手軽に、気軽に、満足感が味わえるパスタ。イタリア料理のコースに出てくるパスタとはまた違う、メイド・イン・ジャパンの逸品を、この3店で味わおう。
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
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❶ 前菜やお酒も充実したパスタ専門店
——CAPRI CAFE(カプリ カフェ)
創業41年、パスタ専門店の草分け的存在のひとつ、『カプリチョーザ』が運営しているレストラン。『カプリカフェ』のパスタは、基本的に『カプリチョーザ』と同じだが、それに前菜・サラダとお酒の種類を充実させている。
夜は仲間とシチリア風ライスコロッケやエリンギのハーブバター焼きなどの前菜とワインを楽しみ、締めにパスタを注文する、という利用の仕方ができる。また、カウンター席があるので、ひとりでもしっかりとした食事をしたい時におすすめだ。
パスタは常時、乾麺のスパゲッティが8種類、生麺やペンネなどが3種類ほど。ニンニクとトマト、蟹のトマトクリーム、カルボナーラなど、子供から大人まで幅広い層に好まれるソースで提供している。量はレギュラーを120グラムと多めで提供、数人でシェアできるWサイズもある。
TEXT BY YOSHIKO NAKASHIMA
❷ パスタ専門店だから味わえる、こだわりの「麺」と「ソース」
——Harajuku DACCI PASTA LABO(ハラジュク ダッチ パスタラボ)
原宿駅から徒歩2分とアクセス抜群の『カスケード原宿』は、知る人ぞ知るグルメスポット。その中でもひと際人気なのがここ、『原宿ダッチ』だ。カジュアルな雰囲気の中、パスタはもちろん、旬の食材にこだわり素材を活かした本格的イタリアンが楽しめる。通し営業だからランチやひとり飲み、ディナーなどオールラウンドな利用ができる。
“パスタラボ”の名の通り、そのウリはなんと言っても「低温長時間乾燥」の麺を使用していること。モチモチの食感と風味の良さが抜群だ。表面がザラザラしているため、ソースが絡みやすいのが特徴。その貴重なパスタを更に美味しくするのが、手間を惜しまず作られた自家製ソース。パスタの茹で時間は、通常より長い12分。その間に味わいたいのが、種類豊富なアンティパストや小皿。シェフの地元・大分から仕入れた新鮮な魚介類を使ったものや、旨味たっぷりの特製肉料理などが揃う。
“匂いや音も味わって欲しい”と、ライブ感満載のオープンキッチンでは、シェフとスタッフが目の前で腕を揮う。ゲストとの距離も近く、店内に漂うのはアットホームな雰囲気。リピーターが多いのも頷ける。
TEXT BY HANAKO ASAKURA
❸ オリジナリティ溢れるソースが決め手
——虎ノ門パスタ(トラノモン パスタ)
『虎ノ門パスタ』を店名に掲げ、様々なオリジナリティ溢れるパスタ料理を提供している“イタリア食堂”。ランチタイムのパスタは3パターンある週替わりの定番6種、本日の特選パスタ2種も選べる。スパゲッティは1.4mmの乾麺または生麺を使い、いずれも天然塩を入れて茹でている。
例えば「天使のバジリコ」は、バジリコに松の実、ニンニク、チーズ、オリーブオイルを入れたジェノヴェーゼソースに大葉を入れるのが店のひと工夫。コクのあるソースがあとを引く、リピートしたくなる一品だ。「新鮮な食材を仕入れて使う」が信条だが、その代表的存在が「江戸の活浅利ボンゴレビアンコ」。あさりが大きくてプリプリの歯ごたえなのが印象に残る。人気の「虎ノ門アラビアータ」は、辛さが抑え気味でトマトの酸味を感じられるのが特徴だ。
スープとバゲットが付くランチセットにはサラダ、プチデザート(ティラミス、プディング、レアチーズ)、ドリンクが各追加¥50で付けられるのも嬉しい。また、夜は9品¥2,000、¥2,500、¥2,800、フリードリンク2時間¥1,600〜というコースがあり、美味しい料理をお得な価格でという、客サイドに立った心遣いが感じられる。
TEXT BY YOSHIKO NAKASHIMA
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