これからは、秋の訪れを体感できる外の空気が気持ちいい季節。テラスで楽しむ美味しい料理とワインで、癒しの時を満喫しよう。
TEXTBY YOSHIKO NAKASHIMA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ けやき坂の緑に囲まれたテラスで癒しのひと時を
——AVOSETA(アボセタ)
1/7夏場はけやき坂の緑の並木に、11月末からは美しいイルミネーションに包まれるテラス席。テラス席のみペットの同伴が可能(店内は不可)。
2/7テラス限定コース ¥3,750の料理(写真2/7〜5/7)。コースにはイタリアの樽生スパークリングワイン、赤・白ワイン、ハイボール、ウーロンハイ、ソフトドリンクが90分飲み放題で注文できる。写真はコースの1品で「プロシュート&トマトマリネ」。
3/7葉物野菜3〜4種類、トマト、マッシュルーム、オリーブ、素揚げポテトなどの野菜にオレンジやマスカットなどのフルーツを加え、柑橘系のさっぱりしたドレッシングをかけた「アボセタ マーケットサラダ」。
4/7「ローストベジタブルピザ」は、ピザ生地にジェノベーゼソースを敷き、グリルしたブロッコリーやパプリカなどカラフルな野菜をのせて焼いた軽めのピザ。
5/7合挽き肉と豆をトマトベースで煮込んだチリビーンズをフライドポテトの上からかけ、さらにチェダーチーズをかけてオーブンで焼いた「チリビーンズポテト」。お酒がよくすすむおつまみ。
6/7壁にかけられたモダンアートをはじめ、テーブルやイスなどハイセンスなインテリアでまとめられた店内。2018年12月にオープン。
7/7店長の矢野裕之さん。「朝の8時から通し営業をしています。誰もが利用しやすい”六本木の食堂”を目指しているので、気軽にお立ち寄りください」。
ブランドのディレクションやスタイリストなど多彩な活躍で知られる熊谷隆志氏が、内装や器などのディレクションを手がけたカフェ。
自然の中にある色が用いられた店内は、優しい雰囲気の落ち着ける空間。この店内も居心地がいいが、この季節は屋外にあるけやき坂沿いのテラス席がおすすめだ。道路を挟んだラグジュアリーブランドショップと緑の並木が眺められる場所で、昼間はほぼ埋まっているというほどの人気。狙い目は夕方5時からで、写真の料理4品に90分の飲み放題付きのテラス席限定コースを提供している。
料理全体はイタリアン、フレンチ、アメリカン、アジアンを融合させたもので、メニューには生春巻きや焼き枝豆など軽めのおつまみから、ステーキなどのメイン料理もあり、その日の都合に合わせて利用できる。
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
AVOSETA(アボセタ) 住所 東京都港区六本木6-9-1 テレビ朝日1F 電話 03-5843-0256、03-5843-0258(予約専用) 営業時間 モーニング8:00〜11:00/ランチ11:00〜16:00/ディナー16:00〜23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30) 定休日 無休 ※カード使用可 ※価格は税込み
❷表参道の夜景と水辺が居心地いいテラス席
——TWO ROOMS GRILL|BAR (トゥールームス グリル|バー)
1/8陽が落ちてからのテラス席からは東京の夜景が広がる。テラス席でもアラカルトメニューやバーバイツなど、多彩なメニューを楽しめる。
2/8「静岡産シュガートマト イタリア産バッファローボッコンチーニ ルッコラ」 ¥2,300。酸味と糖度のバランスがいいフルーツトマト、ナポリから空輸されたチーズには、相性の良い白ワインを合わせて。
3/8「自家製ひよこ豆のピューレ&ピタパン」 ¥1,800。ひよこ豆にクミン、白ごま、レモン果汁を入れてピューレ状にしたもので、ピタパンにつけて食べる。軽くスパイスが効いているので白や軽めの赤ワイン、もちろんビールにも合う。
4/8「クラブケーキスライダーズ(2ピース)ハラペーニョタルタル」 ¥2,800。ズワイガニの身をピリッと辛いハラペーニョ入りのタルタルで和えてブリオッシュで挟み、サイドに皮付きフライドポテトを添えた料理。しっかりめのシャルドネなどと一緒に。
5/8左から果実がたっぷりと入った「フレッシュラズベリーモヒート」 ¥1,750。樽のフレーバーを感じ、しっかりとした味わいでスパイシーな料理に合う「ルーウィン エステート プレリュード シャルドネ フォー トゥールームス」(西オーストラリア) ¥2,300。しっかりとして芳醇な重めの赤、「パウエル&サン フォートゥールームス バロッサヴァレー」(南オーストラリア) ¥1,900。
6/8ワインセラーには約1,800本と充実の品揃え。国際色豊かなオーナー陣が選んだのはオーストラリア、ニュージーランド、U.S.Aなど、新世界を中心に世界中から厳選したラインナップ。オーストラリアの有名ワイナリーに醸造を依頼したオリジナルのワイン(写真5/8)はグラスでの注文もできる。
7/8ウォーターテラスとブリッジで結ばれたふたつの空間があり、レストラン(写真)とバーで異なる体験を楽しめる。
8/8料理長の平久江 祐さん。「吟味した季節の食材を生かした料理とワインをお楽しみください」
外観デザインで目を引く表参道のランドマーク的存在、AOビルの5階にある『TWO ROOMS』は、その名の通り、ブリッジで連結された大きなふたつの空間で構成される店。片方がレストランで、もう片方にバー、プライベートダイニングルーム、大きなウォークインワインセラーがある。
そしてふたつの部屋の間にあるのが、“ウォーターテラス”。テラス席の突端に水を張った部分がある設計で、都会にありながら、まるでリゾートホテルのプールサイドを彷彿とさせる空間になっている。暑さが少し和らいできたら、夜景を眺めてリラックスしつつ、美味しい料理にグラスを傾けてみたい。
料理のコンセプトは、産地や生産者にこだわり、季節感を感じる食材の持ち味を生かしたメニュー。週末限定で飲み放題90分付きの「シャンパーニュブランチ」も魅力的だ。
PHOTO BY TAKUYA SUZUKI
❸ 東京に開いたパリの街角にあるようなビストロ
——LE PETIT TONNEAU(ル・プティ・トノー虎ノ門店)
1/7ビルの谷間にあるテラス席は、気持ちのいい緑に囲まれた約40席。暗くなってからワインと料理を楽しむのも良し、明るいうちにランチやお茶も良し、と素敵な時間を過ごせる。2003年にオープン。
2/7「ル・プティ・トノー風味シャルキュトリー」 ¥2,760。バスク地方のバスク豚を使ったサラミをはじめ、生ハムやパテなど、自家製のシャルキュトリーの盛り合わせ。ピクルスと一緒に食べるとさらに美味しい。
3/7「ムール貝の白ワイン蒸しクリームスープ」 ¥2,640。軽めのクリームスープの中には、柔らかく仕上げたムール貝がたっぷり。辛口の白ワインに合う一品。
4/7「とろけるほほ肉の赤ワイン煮 ハチミツとクミン風味のニンジンソテー添え」 ¥3,560。フレンチの定番人気メニュー、牛肉の赤ワイン煮は、クミンを効かせているのがひと味違うところ。ピノ・ノワールなどと合わせてどうぞ。
5/7白は「キュヴェ オルタンス ブラン」ボトルで¥3,800。グレープフルーツやアプリコットなどのアロマティックな香り。ほどよい酸味があり軽くて飲みやすい。赤は「ドメーヌ・ド・シバティ ベルビュー」ボトル¥5,200。ストロベリーやブルーベリーの果実味を感じる、タンニンと酸味のバランスがいい味わい。共に紹介している料理におすすめ。
6/7パリのビストロの雰囲気を満喫できるお洒落なお店。朝早くから営業(要予約)しているので、朝食やランチでも利用したい。
7/7オーナーシェフのフィリップ・バットン氏。フランスで料理人のキャリアをスタートし、1987年に初来日。1990年に再来日してロイヤルパークホテルのシェフなどを務めた後、自身のレストランを代官山に開店。現在は虎ノ門店と九段下店を切り盛りする。英語と日本語も堪能。
「テーブルやイス、壁に飾ったアート、バーカウンターに至るまで、全てフランスから輸入しました」と、フランス人オーナーシェフのフィリップ・バットン氏。入り口の赤い外装や、赤と白のテーブルクロスも小粋な雰囲気を醸し出す。壁にかけられたアート、食器やグラスにいたるまで、パリのビストロそのものと評判を呼んでいる。
樹木に囲まれたテラス席は広く、テーブルには赤いパラソルが。質のいい素材を生かしたシンプルなビストロ料理を、まるでフランスにいるかのような雰囲気の中で楽しめる。テキパキとサーブするスタッフもフランス人が多い。
オーナー自ら選んで、フランスのワイナリーから輸入しているワインは、3,000円台からとコストパフォーマンスもいい。南仏中心にセレクトしており、ここでしか飲めない銘柄もあるから、ワイン好きには見逃せない。高品質なワインとアラカルト料理を、屋外でゆっくりと味わう、いつもとは違う趣向の会食にしたら、参加者にも喜ばれるはずだ。
PHOTO BY HISAKO HAGI
LE PETIT TONNEAU(ル・プティ・トノー虎ノ門店) 住所 東京都港区虎ノ門2-1-1 商船三井ビル1F 電話 03-5545-4640 営業時間 朝食8:30〜11:30(要予約)/ランチ11:30〜L.O.14:30/ディナー18:00〜L.O.22:00 定休日 日曜・祝日 ※カード使用可 ※価格は税・サービス料込み、ディナーのみカバーチャージ1名 ¥250
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