季節の変わり目のお呼ばれや顔合わせの席に欠かせないのが手土産や差し入れ。そこで、美味しいものに精通するお菓子研究家の福田里香さんに、虎ノ門・新橋界隈の頼れる8品を選んでいただきました。
Select & Comment by Ricca Fukuda
Illustration by Natsuki Camino
Edit by Miho Matsuda
どら焼きと栗まんじゅうの詰合せ
丸万
昭和22年の創業以来、オフィス街の人気和菓子店といえばこちら。店名の枕詞に「諸官庁御用達御菓子司」とあるのが新橋らしい。白あんと金色に甘煮した栗が丸ごと入った栗饅頭の艶やかさたるや。手土産なら、どら焼きとの詰合せはいかがでしょうか?
●場所 港区西新橋1-11-1 時間 平日9:00~20:00、土曜9:00~17:30 定休日 日曜・祝日 問 03-3504-3751
クッキー詰め合わせ
ヴァイツェン・ナガノ
新橋駅の裏路地では、おいしいドイツ・オーストラリア菓子店が見つかります。Weizenはドイツ語で「小麦」の意味。店主の永野富士子さんが作るヌスボーゲン、キッフェルン、花形のジャムクッキーなどレアなドイツ菓子はどれもコーヒーにぴったり。
●場所 港区西新橋1-17-6 永野ビル1F 時間 10:00~19:00 定休日 土曜・日曜・祝日 問 03-3591-0171 ※確実な入手には事前予約を!
缶入りおでん
新橋お多幸
仕事帰りにおでんを肴に一杯、は最高の癒し。創業昭和7年の新橋のランドマーク的名店です。関東風の濃い口の汁で、じっくり煮込んだ、しみしみのおでんは25種類以上。しかも、手土産にできるんです。持ち帰り専用の赤い缶に入れてくれるのもかわいくてうれしい。
●場所 港区新橋3-7-9 川辺ビルB1 時間 平日15:00~23:00、土曜15:00~22:30 定休日 日曜・祝日 問 03-3503-6076
カツサンド
とんかつ末吉 新橋店
長年、新橋周辺の外食を支えてきた人気店。サクサクの衣にジューシーな豚肉、手頃な値段と嬉しいことだらけ。お持ち帰りするなら、かつサンド。横長の箱に9個ズラリと並んだ様子もいい。ヒレかつの旨味に芥子バターと甘いソースが絶妙でお酒の肴にもうってつけ。
●場所 港区新橋3-14-4 飯泉ビ ル1・2F 時間 ランチ11:00~14:00/ディナー平日17:00~20:45、土曜17:30~20:00 定休日 日曜・祝日 問 03-5472-5558
豆大福
虎ノ門 岡埜栄泉 本店
豆大福は赤えんどうをちりばめた餅皮で小豆餡を包んだ和菓子。口のまわりを粉だらけにしながら頬張り、おお振りのもっちりとなめらかな餅皮に歯を立てれば、ぷつんと裂けてたっぷりの餡子……東京庶民の銘菓は豆大福です。虎ノ門あたりなら断然、岡埜栄泉。
●場所 港区虎ノ門3-8-24 時間 平日9:00~17:00、土曜9:00~12:00 定休日 日曜・祝日 問 03-3433-5550
元祖レイズン・ウイッチ
巴裡 小川軒 新橋店
明治38年に洋食屋から始まった洋菓子店。最近また流行っているレーズンサンドも、元をたどれば小川軒のレイズン・ウイッチが発祥です。洋酒にほどよく漬け込まれた肉厚レーズンと特製クリームをサクサクのサブレでサンド。美味の三重奏に思わずにっこり。
●場所 港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1階(第一京浜側) 時間 平日9:30~19:00、土曜9:30~17:00 定休日 日曜・祝日(不定休) 問 03-3571-7500
アイスデコレーションケーキ
アイスクリーム SOWA
神谷町界隈を歩いて、POPな看板が目に入ると、ついつい日替わりソフトクリームを食べてしまう。そんな魅力的な冷菓専門店です。残暑が厳しい暑い日の手土産には、アイスデコレーションケーキがうってつけ。シンプルでレトロな見た目も気に入っています。
●場所 港区虎ノ門3-18-20 時間 平日10:00~19:00(10~3月は18:30まで) 定休日 土曜・日曜・祝日 問 03-3434-5425
ミックスクッキー
キャンティ 飯倉片町本店
イタリア料理の老舗店は焼き菓子も◎。ここ数年の食の流行はレモン味。キャンティが昔から、果汁の酸味とホワイトチョコの味わいが絶妙なレモンクッキーを作っているのをご存知ですか? ブラウニー風のチョコレートクッキーとの詰め合わせは紙箱も素敵です。
●場所 港区麻布台3-1-7 時間 アル・カフェ(1F)12:00~23:00(L.O. Food21:30、Drink22:00) 問 03-3583-0145
※初出=プリント版 2019年9月1日号
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