SPRING FLOWERS and DISHES

花のある暮らし——食器と春のフラワーアレンジメント

家の中で過ごす時間が多くなった今年の春。どうせなら、季節の花を食卓に取り入れて、心も明るく過ごしたいもの。3つのフラワーショップの花と素敵な食器を合わせた、デイリーシーンのテーブルセッティングをご紹介します。

PHOTO BY AYA KAWACHI
Styling by Masumi Sasaki
text by Miho Matsuda

ピンクのグラデーションで大人のランチ

ベルローズ(ピンクと黄緑のバラ)1本¥800、モナリザ(オレンジ色のバラ)1本¥800、ユーカリ 1本¥300〜¥500(すべてアフリカローズ&フラワーズ/六本木ヒルズ ヒルサイドB2F

ピンクとイエローグリーンのグラデーションが可憐な大輪のバラ「ベルローズ」と、オレンジ色の「モナリザ」などミックスして、カジュアルにバラを楽しみましょう。ランチョンマットにも同系のピンク、クラフト感のある器とモダンな花器というニュアンスが異なる白をシンプルに組み合わせて、甘すぎない大人のデーブルコーディネイトを。

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1/5ピカソが晩年に移り住み、陶芸を行っていたことでも知られる、南フランスのヴァリロス。その小さな工房で作られる「ブルー ダルジール」の食器は、熟練の職人が伝統技法を用いてハンドメイドしているため、独特のニュアンスが生まれる。エスプレッソカップ ¥3,400、スーププレート ¥6,800(ともにBleu d’Argile/リビング・モティーフ
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2/5ゾーリンゲンと並ぶフランスの刃物の町、ティエールで、1920年に創立された「ジャン・デュボ」。カトラリーのひとつひとつは、熟練した職人のハンドメイドによって作られている。ディナースプーン、フォーク 各¥1,400(Jean Dubost/リビング・モティーフ
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3/5イタリアの「ラ ガリーナ マッタ」のプレースマットは、ナチュラルカラーのリネンを二重フレームの飾り刺繍で囲ったシンプルな一枚。撥水加工のあるコーティングが施されているので汚れもつきにくい。プレースマット 各¥3,500(LA GALLINA MATTA/リビング・モティーフ
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4/5デンマークのコンゲス・リュンビューで1936年に創立したリュンビュー ポーセリン。シンプルさと機能性を追求したデザインは、グラデーションが美しい「アフリカローズ」のバラを引き立てる。フラワーベース ¥14,000(Lyngby Porcelain/g GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
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5/5ブルー ダルジールのピッチャーに、数輪のバラを飾るだけで、いつものダイニングはより一層華やかに。カジュアルに花を楽しみたいなら、こんなピッチャー使いを覚えたい。 ピッチャー ¥11,000(Bleu d’Argile/リビング・モティーフ

桜満開。和モダンなアフタヌーンティー

アルストロメリア 1本¥500、桜 1本¥450(ディリジェンスパーラー/表参道ヒルズ 本館B1F) ※入荷時期によって価格の変更あり

日本を代表する桜は、蕾の頃に購入して、少しずつ開花して、最後に散るまで長く楽しめます。香りが少なく、食卓をじゃましないアルストロメリアには、陶芸家・吉田直嗣の黒の花器を合わせました。鉄瓶やお膳など、和を感じさせる落ち着いたトーンのティーセットで、花との調和を楽しんでみては。

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1/4金沢にアトリエを構える竹俣勇壱の「KiKU」のお皿、富山の「Shimoo Design」のお膳、唐津の岡さつきによるドットの湯呑みを組み合わせ、和モダンなティーセット。 花輪皿 ¥5,800(KiKU・竹俣勇壱)、膳(長さ30cm) ¥10,000(Shimoo Design) 湯呑み 各¥4,000(岡さつき/以上、すべてg GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
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2/4南部鉄器の産地である、岩手県水沢地区に工房を構える鋳鐵作家・岩清水久生による鉄びんは、使いこむほどに鉄の成分を含むまろやかなお湯に。ずっしりとした鉄びんの重さも心地よい。鉄びん ¥20,000(空間鋳造/g GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
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3/4山梨県の富士山麓にアトリエを構える陶芸家、吉田直嗣の花入れに、桜の枝を大胆に飾って。花入れ ¥25,000(吉田直嗣/g GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
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4/4枝のフォルムがユニークな「アリウム」はネギの仲間。長く持つので、桜と一緒に楽しめる。アリウム 1本¥350(ディリジェンスパーラー/表参道ヒルズ 本館B1F)※入荷時期によって価格の変更あり、一輪挿し ¥28,000、¥22,000(ともに、吉田直嗣/g GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F

ニュアンスカラーを楽しむディナーのひととき

チューリップ 1本¥400、ラナンキュラス 1本¥500、タラスピオファリム 1本¥300(すべてニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド2F

デンマークの家具ブランド「フリッツ・ハンセン」のフラワーベースに、「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」のふんわりした春のブーケを飾って。白やグリーンの花に合わせるディナーセットは、春らしい淡いグリーンやグレーの器を基調に、ブライトグリーンのクロスをチョイス。春の息吹を感じさせる爽やかなダイニングです。

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1/5フランス南西部のリヨンで創設された伝統のある窯「ジャス」。グレイッシュな淡いトーンと繊細な造形の「Epure」シリーズのプレートは、デイリーにもホームパーティにも活躍しそう。デザートプレート(直径20cm)各色¥4,000、ディナープレート(直径27cm)各色¥4,500(Jars/リビング・モティーフ
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2/5環境への負荷が少なく、強度のある無鉛クリスタルガラスを使った、ツヴィーゼル社のワイングラス。多くの一流レストランやホテルでも採用されているほど、シンプルなデザインで使いやすいからシリーズで揃えたくなる。グラス 各¥2,500(SCHOTT ZWIESEL/リビング・モティーフ
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3/5英国王室のアクセサリーなども手がけた、ジェームス川田がデザインする「露」シリーズのカトラリー。自然美を表現した優雅なカーブや、細部まで繊細なデザインだから、春を表現するテーブルセッティングにはぴったり。ディナースプーン、フォーク 各¥1,780(露/リビング・モティーフ
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4/5大阪に工房を構えるガラス作家、辻野剛による「fresco」。オブジェのような存在感があるガラスのフラワーベースは、黒のグラデーションから生まれる繊細な表情が美しい。フラワーベース ¥50,000(fresco/g GIFT AND LIFE STYLE/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
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5/5ガラスを中心としたフラワーベースを手がける、ドイツのXOデザイン。ぽってりと厚みのあるガラスのフラワーベースは、ブルーの濃淡によって枝が透けて見え、自然が生み出す直線や曲線の美しさまで楽しめる。オーバルベース ¥10,000(XO DSGN/リビング・モティーフ

テーブルに花を取り入れて、いろどり豊かな毎日を。気持ちも晴れやかに、一度きりの2020年の春を楽しみましょう。