RESTAURANTS OVERLOOKING THE CHERRY BLOSSOMS

春爛漫!ゆるやかに桜を愛でるお勧めレストラン3店

生活様式が一変した2021年。今満開の桜をどこで楽しみますか? ここでは、お店から、またはお店近くで桜が見られる3軒のレストランをご紹介。満開はもちろん、桜は散り掛けも、葉桜もまた良いものです。気持ちのいい季節。ランチや早めのディナーに——。ご家族など、いつものメンバーと(少人数で!)お出かけ下さい。

TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ ステーキと、桜と、ロゼワイン。この時期だけの贅沢なカップリング
——37 Steakhouse & Bar(37 ステーキハウス&バー)

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1/7ランチタイムのおすすめ「ブラックアンガス牛のリブステーキ 200g」は、パンまたはライス、スープ、ドリンク付きで平日のランチ価格が ¥3,500。前菜とプチデザートを加えたコース仕立てが ¥5,200。土曜日曜・祝日の場合は、ブランチメニューとなり、単品 ¥3,740で提供している。
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2/7『37 Steakhouse & Bar』のもうひとつの人気メニューが、六本木グルメバーガーで3年連続グランプリを受賞し、殿堂入りを果たした「37 クラシックバーガー(フレンチフライ付き)パティ100g」¥1,400。ビーフ100%の自家製パティに、エストラゴンを効かせた自家製マヨネーズソースがマッチして、まさに正統派の味わい。
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3/7グラスワインとして提供しているロゼは、『OZV』というカリフォルニア産銘柄。酸味控えめ、果実味を効かせたワインだ。その左隣は、『OZV』ロゼワインをグレープフルーツジュースで割った、爽やかなカクテル「ロゼ・パンプルムース」。共にグラス売り ¥1,300で、4月4日までの期間限定アイテムとなっている。
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4/7『37 Steakhouse & Bar』の店内からは、六本木ヒルズの並木が眺められる。
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5/7『37 Steakhouse & Bar』の熟成庫は、セミドライタイプ。潤いをキープしつつ熟成を進ませ、肉の旨味を引き出していく。
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6/7肉の部位を示した『37 Steakhouse & Bar』オリジナルシート。ステーキを待ちつつ、これを見ていると、自然と食欲が湧いてくる。
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7/7テラス席にはパラソルヒーターを完備。オープンエアの肌寒さが和らぎ、開放感をダイレクトに味わえる。

“桜が楽しめる店”としても不動の人気を誇る『37 Steakhouse & Bar』。けやき坂と六本木さくら坂の2面に面した窓から、桜並木をちょうど目線の高さに捉えることが出来、満開時は窓一面が桜色に染まる。席の指定までは出来ないが、ランチタイムの人数予約は可能。時間制限を設けていないので、ワインを飲みながら、ゆっくりとお花見ランチが楽しめる。

さらにテラス席は、天候が良ければ絶好の屋外花見席となる。こちらはテラス指定で予約を入れることが可能だ。もちろん新型コロナ感染症対策として店内はテーブルが間引かれ、隣席との距離を保っている。

ランチメニューのイチオシは、スコットランド原産のオーストラリア・アンガス牛を21日間熟成させたステーキ。熟成期間は敢えて短め。赤身肉の旨味をシンプルに味わえるメニューだ。

また『37 Steakhouse & Bar』では、たっぷりと時間をかけ、肉を休ませながら火入れする。そうすることで炭の香りを移し、赤身肉の旨味を引き出すのだ。この高度なテクニックは、海外の高級ステーキ店と同等。過剰なテーブルサービスを省くコスパ重視のコンセプトだが、肉の旨味とその調理方法はプレミアム級である。

37 Steakhouse & Bar(37 ステーキハウス&バー) 住所 東京都港区六本木6-15-1 六本木ヒルズけやき坂通り2F 電話 03-5413-3737 営業時間 11:00〜15:30(L.O.15:00)/ディナー17:00〜21:00(L.O.20:00) 定休日 施設に準ずる ※価格は税込 ※各種クレジットカード、IC決済、QRコード決済使用可

❷ 様々な人種が交差するカリフォルニアの独創レシピを、テラス席で堪能
——WOLFGANG PUCK PIZZA BAR(ウルフギャング・パック ピッツァバー)

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1/9「シノワチキンサラダ」¥1,200は、創業当時からの定番メニュー。中華の棒々鶏がアメリカに渡ってサラダになったかの如く、チキンの旨味が千切り野菜に絡んで、非常に美味。ドレッシングはゴマ、ハチミツ、生姜を使った甘酸っぱい味わい。ワインのお共にぴったり!
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2/9春めいた見た目はもちろん、口内にも春らしい塩味と香ばしさが広がる「桜エビとしらす、筍のピザ」¥1,980。素材の味わいをシンプルに引き出し、和の食材をイタリアンに仕立てている。3日熟成のピザ生地は、発酵ダネを用いて熟成のグラデーションを演出、生地の食感を生み出したもの。
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3/9「ウルフギャング・パックシャルドネ」グラス ¥880、ボトル ¥5,000は、華やかでボリューミーな味わい。前菜からメインまで、幅広く合わせられる万能な白ワインだ。このオリジナルワインには、1ボトルにつき1ドルをアルツハイマー、ALSの活動団体に寄付する「ドネーションプログラム」を付加している。
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4/9スペイン坂の両側を埋め尽くす桜並木の眺望。アーク森ビルとアークヒルズサウスタワーをつなぐ橋の上からが、桜を愛でる絶好スポットだ。
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5/9アーク森ビルの店舗は、『ウルフギャング・パック』ブランド日本第1号店として17年前に開業。5年前にピッツァバーにアップデートを果たし、現在に至っている。
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6/9石窯の中で、高温で焼き上げるピッツァは、パリッとしていて香ばしい。
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7/9ワインのほか、各種リキュール類を用意。食事に合わせて、自由にチョイスできる。
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8/9アカデミー賞公式シェフとしてワールドワイドに活躍する、ウルフギャング・パック氏。全米No.1シェフとしての呼び声も高く、ローカル食材を活用する独創レシピに定評を持つ。
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9/9テラス席には屋根があり、多少の雨でも利用出来る。予約時に席を指定することは出来ないが、テラスエリアの指定は可能だ。

赤坂エリアの桜の名所、スペイン坂に面したアークヒルズ1階『ウルフギャング・パック ピッツァバー』は、桜鑑賞の行き帰りに立ち寄りたい店舗だ。店内窓側のソファー席及びダイニングエリア中央部からは、窓越しに桜を眺めることも。フュージョン料理の先駆けとなったスペシャリテの数々を楽しみつつ、お花見を楽しめる貴重なシートとなっている。

そして六本木通りに面したテラス席で、春風を愛でるのも一興だ。このテラス席からは桜並木こそ視界に入らないが、赤坂エリアでオープンエアが感じられる居心地のいいテーブルである。

もちろん、この店を訪れた際はピザの注文は欠かせない。中でも“春”を口の中いっぱいに感じさせてくれる「桜エビとしらす、筍のピザ」は、和の食材がピザとして昇華した感動的な一品だ。提供するメニューは季節ごとに変更。ランチタイムでは季節の食材を積極的に取り入れている。ほかにもパスタやサンドイッチなど、カジュアルなメニューが豊富に揃う。

WOLFGANG PUCK PIZZA BAR(ウルフギャング・パック ピッツァバー) 住所 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル1F 電話 03-5575-2100 営業時間 ランチ11:00〜20:00(アルコール類のL.O.19:00) 定休日 施設に準ずる ※価格は税込 ※各種クレジットカードカード、IC決済、QRコード決済使用可

❸ 開放的なテラス席で、モッツァレラのフレッシュな味わいを堪能
——OBICÀ MOZZARELLA BAR, ROPPONGI HILLS(オービカ モッツァレラバー 六本木ヒルズ店)

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1/9モッツァレラチーズに生クリームを加えて作る特別製法のチーズ「ブッラータ」をたっぷり使用。店頭でスライスした19カ月熟成のパルマ産プロシュートと、国産ルッコラ、トマトを添えている。トロリとしながらも爽やかな「ブッラータ」を日本で食べられるのは、とても希少だ。「ブッラータサラダ」¥1,800〜(ソフトドリンク、サイドディッシュ付き)。
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2/9「ピッツァ タルトゥーフォ」¥2,700〜(ソフトドリンク、サイドディッシュ付き)は、マッシュルームペーストにモッツァレラとウンブリア産黒トリュフをスライスした人気メニュー。2日間熟成のイタリア産小麦を使用した“ローマスタイル”の薄生地が特徴で、サクサクとしたクラストの食感とトリュフのプレミアムな香りを同時に楽しめる。
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3/9シンプルにカリフラワーをソテーした「カリフラワーステーキ」¥1,600〜(ソフトドリンク、サイドディッシュ付き)。ソースはクルミとオリーブオイルを使用したナッツ感のある味わいで、パン粉を添え、食感を出している。付け合わせはローストビーツ。
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4/9『オービカ モッツァレラバー 六本木ヒルズ店』から、桜の名所「毛利庭園」までは、歩いてすぐ。
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5/9ボトルでエリアを仕切ったインテリアデザインがユニーク!
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6/9エントランスを入って、正面に目に入るのが、このバーカウンターだ。ここでも席の間隔を空け、ソーシャルディスタンシングを保っている。
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7/9カウンターには、新鮮なモッツァレラ、ルッコラを常に用意。
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8/9イタリアのナンバーワンビール「モレッティ」はピザとの相性がいいので、是非お試しを。
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9/9テラスエリアには、4人掛けのテーブルを9つ用意。六本木でオープンエアのテーブルを楽しめるのは貴重だ。日差しが強い日には、冷風機を用意している。

六本木ヒルズ「メトロハット」のエスカレーターから、その存在を確認できるハリウッドプラザ1階『オービカ モッツァレラバー 六本木ヒルズ店』。この店舗には、気持ちのいいテラス席が通年で用意され、開放的な雰囲気の中で本場のようなイタリアンダイニングを提供している。実はここ、午後帯には太陽がビル影に入るので、直射日光が遮られ、過ごしやすいのだ。

店名の“オービカ”とは、「さぁ、どうぞ」とお客様をお迎えするナポリ地方の方言。オーナーの故郷、ナポリの特産品である極上のモッツァレラを週3回空輸することで、製造から1週間程度と言われるチーズの鮮度を保っている。水牛ミルクを100%使用し、職人がハンドカットする昔ながらの製法は、クリーミーながらさっぱりとしていて、まるでコクのあるヨーグルトのようだ。

そのモッツァレラの風味を生かすため、『オービカ モッツァレラバー』では全メニューでニンニクとオニオンを使用していない。従って昼時でも、その後を気にせずイタリアンを堪能出来るのだ。またランチメニューはサイドディッシュとドリンクがセットになっている。このセットドリンクは、プラス ¥300でワインやスパークリングワインに変更可能。バイ・ザ・グラスでも1杯 ¥500と、リーズナブルだ。

OBICÀ MOZZARELLA BAR, ROPPONGI HILLS(オービカ モッツァレラバー 六本木ヒルズ店)  住所 東京都港区六本木6-4-1 メトロハリウッドプラザ 1F 電話 03-5786-6400 営業時間 11:00〜21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※価格は税別 ※各種クレジットカード、IC決済、QRコード決済使用可

※ 2021年3月現在の情報となります。
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※ 六本木ヒルズ等各施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の予防対策を徹底し営業しております。また一部の店舗では営業時間を短縮しております。ご来店の際には事前に各施設HPをご覧ください。