THE NEW 5

ニューBMW 5シリーズ|とある映画監督と心理学者の視座を「プレミアム・セダン」と接続する

プレミアム・ビジネス・セダンとして確固たる地位を築いているニューBMW 5シリーズ /ニューBMW i5。SUVに注目が集まる傾向のなか、「自分で運転する」ことを想定した「プレミアムなセダン」は、どのような価値を提供できるのだろうか。時間とフローという観点から解題を試みる。

TEXT BY TOMONARI COTANI

これからはじまる文章は、“世界で最も成功したプレミアム・ビジネス・セダン”と称されるニューBMW 5シリーズの系譜に新たに加わった「THE NEW 5」の魅力を、とある映画監督と、とある心理学者の視座を借用しながら解題していくものだ。

読み進めていただくにあたって、ひとつお願いがある。以下の2点をアタマの片隅に置いておいていただければ——というお願いだ。

★ BMWのラインナップにおける5シリーズのアイデンティティは、「自ら運転すること」にある。

★ 現在、日本のクルマ市場ではSUVに注目が集まっているが、流行とは関係なく「自分の感性」で選んでほしいということから、「さぁ、感性の出番だ。」というタグラインが採用されている。

インストールしていただけただろうか? それではさっそく筆を進めていきたい。まずは「とある映画監督」=押井守の視座からみていきたいと思う。

主観と客観

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『スカイ・クロラ』等で知られる映画監督の押井守は、自身の演出論を惜しみなく開陳した『METHODS 押井守・「パトレイバー2」演出ノート』(KADOKAWA)の冒頭に、こんな一文を寄せている。

 主観的に静止しつつも客観的には移動し、あるいは主観的に移動しつつも客観的には静止する
 内ー外の〈速度〉の落差をその原理とする空間
 さまざまな窓(インターフェイス)に囲まれ、それを通じて得られる情報のみが現実となり、複数の人物が向き合うことなしに対話を成立させる特殊な場
 物語を前進させる対話の殆どが交わされ、「P2」(筆者注:『機動警察パトレイバー 2 the Movie』)の登場人物たちの状況=世界観を端的に表現する為に選択された構図
 ——それがコクピットです

思い返してみると、確かに押井守の映像作品には高い確率で「車内のシーン」が登場する。そうした車内のシーンは、例えば宮崎駿が描くクルマのシーンが、クルマという物体そのものの運動(の心地よさ)をデフォルメして描いているのとは対象的に、極めて内省的であり、それゆえ緻密なレイアウトやさりげない芝居演出が不可欠となる。

強引にまとめるなら、押井の演出による車内のシーンから立ち上がっているのは、(宮崎が好む)「運動」ではなく「時間」であり、登場人物が主観的に世界をどう捉えているかの違いによって「時間」を描き分けられる面白さが、アニメーション表現における「車内のシーン」にはある——という観点が、引用した文章における冒頭の一節の真意だろう。

【主観】(外界を知覚、意識する主体)と【客観】(人間の行動・思惟には関係なく独立に存在する物質・自然)を明確に線引きし、そこに【静止】と【移動】の相対性を重ね合わせることで、「車内」という概念が本来持っていた属性を鮮やかに浮かび挙がらせた押井の視座。いままさにそれを知った読者のみなさんが、今後、何かしらのカタチでクルマに乗ったとき、きっといままでとは違う感性が湧き出すことは間違いないはずだ。

とりわけそれがプレミアム・ビジネス・セダンである「THE NEW 5」を駆る瞬間であれば、時間を操る喜びを、スポーティかつエレガントなキャビンで堪能することができることだろう。

ちなみに、主観的には静止し、客観には動いているとも取れる一方、主観的には移動し、世界は静止しているとも感じられるという二面的な感覚は、考えてみるとクルマに限らず、鉄道や飛行機などモビリティ全般に当てはまる。しかし、視覚情報、振動音、匂い、重力、風……といったマルチモーダルな情報を、最もプライベートな環境下で、ましてや自分で運転している状態で受け取ることができるクルマだからこそ到達可能な「感覚の境地」があることは、想像に難くない。

その境地のひとつに「フロー」がある。ハンガリー出身の心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した概念である(そう、チクセントミハイが「とある心理学者」だ)。

運転すると幸福になる!?

フロー、あるいはゾーンと呼ばれる概念は、1970年代にチクセントミハイによって提唱された。シンプルに言うならば「リラックスしているけれど、すごく集中している」「快の状態と集中がセットになっている」状態であり、スポーツ選手や音楽家など、特定のジャンルを極めたプロフェッショナルたちがごくたまに得られる感覚だとも言われ、チクセントミハイは、フロー状態に至ることは人間の幸福感や創造性に大きく寄与すると考えた。

そうしたフロー状態に至る条件として、チクセントミハイは以下の7つが必要だと述べている。

明確な目標 自分が何をすべきか、どうやってすべきかを理解していること。
即時的なフィードバック 自分の行動や成果に対してすぐに評価や反応が得られること。
高い集中力 注意力が散漫になってはいけない。
適度な挑戦度 自分の能力と課題の難易度のバランスが取れていること。
没入感 自分の行動に集中し、周囲の雑音や自我を忘れること。
時間感覚の変化 自分の行動や環境をコントロールできていると感じ、時間が早く過ぎたり、ゆっくり流れたりすること。
動機付け 自分が行なっている活動が、外的な動機付けではなく、内的な動機付けで行うこと──活動そのものが報酬であること。

どうだろうか。この7つの条件はどれも、クルマを運転しているときに発生する状況に思えてはこないだろうか。曲解するなら、「運転をすると幸福感や創造性を得られる」と言えるのではないだろうか。クルマの運転とフローの関係性についての明確な研究やデータは少ないが、フロー状態に至る7つの条件を発動させうる可能性を、「THE NEW 5」の特徴と突き合わせながら見ていきたい。

まずは1番目の「明確な目標」だが、これは、後部座席でリラックスするショーファーカーではなく、ニューBMW 5シリーズ /ニューBMW i5を選択している時点で「自ら運転すること」を宣言しているに等しいので、「THE NEW 5」をチョイスした瞬間にクリアされていると言っていいだろう。

2番目の「即時的なフィードバック」と3番目の「高い集中力」は、「THE NEW 5」に当たり前のように搭載されている数々のデジタル機能がもたらしてくれるはずだ。

車載カメラを活用した「全方向ドライブ・レコーダー」、振動を検知すると自動で室内カメラが録画を始め、スマートフォンへ画像を転送してくれる「防犯アラーム」、事前に駐車ルートを登録できる「パーキング・アシスト・プロフェッショナル(*)」といった先端的なテクノロジーが標準装備されているからだ。

4番目の「適度な挑戦度」を満たしてくれるのは、BMWのアイデンティティとも言うべき妥協のない足回りだ。最新のエンジン制御技術が採用されたMHEV(Mild hybrid Electric Vehicle)の523iには、バルブトロニックなど、BMW独自の高度なエンジン燃焼制御技術がより進化を経て搭載されている。一方、BEV(Battery Electric Vehicle)のi5には、バッテリー重量による動力性能への影響を、理想の設計と最新の制御開発によって克服し、そのうえでモーター走行のパワフルかつ上質な走りを最大限に引き出すことで、新世代の「駆けぬける歓び」を実現している。

5番目の「没入感」と6番目の「時間感覚の変化」は、ラグジュアリーな室内空間がいざなってくれるだろう。なかでも特徴的なのが、人間工学に基づいた使いやすい角度で設置されているコントロールパネル+メーターパネル一体型の「カーブドディスプレイ」、立体的で美しい「インタラクションバー」、そしてクリスタルガラスが標準装備されたセントラルコントロールパネル「CraftedClarity」の存在だ。運転中、無理に姿勢を崩すことなく利用することができる設計は、運転中の余計なノイズを極限まで排除することにつながるはずだ。

そして7番目の「動機付け」という条件。これは、今回ガソリン車(523i)がMHEV化され、さらには走りと快適性を高次元で両立させたBEVのi5もラインナップされたという事実(そしてそれを選択するという意志)によって満たされるだろう。

繰り返しになるが、フローとは、自分の能力に見合った適度な難易度の課題に取り組むときに、集中力や充実感が高まり、時間の感覚が失われるような心理状態を指す。ちなみにチクセントミハイは、人間の精神状態を8つに分類し、自分の能力と課題の難易度のバランスによって、フロー以外にも以下のような状態があると定義している。

Anxiety(不安) 能力よりも難易度が高すぎる
Worry(心配) 能力よりも難易度がやや高い
Arousal(覚醒) 能力と難易度が高い
Control(制御) 能力と難易度が中程度
Relaxation(リラックス) 能力よりも難易度がやや低い
Boredom(退屈) 能力よりも難易度が低すぎる
Apathy(無気力) 能力と難易度が低い

自分で運転する歓びを極限まで引き出すことにこだわり抜いた、新しい「THE NEW 5」は、不安や心配、あるいは退屈や無気力とは無縁の、覚醒とリラックス、そしてフローに満ちた日々を、きっともたらしてくれるはずだ。

さあ、感性の出番だ。

 

※ パーキング・アシスト・プロフェッショナルをご使用の前には、取扱説明書にて各機能の原理や操作方法を必ずご確認ください。運転者にはいかなる場合でも安全運転を行う義務があります。本機能は、運転者が責任を持って安全運転を行うことを前提とした「運転支援技術」であり、運転者に代わって車が自律的に安全運転を行う、完全な自動運転ではありません。システムの認識性能には限界があるため、路面状況や気象条件等によってはシステムが作動しない場合や、不適正にまたは理由なく作動する可能性があります。そのため、安全確認や運転操作をシステムに委ねる運転は、重大な事故につながる危険があります。常にご自身の責任で交通状況に注意し安全運転を心がけてください。機能についての詳細はwww.bmw.co.jp、またはBMW正規ディーラーにてご確認ください。
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