今は令和。でも、この時は平成。懐かしいですね。もう。hfのInstagramの謎の部分を掘り下げ取材する連載の第26回! 2019年4月後半にポストされた画像からお届けします。
INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY HF WATCHING COMMITTEE (HWC)
4月16日——この季節の立体的スタンドカラー
「これは『モンクレール』から、いま出てるジャケットですね」(hf) この小さな謎の文字は?「型番です。肩のラインに刺繍で入ってるんです」(hf) おお。プリントでもなく。刺繍。神は細部に宿る。
4月16日——久しぶりに見る書体
「80年代の有名な電子ピアノですね。シンセサイザー」(hf) このフォント一時はPCに入ってましたよね(AmericanUncDというフォントと思われます)。シンセサイザーはライブの時とか使うんですか?「それは多分YMOとかじゃないですか。レコーディングで使ってます。有名な『プロフェット5』です」(hf) アナログシンセサイザーの名器「プロフェット5」。電子音楽の歴史を塗り替えたともいわれる。1978年に発売され、「モリダイラ楽器」によって輸入されていた。日本での当時の標準価格は170万円。主なユーザーは、YMO、THE SQUARE、オフコースなど。2017年には復刻版「プロフェット6」が市販された(Wikipediaより抜粋)
4月17日——昭和のお金もちの応接間
昭和の話とかいっても割と最近なような。「え? 30年以上前ですよ。今はもう平成じゃないですよ。令和ですよ」(hf) そっか……。でもこれ高級品だったんでしたっけ? あ、でもブルボンはブルボン王朝だし、ルマンドはフランス語のような高級感のイメージの造語ですって。「子どもは駄菓子で、(ブルボンは)大人のお菓子じゃないですか、応接間でしょう」(hf) ブルボンルマンド。サクッと香ばしいクレープクッキーは昭和49年、チョコリエールは52年、バームロールは53年、発売されて以来ずっと愛されている商品。最近はモナカアイスの中に、ルマンドが4本まるっと入ったアイスクリームも販売してます。
4月17日——およげ! たいやきくんたい焼きは
「『およげ! たいやきくんたい焼き』が、もうたい焼きじゃない。だから(商品名は)『およげ! たいやきくん』(だけ)でいいんじゃないか」(hf) 確かに。で、この実態はなんですか?「たいやきです。コンビニのデザート棚にある、シュークリームとかと同じ一族です」(hf) 生菓子なんですね。あれ?たいやきくんって手があったんだ!「泳ぐからね。クロールたいやきくん」(hf) 鯛は手がなくても泳いでるのに……。「そんなこと言ったら、眉毛もなくていいでしょう」(hf) はい。
4月18日——jeffさんの犬
ジェフ・クーンズさんのバルーン・ドッグ。これは何で出来てるんですか?「セラミックみたいな、落としたら割れそうなやつ。エディション入りです」(hf) 夜の窓辺にぴったりですね。意外と自宅にフィットするアート作品。
4月18日——初対面でされたらイラっとすることは?
「小学館のメイビーマガジンです」(hf) 他では読めない内容??? 発売いつなんですか? もう出てるんですか?「まだじゃない?」(hf) ちなみに(ここに書いてある)好きなおにぎりの具はなんですか?「●むすびがあったらそれを選びますよ」(hf) 初対面でイラっとすることはなんですか? 「それはね……(以下略)」(hf) あーなるほど。わかる、わかります。「日本人同士の握手も場合によってはイラっとする」(hf) でもその境目って難しいですよね。相手が外国人だとハグだって普通にするわけじゃないですか。「僕の友達が恵比寿の駐車場に車を停めて、係のおじさんがチケット小屋から手を出していたんです。そこで鍵を渡すのが正解なんですけど、その子は普通にそのおじさんと握手をしてましたw」(hf) あははははは。おじさんびっくりしたでしょうね。ネタバレ自粛と脱線爆笑トークはここまで。hfが登場する『Maybe! vol.7』は、6月13日発売予定です。
4月19日——おにぎりのある部屋
そしておにぎり。「これは羽田ですね」(hf) ラウンジにはおにぎりも置いてあるんですね。「どこ行った時だろ?」(hf) 上海って書いてあります。「上海もナイキのイベントですね」流石に飽きましたね、海外の話もね。もういっか」(hf) よくないですよ。飽きてないですし。
4月19日——“R” 4 RED
「香港で始まり、上海で終わった“エアマックスデー”のイベントでした。そのトークショーに呼ばれて行ったんですけど、香港で始まって、(一旦)日本に戻って、まだ最後の上海に行ったの」(hf) ひゃー。
「で、TAIAN TABLEで食事会がありました。ここまで上海ですね」(hf)
4月22日——カバーhf
どうしたんですか? hfグラビアモデルになるの巻。「ふふふGQです」(hf) ポーズは指定されたんですか?「されました」(hf) そんなに見つめないでください。
4月22日——バケツいっぱい食べたい by ジモン
「これは『松川』ですね。寺門ジモンさんが『バケツいっぱい食べたい』と言っていた水ようかんです。めっちゃ美味しいんですよ」(hf) 。さらさら?「僕は湯船いっぱい食べたいです」(hf) ワンルームいっぱいでもいけそうですね。
「桜の葉に包んだサクラマス」(hf) あんまり獲れないんですよ。サクラマス。ものすごく美味しいという噂は聞いています。「『松川』はダントツ美味しいですね。やっぱり」(hf)
4月23日——夢のコラボ。最高ラムネ
ザ・コンビニの商品ですか?「クッピーラムネ」(hf) あれ、パッケージは絵? 写真?「写真です」(hf) コラボネタ、尽きないですね。「このクッピーラムネネタ、僕、天才って言われたんです」(hf) え。なんで?「なんでって言われても……。オリジナル見たことあります?」(hf) あ、これ、イラストで描かれたオリジナルを忠実に写真で再現してますね!「そう。コンビニで作ったベアブリックの2匹を使って実写にしようと、東(信)くんに箱庭作ってもらって撮影しました」(hf) すごいなあ。ウサギとリスは、ラビット型のラブリックと、ネコ型のニャーブリックなんですね。左端の小鳥のイラストはオリジナルなんだ。「木のプレートは本物です」(hf) すごいなあ。「説明しないと伝わらないですね」(hf) いや、わかる人にはわかりますよ。それにしても、カクダイってどんな会社なんでしょうね「『カクダイ製菓」はクッピーラムネだけだったような』(hf) 名古屋の会社「カクダイ製菓」は今年創業100周年。創業当時は和菓子を作る個人商店でしたが、1950年にラムネの製造を開始。現在はラムネ一筋!
4月23日——ハマグリのワンタン。最高
「京都の『齋華』です。めっちゃ美味しかった」(hf) 美味しいものに言葉はいらない。
4月24日——綺麗な小物
これはなあに? なんですか?「秘密」(hf) 秘密にするので教えてください。「『ゴヤール』の娘さんだか、息子さんだかがやっているみたいです」(hf) フランスの「L/UNIFORM(リュニフォーム)」という、天然素材のファブリックとレザーを使用した新しいバッグブランドらしいです。4/23に丸の内に旗艦店ができたばかり。写真はメガネケースです。
4月24日——“鳥しき”最初から最後まで、全て美味しかった
「『鳥しき』おいしかった。予約が取れないらしいですね」(hf) 取れないです。「六本木ヒルズの『鳥おか』も人気で予約取れないみたいですね」(hf) 目黒にももう一軒ありますよね。『鳥しき』系。『鳥おか』! 全ては『鳥しき』から始まった、という美味しい焼き鳥屋さんの話。
4月25日——平成が令和に変わる10連休は、この本を読みふける!
「この本ね、この間隣のテーブルで小西さんが取材されていてもらったんです」(hf) 読後感は?「う〜ん、淡々としてて日記みたいな感じ。小西さんって文章オタクだなあって思いました。なんでもオタクなんですね。こんな分厚い本がかけるなんてすごいなあって」(hf) じゃあ書きましょう! このインスタの本。今度からこれhfさんの書き下ろしにしましょう。
4月25日——ピカチュ前にゴジラ食す
「歌舞伎町の映画館で『ゴジラ』やってる(た)じゃないですか。暇つぶしにゴジラカフェに行きました」(hf) ピカチュウは?「ピカチュウの試写会だったんです。面白かったです」(hf) みんなが面白いって言うんですよね。「あれ、子どもが見たら本当にポケモンがその辺にいるんじゃないかなって思うんじゃないかな? 映画はCGで、普通に歩いてる人がみんなモンスター連れてるんです」(hf) 私が普段見てる世界と同じってことですね。
4月26日——yohjiを愛したサプール
「このサプールって気になりません? そんなじっくり見るわけじゃないんだけど、アフリカにこんな派手な人たちいるのかな〜って。出るたびに気になる人たち。本当にYohjiが好きなんですかね。それとも着せているだけなのかな」(hf) 好きなんでしょうね。「Yohjiさんって、ドン小西と仲がいいんですよ。だからこの本にもコメントがある。その時点でファッションなのかなって気持ちにはなりますよね」(hf) 「ヨウジヤマモト」はコンゴ(の一部)で愛されているのは本当みたいです。コンゴの国民的スターと呼ばれるミュージシャン、故パパ・ヴェンバがステージ衣装として着用し続けていたことに由来するそうです。「英雄の象徴」「平和のシンボル」の意味を込めて着られているみたいです(WWDより抜粋)
4月26日——#bvlgari #frgmt #peelandlift
ブルガリのウォレットチェーンですか? “僕も実際に使いたいくらいいい仕上がりです”ってインタビューでおっしゃってましたね。「使ってますよ。ほら、鍵つけてます」(hf) 6月発売ですか?「そうですね。『ピール&リフト』というブランドに手伝ってもらったんです」(hf)
4月27日——4239いいね!
「『sacai』のポップアップストアで売ってたらしい。行ってないんでわからないんですけど、売っていたものをもらいました」(hf)
4月27日——探しても見あたらず、Amazonで再び購入
「これ、何回買ったことか。『ジューシィ・フルーツ』好きなんですよね」(hf) ボーカルの女性は、えっと。「イリア。元『ガールズ』です。『ガールズ』って、『ザ・ランナウェイズ』の日本版のバンドがあったんです。ボーカルはたあちゃん(リタちゃん)、ギターがイリア。たあちゃん(リタちゃん)とは2年前くらいに久しぶりに会ってごはんを食べました。沖山(優司)くんはいま、一緒に仕事してる。この前のレコーディングでベースで入ってもらった」(hf) ほおー。「イリアさんは知らないんだけど、こんど歌詞とか書いてもらおうかな」(hf) すごい可愛かったですよね。もっとニューウェイブ系の人たちかと思ってました。「近田ファミリーだから。この中の誰かが『だんご三兄弟』なんじゃなかったっけ?」(hf) 実際は『おさかな天国』、ギター・コーラスの柴矢俊彦さん作曲です。
4月28日——ROTHKOの空
「どこで撮ったんだろう? ロスコみたいじゃないですか。真っ二つに別れて」(hf) すごいですね「ムッチャロスコ」(hf) サンフランシスコみたい。「銀座かどっかです」(hf) 川村記念美術館のマーク・ロスコの「ロスコ・ルーム」に行くと、あーってなります(きっと)。
4月30日——雨の#dior@mrkimjones #moncler
雨の日。いやいや歩いてますね。あ。ディオールにHIROSHIって入ってますね!!!「入れられるんじゃないですか」(hf) あーー濡れてる。泣。
4月30日——beauty hoodie
「福岡のアーティスト内田(洋一郎)くん。『POOL』の時からやってもらってるんですけど、文字を書く人です。“the beauty of MASS PRODUCTION”と、“the beauty of PLANT”」(hf) これ、前と後ろなんですか?「はい。もともとね、内田くんは花屋さんなんです。蘭の花だったかな? それでプラント」(hf) そういうの聞いちゃうとますます欲しくなりますね。「もうないと思います」(hf) そうでした。
4月30日——銀座の夜。オープンは23:30です
「ミッドナイトマーケット。銀座の夜」(hf) 始まる前なのにすごい並んでましたね。「始まる前に列ができるんでしょ。始まってからも列はすごかったんです。今回は1000人だったかな? また次もあるのでお楽しみに。このイベントは面白いですよ。1年に3〜4回できればって感じでやってるんです」(hf)
「その流れで『トラヤカフェ・あんスタンド』があずきバー作ってましたよ」(hf) 通年商品なんですか?「これからかな?」(hf) 絶対美味しいはず。あそこに行けば食べられる、のかも。
藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。
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