10 BEST ITEMS FOR SUMMER

池田尚輝が薦めたい 夏こそ楽しめるファッション

人気スタイリスト・池田尚輝さんがこの時期おすすめしたいのは、夏ならではのおしゃれを積極的に楽しめるアイテム。暑いからといっておしゃれを諦めず、かつ快適さも担保する。そんな大人の夏ファッションを提案します。

PHOTO BY SHO UEDA
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*

夏には夏のおしゃれがある

「“暑くなってきたな、Tシャツと短パンしかないか”と涼しくなるのを待つだけじゃ、もったいない。盛夏を楽しむ“これぞ”っていうアイテムが控えてると思うと、暑さも前向きにとらえられるんじゃないでしょうか。夏が楽しみになるアイテムと着こなし、考えてみました」

❶ 開放感が味わえるシャツ&タンクトップ
——アタッチメント

シャツ¥27,500、中に着たタンクトップ¥8,800(アタッチメント/アタッチメント/六本木ヒルズ ウェストウォーク4F

「さて夏のおしゃれの楽しみ方とは?って考えたときに、まさにこのアタッチメントのオープンカラーシャツのようなアイテムが頭に浮かびます。テロっとした素材、そして開襟。インにはTシャツでもよいのですが、一番暑いっていうときにこの開放感を味わうにはタンクトップがベスト。このメタリックグレーのタンクトップ、シャツの襟から1,2センチ見えるだけなんだけど、これがあることでちゃんとコーディネートされてる感が出ます。細身でボトムインしてももたつかず、すっきり着られるのもいいですね。アタッチメントはミニマルでモダンな世界観だけど、リラックスして着られるシルエットや生地感のものが多く揃うところがいいなと最近注目しています」

❷ 大人の洒落感が出せるバッグとニットシャツ
——ユナイテッドアローズ 六本木

「透かし編みのポロ襟ニットシャツは、おしゃれしてる感がしっかり出る1枚。前を開けてタンクトップやTシャツで開放感を出してもいいし、同系色の丸首ニットやヘンリーネックと合わせてアンサンブル的に着てもいい。ライトグレーのサマースラックスを合わせると、リラックスしつつも品のいいスマートカジュアルが完成します。レストランや美術館などのシーンにぴったりですね。ジュートにコーティングを施した夏らしい素材感のトートは、黒というのがポイント。さらにアウトドア用のロープハンドルを組み合わせるという絶妙さ。シャツスタイルと合わせると都会の装いとしてまったく違和感がないし、リゾートに持っていっても浮かない。ユナイテッドアローズらしい気が利いたセレクトです」

❸ 定番のTシャツとショーツは洗練カラーで
——ビーセカンド 六本木

「地厚な生地で上質感のあるエイトンのTシャツは、独特なグレイッシュカラーで何を合わせてもどことなく上品なカジュアルスタイルに。これに黒のイージーパンツをさらりと合わせてもよいのですが、さらに夏っぽさを楽しむならやはりショーツとの組み合わせ。これまたスモーキートーンのブルーのショーツなら、落ち着きつつも遊びのある雰囲気になります。このショーツは80年代にスタートしたブランド、ストーンアイランドのもの。テックウェアのトレンドの中で中心的な存在で、生地の開発や色の出し方含めて今なお特別感があるブランドだけあって、はくだけでどことなくラグジュアリーな気配が出せます。ビーセカンドは、幅広い展開のなかでこういう大人の洗練カジュアルど真ん中のアイテムを押さえているなあと思います」

❹ サファリディテールのシャツ&ハット
——キャピタル レッグス ロッポンギ

ハット¥10,780(キャピタル/キャピタル レッグス ロッポンギ/六本木ヒルズ ヒルサイド1F) ※同フロアのキャピタル 赭(ソホ)ロッポンギでも取り扱いがあります。

「キャピタルといえばジャパンメイド、こだわりのモノづくりで海外のお客様からも絶大な支持を得ています。このシャツとハットには、まさにそのこだわりが存分に発揮されている。例えば、見るからに着心地のよさそうな風合いのシャツはリネン混で、ハンティングウェア由来のポケットが目立つところですが、ダブルステッチや猫目ボタンなど細かな部分にもこだわりが詰まっている。薄い素材感に黄みがかったエクリュの発色もいいですね。サファリつながりでチノショーツや、チノパンツをロールアップして足首を見せても。ハットも洗いのかかったコットンツイルとハードなステッチワークでヴィンテージのような表情がうまく出ています。アウトドアにはもちろん、シックな街着の外しアイテムとしても活躍しそう」

❺ 大人の足元はトラッドでいく
——コール ハーン グランドショップ

「このボートシューズ、乾いた砂漠を思わせるカラーが抜群にいいですね。白やベージュに合わせると馴染みがよく、かつ明るめの発色でアクセントになります。軽いし、速乾スエードに機能性があるソールでセリイングもこなす本格派。もともと海辺ではくアイテムなので夏の服に合わせてポイントにしやすい。素足はもちろん、リネンのベージュメランジソックスをはいてショーツ、ロールアップしたパンツなどと合わせたいですね。コール ハーンというとアメリカのトラッドブランドでありながら、テクノロジーは最新のものを搭載した革靴を取り揃えている印象です。このサンダルもバイオの技術が活用された快適なクッショニングが売りなんですが、見た目はいたってシンプルなところがいい。90年代っぽいベージュのカーゴショーツや、ドローコードがついたミリタリーカーゴの裾をすぼめて、素足でさらっとはきたいですね」

 

profile

池田尚輝|Naoki Ikeda
スタイリスト/スタイリスト。ファッションだけに留まらず、建築、工芸、アートと興味は幅 広い。近年は“池田尚輝撰“と題し局所的な物や事にフォーカスしたイベントも開催している。

※ 2023年6月現在の情報となります。
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