Stargazing at New Year

2018年最大の満月はお正月に登場! 東京から眺めるお正月の夜空

時間のあるお正月休みこそ、ゆっくり夜空を眺めたい。星を数えながら、2017年を振り返り、そして新しい一年に思いを馳せる。そんなとき、冬の星座の知識があったら、楽しさも倍増するはず。六本木ヒルズ展望台 東京シティビューが主催する六本木天文クラブで講師を務める高梨直紘さんに、お正月に東京から眺める星空の見所を聞いた。

TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY KIICHI FUKUDA

12月14日の星空観望会の様子。この日はふたご座流星群と明るい1等星や2等星、そして眼下に広がる夜景が競演。

夜景と星空を同時に眺める
東京ならではの楽しみ方

東京の夜空は明るい。肉眼で数えられる星の光は、他の地域に比べて少ないかもしれない。でも、東京で眺める夜空だからこその楽しみ方もあると、高梨さんは語る。

「美しい夜景と星空を同時に味わえるのは、宇宙広しと言えども、東京くらいかもしれません。もうちょっと時代が進めば外に灯りを漏らすなんていうのは、エネルギーの無駄ということになり、東京の夜景は地味なものになる可能性もあります。東京ほどの大都会で空がこんなに綺麗なのは、世界的に見ても希有なことです。

これから先、星々が生まれる数は減少するはずなので(100億年程度のスケールですが)、明るい星が夜空にたくさん輝いているのは、今の時代くらいなもの。そういった事を考えながら、スカイデッキで星空を眺めれば、とっても貴重な時代に生きていることを実感できると思います」

お正月の星空トピックス

❶ 1等星で夜空に描く吉祥文様

「年末年始は、おめでたい亀の姿を夜空に探してみてはいかがでしょう? 冬の星空によく目立つ明るい星々を結んでみると、夜空に浮かぶ六角形の巨大な亀の甲羅を夜空に見つけることができます。

具体的には、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンを結んで見て下さい。いずれも1等以上の明るい星たちで、都会の夜空にも簡単に見つけられます。

ふたご座は日本では〈かどぐい〉等とも呼ばれ、門松に見立てることが、昔から行われていました。その形を夜空に探してみても良いでしょう」

参考:12月22日開催の六本木天文セミナー(講師:泉水朋寛さん)より

❷ しぶんぎ座流星群で、星に願いを

「外で流れ星を探してみるのもいいかもしれません。1月4日の夜半過ぎから明け方にかけては、流れ星と出会えるかもしれません。三大流星群のうちのひとつである〈しぶんぎ座流星群〉です。今年は満月で少々空が明るいのが難点ですが、月明かりに負けないくらいに光る流れ星に出会えるかもしれません。今年の運勢を占う上でも、チャレンジしてみてはいかが?」

❸ 2018年最大の満月はお正月!

最近、よく耳にする〈スーパームーン〉という言葉は、天文用語ではない。定義は曖昧だが、一般には月が地球にもっとも近づくタイミング(近地点通過)と満月が重なることを指すようだ。2018年に月と地球が最接近するのは、1月2日6時43分。東京(六本木)と月が最接近し、真南に見えるのは元日の1月1日23時20分頃。2018年の幕開けを大きな月でお祝いしよう。

参考:12月22日の六本木天文セミナー(講師:泉水朋寛さん)より

参考:12月22日の六本木天文セミナー(講師:泉水朋寛さん)より

六本木天文クラブ 関東随一の高さを誇る屋上展望台〈スカイデッキ〉(六本木ヒルズ森タワー屋上)での星空観望会や、星のソムリエ・泉水朋寛さんを講師に迎え、天文に関するセミナー・ワークショップなどを開催。毎月第4金曜日を〈六本木天文クラブの日〉とし、〈星のソムリエによる星空解説セミナー〉&〈星空観望会〉を定期的に行うほか、特別な観望会も随時開催する。スカイデッキでの〈星空観望会〉は申し込み不要で、仕事帰りや子ども連れでも参加可能。セミナーやワークショップは予約制なので、公式サイトまたはメールマガジンに登録して、随時情報をチェックしよう。次回は1月26日(金)。また、1月31日(火)には皆既月食の特別観望会を予定。

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