないけど。でも本当にそれ、あったらいいと思います。©藤原ヒロシでお願いします(笑)
——できそうな気もするけど、実際にやられていないということは、何か難しい点があるんですかね?
hf  除湿は楽かもしれないけれど加湿はけっこう難しいかもしれないですね。
——あとはフィルターとか? 張り巡らしたパイプにお湯や水を対流させる冷暖房はありますよね。
hf ずっと水が回っているといいのかもしれないですね。流しそうめんみたいに。マクラーレンの会社全部がそれでまわしてました。工場で作った熱で。

12月30日——グラフィカル太巻き

——なんですか、この太巻き! タペストリーみたい。
hf 「なんば」。日比谷ミッドタウンのお鮨屋で、もとは阿佐ヶ谷にあったお店です。ここのロゴをデザインしました。実家に帰る前に、お土産に持たせてくれたんです。
——見た目もですが、美しい味なんでしょうねー。
 

profile

藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。