INSTANT FLOW #23

雪の山にも春がきた。東京の春は行ったり来たり——藤原ヒロシの連載「INSTANT FLOW」#23

入社式も花見も関係ない人にも春は来る。花粉症が落ち着くともう夏です。hfのInstagramの謎の部分を掘り下げ取材する連載の第23回! 2019年3月前半にポストされた画像からお届けします。

INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY HF WATCHING COMMITTEE (HWC)

3月1日——またまた凄いハイテク感

なんですか? なんですか?「軽量化が凄いのにしっかりした履き心地。ヒールフワフワ、踏み込みシッカリ」って。「『ナイキ』のランニングシューズです。信じられないくらいめっちゃ軽かったですよ。30足くらいしか作ってないって言ってたかな? 200kmくらい限定の機能」(hf) へー。「アッパーが3Dプリンティングでできてるのでそれだけ軽くできるんです」(hf) いまやスニーカーは3Dプリンターでできるんですね。紐も?「紐は違うと思います。紐はまだまだ軽量化できますね」(hf)

3月2日——レッドウィング

で、翌日は重そうな靴。「『レッドウィング』を20年ぶりくらいに。買ってみた」(hf) 買ったんですか。人生何回めですか?「わかんないw」(hf)

3月4日——雨の空港、綺麗


青森の空港ですか。八甲田ですね。「八甲田山荘。メザニン(中二階)からの景色。ここは大部屋なんだけどメザニンなんです。夜、おしっこ行こうと思うとハシゴを降りないといけない。めっちゃ面倒なんですよ。下の方が良かった。メザニン、泊まりたくない」(hf)“ヒロシさん、さささ、どうぞどうぞっ”て上にあげられちゃうんですね。しかしすごい高さですね。照明を見下ろす高さ。

3月5日——雪山は春をとっくに通り越した

八甲田にも春がきましたね。「全然春でした」(hf) 3月5日……、でもこの後また降ってましたね。これ何の建物なんですか?「上に行くと電波塔があるでしょ。あれです、綺麗ですよねえ。壮大と綺麗」(hf)

3月6日——朝のミロ

「八甲田山の朝のメニューにミロがあるんですよ。珍しくないですか?」(hf) 僕らの体力飲み物。飲みたいなあ。麦芽飲料ですよね。「うん!」(hf) ココア味でしたっけ? ちょっと香ばしいんですよね。子供の時はっきりしない味だなあって思ってました。

3月6日——@beatsbydre x @sacaiofficial

「『sacai』のビーツ。悔しいけどめっちゃいいアイデアだなって思った。僕が気づくべきアイデアを阿部千登勢さんにやられた」(hf) てっきりヒロシさんかと思いましたよ。「阿部さんは素晴らしい。尊敬するデザイナーです」(hf) 悔し涙で枕をぬらす、そんな夜もあるんですね。「悔し涙を流しました」(hf) 嘘でした。

3月6日——guitar meets guitar

「ずっと探してて全然見つからなかったギターだったんですけど、たまたまイタリアのebayを見ていたらあったんですよ!「あったー!」って買ったら、次の週にアメリカのebayにも出てたんです。仕方ないなあって、結局2本買ったんです」(hf) 仕方ないですか、それ。「古いギターってボロボロだったりするから、届くまで状態がわからない。で、買っとくかと」(hf) なんていうギターなんですか?「ジョルジオなんとかって、ジョアン・ジルベルトが使ってたギター。いつもジョアン・ジルベルトの画像の悪いビデオとか見ながら、かっこいいなあって思ってた」(hf) 音はどうなんですか?「音は普通ですね。一本はボロボロだったんで修理に出してて、もう一本はリビングに置いて毎晩弾いてます」(hf) 現行品はないんですか?「現行はまたデザインが違うんですよね」(hf)

3月7日——ドッジ・ライン

「ドッジ・ラインが発表された日みたいです。知らなかったけど。その結果、ドルが360円にフィックスされたんじゃなかったっけ?」(hf) 1ドル360円。そういうもんだと子供の頃はずっと思ってました。「調べたんですよ、ドルが戦後いくらだったか。知ってますか?」(hf) もちろんいいえ。「前に本で読んですごい意外だったなあと思って、また調べたんです」(hf) 1200円くらい!?「1941年、1ドル4.2円です」(hf) えっ?「安いんですよ。為替なんて一般的にはあってないようなもんだったんですね」(hf) でも貿易はしてましたよね。こんなに安いからアメリカ製品があんなに買えたんだ。(間違った認識だったらごめんなさい)「そして1945年に15円になって、1949年に急に360円に固定される。それがドッジ・ラインなの」(hf) へーーーー。「そしてプラザ合意のニクソンショックで、円高に変わる。変動相場制に。そしてどんどん落ちて1ドル78円まで落ちた」(hf) ものによってレートは違ったということもあったんですね。ボールペンは1本180円だって! 複数為替相場ですって! ちょっとそれその値段じゃあ譲れないなあ、みたいな。それは統一したくなりますよね。ところでこれ、出典は何のカレンダーなんですか?「FacebookのNHKドキュメントに今日は何の日?みたいのがあって、それを見てたら出てきたんです」(hf) Tシャツ作りましょう。「ドッジ・ラインの? ドッジ・ラインってあまり一般的なことばじゃないからな~。そのライン踏んだらアウト!みたいなドッジボールのコートの白い線みたいな」(hf) それ、イメージする率高そう。「や~い、ドッジライン、ドッジラインって言われそう」(hf) それにしてもヒロシさん、池上彰みたいなところありますよね。

*ドッジ・ライン
GHQ財政金融顧問として訪日したジョセフ・M・ドッジさんの指導のもと、1949年初めから行われた経済政策。日本の経済の安定・自立を目標に、同年4月単一為替レート(1ドル=360円)を設定。その結果、インフレは収束したけど、企業の金詰まり、失業者の増加など安定恐慌を招来しました。
*ドル円相場
1871年 1ドル1円。
1945年 1ドル15円(日本敗戦)
1947年 1ドル50円
1948年 1ドル150-270円
1949年 1ドル360円(ドッジ・ライン)
以後、22年間はドル円相場は固定となる。
1971年 1ドル300円(ニクソンショック|ベトナム戦争でアメリカが金本位制を維持できなくなる)
1985年 1ドル160円(プラザ合意)
1995年 1ドル80円(バブル崩壊後)
2011年 1ドル76円(東日本大震災|保険会社が支払準備として海外資産を円転させると観測が広がり円高が急激に進む)
長くなりました。あんまり面白かったもので。

3月7日——「コンクリート・ジャングル」という死語なネーミング!

「こういうサイトが始まりました」(hf) ヒロシさんがやってるサイトなんですか?「いや、友達がやってて手伝ってるというか」(hf) コンクリートジャングル。「車に関するものだけのインスタみたいな」(hf)

3月7日——巨匠!

「国際フォーラムのアートフェア東京に行ったら、こういうフリーペーパーが置いてあって、表紙が尾花さんだった」(hf) インパクトありますね。「キングオブニューヨークですよ」(hf) 芸術酔いしたアートフェアは、掘り出し物ありました?「台湾の作家さんで面白いのありました」(hf)

3月7日——凄いお店が、いつか、どこかにオープン


「虎ノ門にスケートボードパークができたんです。友達のお店でQuconといいます」(hf) 何のお店ですか?「スケートボードショップですね」(hf) あ、これボードのパーツなんですね。オブジェかと思いました。小さなパークも。「お店の中の什器です」(hf)

3月9日——redbull の帰り道

「絵画館前を通行止めにしてレッドブルのイベントやってて、そこへ行くために車を停めたんですけど、駐車場がラグビー場の方だったんで、ここを通り抜けて行ったんです。誰もいないラグビー場の方がよっぽど綺麗だったなーと思って」(hf) 抜け感半端ない!

3月10日——15時3時。お菓子の時間

「これは別になんでもないですけど」(hf) でも、これ、新しいアレなんじゃないですか? ルイスレザー?(2/28参照)「そうです。ルイスレザーです」(hf) 見逃しませんよお。

3月10日——Wacko Mariaさんと

「『Wacko Maria』と少し洋服を作らせていただきました。」(hf) 謙虚なご報告。

3月10日——カバーの裏はショッキングピンク

これはこの前出た本ですね?(1/29参照)「カバーをひっくり返すとピンクです」(hf) 最近ヒロシ本多いですね!「多いですね。最近」(hf) ヒロシブームきたっ。とっくですけど。

3月12日——春通り越して真夏

「(今日もいる)ここ。ここはいいですね。ここのカフェテラスがいいですね」(hf)  この取材の後もここに行かれました。寒いのに。花粉症なのに。

3月12日——amazonファッションウィーク

「これはこの前音楽をやった(2/23参照)『ハーモニー』という映画。『ハーモニー』っていうのは川内倫子さんの撮った映画で、『NOMA』っていう洋服ブランドがそれをプロデュースしてる。それをアマゾンファッションウィークで上映したんです」(hf)

3月12日——オリーブオイルで泳ぐホタルイカ

「『鮨 みつ川』。タグを入れようと思ったら、まだなかったんです」(hf) 最近予約取れないみたいです。「美味しいですよ」(hf)

3月13日——聖域!

「『ウルフズヘッド』、お店です。千駄木の。幹田卓司くんにベルトを昔から作ってもらってたんです」(hf) ヴィンテージショップ、芸術作品、世界中のセレブが唸る…、手に入れることが難しい……。そんなお店なんですね。「はい。知ってる人は知っている。行ってみてください。」(hf)

3月13日——「ネルノダ」というネーミングを鵜呑みにしていいのかな……

寝れました?「まだ飲んでないです」(hf) 生姜オレンジ味。「生姜オレンジで果たして眠れるのかって感じですよね」(hf) なんかピリッとしそうですよね。「ね」(hf) ヒロシさんの安眠を心から願うものです。

3月14日——ロッキーとケンタ at タレル ハウス




「光の館」(hf) タレル行こうぜってなったわけですね。「友達が予約してて、じゃあ行こうって」(hf) お友達。みんな全身黒くてみんな男子。「9人いたんですけど、そのうち6人は外人でした。彼らが予約したんです」(hf) お風呂もタレルなんですよね。「お風呂もライティングされてましたね。でも僕らは泊まらず夜中に帰ってきちゃったけど」(hf)

3月14日——8k + diamond, silver + diamond

「伊勢丹で売っています」(hf) いつもそんなこと言って恐縮ですけど、高そうですね。「200万だそうです。金は200万、シルバーは20万かな?」(hf)
*3月16日にリニューアルオープンした「伊勢丹新宿店メンズ館」2階のジュエリーブランド「IVXLCDM」で購入できます。ジュエリーカラビナのみを展開するお店で、K18やSV925の素材を中心に9型29種類をラインナップ。写真は清永さんと藤原さんとで2008年にスタートした「ユニフォームエクスペリメント」の数量限定発売され(た?)ジュエリーカラビナ。

3月15日——マイ beats

「これは自分の『ビーツ』。『ビーツ』が作ってくれました」(hf) 我々は2つ買えばこれに近いものができるというわけですね。その気になれば。

profile

藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。

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