引越しや転勤・職場の異動で、何かと「初めまして」のご挨拶も多い4月。新年度の顔合わせで、新しい職場の仲間と……そんな時にぴったりな、懐にも優しく、誘った相手にもきっと喜ばれる、美味しくリーズナブルなお寿司屋さん2軒をご紹介します。
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ 旬の素材を活かすオーソドックスな江戸前握り
——おつな寿司(オツナズシ)
明治8(1875)年にいなり寿司のお店として始まった『おつな寿司』。今は店内でいただける本格的な江戸前の握りと、お土産のいなり寿司が評判のお店だ。
ここで是非いただきたいのは、特選握り。「今なら鯛や生のトリ貝、サヨリ、スミイカなどが美味しい。そういう旬の新鮮なものを召し上がっていただきたいので、毎日、豊洲に通っています」と言うのは大将の近藤伸介さん。付き合いの長い魚屋から仕入れているので、この価格で提供出来るそうだ。「まずはセットを頼んでみて、足りなかったらお好みを握ってもらうのがいいですよ」と教えてくれた。
最近では海外からの観光客も増えているが、昔からの常連さんもいて、「中には親、子、孫と三代でいらしてくださる方もいます」とのこと。長年愛されているのは、「伝統は大切にしながらも、時代に合わせて変えるところは変えていきたい」というお店のポリシーが受け継がれているから。お寿司をいただいた後には、創業から変わらない味を守るいなり寿司を是非お土産にしたい。
TEXT BY REIKO HISASHIMA
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
❷ 旬にこだわった江戸前寿司をゆったりと堪能
——すし 京辰(スシ キョウタツ)
六本木一丁目駅直結、アークヒルズサウスタワーの地下1階は、知る人ぞ知る名店の宝庫。その一角に店を構えるのが、大きな暖簾が目印の『すし 京辰』だ。
この店では、貴重な国産天然本マグロを一年中味わうことができる。シャリは香りが強くまろやかな味が特徴の赤酢を使用。刺身はもちろん、焼物に蒸し物、煮物、酢や塩や昆布で締めたものなど、旬の魚介類を様々なアプローチで楽しませてくれる。
約15席という大きなカウンターは、席と席のスペースが十分にあるため、隣の会話も気にならない。店奥にある個室は6名まで利用可能。また20名以上だと貸し切りができ、会議や接待といったビジネスシーンにもぴったり。上司と部下など、ちょっとかしこまった関係には “ふたりで1万円”のおかませランチがおすすめ。ゆっくり会話をしながら、美味しい江戸前寿司を楽しめると好評だ。
TEXT BY HANAKO ASAKURA
SHARE