4 DELICIOUS CHESTNUT DESSERTS

栗の甘美な誘惑——秋だけの特別なスイーツ4選

食欲の秋——華やかな食材が満ち溢れる季節。そんな味覚の代表格のひとつが「栗」。味はもちろん、見た目も秋らしい、ヒルズ内で買える栗を使った美味スイーツをご紹介します。

EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション
——オートンヌ〜カシス&マロンのお菓子〜

『ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』の秋限定スイーツ「オートンヌ〜カシス&マロンのお菓子〜」大¥4,200/化粧箱入り¥4,600、小¥2,800(箱なし)。茨城県産の和栗が贅沢に使われたシュトーレン技法のお菓子だ。写真は大、後ろの箱が化粧箱。予定販売数に達し次第終了。以降は、クリスマスシュトーレンが販売開始に。

ジョエル・ロブション氏監修のパティスリー&ブーランジュリー『ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』が、秋限定で私たちを楽しませてくれるスイーツが「オートンヌ〜カシス&マロンのお菓子〜」だ。「オートンヌ」とはフランス語で「秋」を意味する言葉。『ロブション』では季節ごとに旬の果物や素材を使った限定シュトーレンを販売しており、その秋バージョンが「オートンヌ」なのだ。そして、日本の秋を代表する果物として選んだのは茨城県産の和栗。その芳醇な甘さを引き立てるため生地には甘酸っぱいカシスが練り込まれ、ホワイトチョレートもふんだんに散りばめられているが、甘すぎず上品な味わいだ。

もともとシュトーレンはバターをたっぷり使った焼き菓子で、日持ちがするため、薄切りにして何日もかけて食べるのが定番だ。「オートンヌ」も同様に、薄切りでゆっくり味わうのがお薦めの食べ方(冷蔵庫で要保存)だという。時間の経過と共に、和栗とカシス、ホワイトチョコが一体となって馴染み、生地もしっとりとしていく。その味わいや香り、美味しさの変化も是非一緒に楽しんでみてほしい。
 
TEXT BY TAKESHI KONISHI
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA

❷ ジャン=ポール・エヴァン
——モン ブラン/マッチャ マロン

「モンブラン」(金・土・日・祝限定)¥848。風味豊かでコクのあるマロンクリームと、アーモンド香るメレンゲのサクサク生地との食感が程よくマッチ。滑らかさとサクサク、栗の芳醇さとアーモンド――それぞれのハーモニーが口の中で一体化する、食べる手が止まらない美味しさだ。また、コーヒーとの相性も抜群。例年4月頃まで提供。

マッチャマロン¥794。ビターチョコレートムース、マロンクリーム、抹茶のムースの滑らかな口溶けが特徴。その間を埋めるのが、ショコラとアーモンドのビスキュイの組み合わせ。栗と相性のいいラム酒を少し加えてあるのがポイントだ。口にする度に、ショコラの風味が際立つケーキとなっている。そもそも『ジャン=ポール・エヴァン』は濃厚な味わいのショコラで人気。様々なフレーバーはあるが、あくまで主役はチョコレートという考え方。こちらは、その醍醐味を味わえる逸品だ。

食欲の秋——この時期、栗を使ったスイーツを心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか? ここ『ジャン=ポール・エヴァン 表参道店』も連日、栗スイーツの熱狂的なファンが押し寄せている。『ジャン=ポール・エヴァン』といえば、世界トップクラスのショコラティエ。MOF(フランス国家最優秀職人章)を受章した彼の独創的な感性と確かな技術で生み出される、素材や味へのこだわりが詰まったショコラはまさに芸術品。エヴァン氏は元パティシエでショコラティエになった経歴であることから、ケーキやマカロンなども外せない逸品揃い。隣接するカフェ『バー ア ショコラ』では、それらのスイーツを選んですぐに楽しめると人気だ。こちらのショコラトリーが作るマロンケーキは、「モン ブラン」と「マッチャ マロン」のふたつ。ひと口食べれば、濃厚な甘みが口いっぱいに拡がる栗感満載のスイーツだ。そのほか、マロンのお菓子としてラム酒がほのかに香る「マロン マカロン」も人気のひと品となっている。
 
TEXT BY HANAKO ASAKURA
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA

❸ LA MAISON DU CHOCOLAT
——マロン グラッセ

「マロン グラッセ(4粒入)」¥3,294。6粒入¥4,698。12粒入¥8,694。お茶会や手土産にも最適で、1粒から購入できるのも嬉しい。日持ちは2週間程度。冷蔵庫の野菜室で保存し、食べる際は30℃程度の室温に戻すと美味しく味わえる。ひと口かじればホロホロと崩れ、程良い甘みが口いっぱいに。噛みしめるごとにまろやかな栗の甘味が楽しめる。さらに、グラサージュのシャリっとした食感と、栗の濃厚でしっとりした舌触りの調和も心地いい。シャンパンゴールドに輝く大きなこの逸品は、アルコール不使用なため、子供でも、お酒が苦手な方でも楽しめるのが最大の特徴。マロン グラッセ自体の味わいをじっくり楽しむには、飲み物はミネラルウォーターがお薦めだとか。また、緑茶、ほうじ茶とも相性は抜群で、コーヒーの深みともよく合う。

『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』といえば、口どけまろやかなチョコレートで有名な店。中心部分のチョコレートを包むコーティングを薄くすることで、舌の上に乗せるだけで溶けるほどのテクスチャーが楽しめ、また、まろやかな中から浮かび上がる濃厚なチョコレートの味わいに加え、上品でスタイリッシュな美しさがスイーツファンを魅了している。そんな中、毎秋ファンが心待ちにしているのが、「マロングラッセ」。まるで宝石のようにキラキラした輝きを放つ大きな栗に、思わず目を見張ってしまう。包みを開けると、栗の芳醇な香りの中にふわっとバニラが香り、食べる前から自然とテンションが高まる。この高級感溢れるマロングラッセは、素材も作り方も超一流。ひとつ一つ丁寧に選んだイタリア・トリノ州産の栗をバニラシロップにしっかりと漬け込み、表面を滑らかにグラサージュして風味をしっかり閉じ込める。アルコール不使用、使用する栗は大きすぎず小さすぎない平均22gというこだわりぶりで、世界中のファンを魅了し続けている。
 
TEXT BY HANAKO ASAKURA
PHOTO BY ATSUMI ODATE

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド2F 電話 03-5772-7507 営業時間 10:00〜21:00 定休日 無休 ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカードカード利用可

ジャン=ポール・エヴァン 住所 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館1F 電話 03-5410-2255 営業時間 11:00〜20:00(L.O.19:30) 定休日 不定休 ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可

LA MAISON DU CHOCOLAT 住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー1F 電話 03-6550-9736 営業時間 平日10:30〜19:30、土・日・祝11:00〜19:00 定休日 不定休 ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可