INSTANT FLOW #22

パウダーと日差しが眩しいぜ。ちょっとハードボイルドなのはそのせい——藤原ヒロシの連載「INSTANT FLOW」#22

花粉症きてますか? hfは東京を離れると調子いいみたいです。そんな超人ヒロシのInstgramの謎の部分を掘り下げ取材する連載の第22回! 2019年2月にポストされた画像からお届けします。

INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY HF WATCHING COMMITTEE (HWC)

2月1日——天才たち

「今季の天才たち」(hf) メンツ変わったんですか?「ちょっと増えてます」(hf)
天才増える。写ってるみんなと仲良しになったんですか?「全然会ってない。合成だもん。もしかしたら僕だけなのかもしれないけど」(hf) そんな。「だって、急に言われても行けるわけなくないですか?ミラノに。『明日撮影なんだけど』って」(hf)

2月1日——ほんむら庵ホームラン

六本木の蕎麦店「HONMURA-AN」(昔は「本むら庵」でした)「僕、あったかいお蕎麦ってあんまり食べないんですけど、月見を食べたら、めっちゃ美味しかったんで、今度から月見を食べたいなと思った瞬間」(hf) 月見ってあんまり食べないけど、美味しそうに思えてきた瞬間。「昔、ニューヨークで月見を食べようと思ったら、法律で禁止されますって言われちゃった」(hf) *ニューヨークのレストランでは州の法律で、生卵は提供できないみたいです。日本では生食前提で売られている卵ですが、アメリカではサルモネラ菌に感染した卵が販売されていることがあるので、加熱処理前提で売られています。個人レベルなら(レストランでなければ)、「Pasteurized Eggs(低温殺菌された卵)」「Pasture Raised Eggs/Free-range(放牧で育てられた鶏の卵)」は生食でも食べられるようです。

2月3日——#goros

「サービスカット。銀のプリンです(1/21参照)」(hf) おうちで作るプリン型、ゼリー型に似てる! 幸せを感じますね。「そう。マンゴープリン」(hf)

2月4日——ミスド最近出会わない

「ミスドって都心からどんどんなくなってるじゃないですか?港区ないでしょ。渋谷区もないんだって「(hf)確かに!渋谷の公園通りのミスド、なくなりましたね。(2005年でけどね)「そうでしょ。カントリーサイドの食べ物なんですよ」(hf) あ、うちの田舎に、確かにある。「これは新潟、上越なんですけど、『OH!ミスド〜♡』と思ってフレンチクルーラーを買い食いしました。めっちゃ美味しい。大好きです」(hf)

2月4日——サイゼリヤーズ


「たまにいくんです。これ、カプレーゼに見えるんですけどカプレーゼじゃないんです。多分なんかモツァレラチーズじゃない他のなんかなんです」(hf) 気になりますね。っていうかこれ、オーダーしすぎじゃありません? 「サイゼリヤパーティーですよ。サイゼリヤの宴。サイゼリヤーズだから」(hf) みんなすごい大人。どんだけ食べてるんだっていう。「ティラミス(アイスケーキ)も199円とかですからね。めっちゃ安いですよ」(hf) 値段を覚えているのもすごい。「これだけ食べても1万円でおつりがくるんです。でも美味しいんですよ」(hf) 上越へ行く途中のロードサイドレストランの出来事でした。

2月4日——冬のナイキ

「たまたま履いてた昔の『ACG マグマ』です」(hf) ですよねえ。こういうシンプルなのが絶対売れるのにって思うんですけど。出してください! グレー。「マグマいいですよね」(hf) そうですよ!

2月4日——wasabinuki

わさび抜き?「そう。きときと寿しでサビ抜きを頼んだら、こんなにアピールされてしまった」(hf) 確かに。「回りながら僕のところに到着するまで、ずっと『サビ抜ききますよおおおおおおおおお』って流れてきて、で、取りました〜みたいな」(hf) いいですね。回るならではのコミュニケーション。お湯のみもすごいですね。「『KITO2 SUSHI』って書いてあるんですよ」(hf)

2月5日——no one

関温泉!いいですねえ。シングルリフトですか?「ノスタルジックなシングルリフトです」(hf) 乗りたーい。「シャ乱Qに歌を作ってもらいましょう。」(hf) それはベッド!

2月5日——my man

関温泉の3人。この人(センター)がすごい人ですか?「スノボはほとんど初めてなんじゃないかな? スケーターの上野伸平くんです。スノーボードもたまにはしたいって言って、一緒に行ったんです。面白かったです」(hf)。昨年6/15に〈モンクレール〉のイベントでファーストミートした上野伸平さんですね。「この日はすごいあったかくって、雪的にはダメだったんです」(hf)

2月5日——my 雪山メイト

「雪山でしか会わない地元の友達」(hf) えーお二人とも?「一人です?」え? 「二人ともってどういう意味ですか?」あれ? 右はヒロシさんですか? 目つき鋭いから、あれ? え?「眩しかったんです」(hf) ハードボイルド系の映画俳優みたい。ちょっとオンナ好きに見えます。左がお友達の、「早川くんです」(hf) 早川くん。「何をやっているかも知らないし、下の名前も知らない。私服も見たこともない。山でしか会わなくて、『久しぶりー』って一緒に滑る。早川くんってことは知ってる」(hf)

2月5日——ボス、なにかやっとる

そしてこれはハードボイルド系男優の方のアクシデント。「友達の板が折れちゃって、折れたまま乗ってみようと思ったけど何にもできなかった」(hf)

2月6日——こいつがこんなに美味しい


前回の魚の名前、もう忘れたアビコ?コモロ? モロコ?(1/18参照)「これモロコかなあ? 分かんないですけど。僕、思うんですけど『松川』はダントツに美味しいですね。鴨が2月15日で禁猟になるんですよ。その前のフレッシュな鴨を」(hf) これがフレッシュなんですか?「鴨、めっちゃ美味しいですよ」(hf)

こんなとこでこんなことして。まだできるんですね。「(作り方)忘れないでしょ」(hf) いや、忘れちゃった。

2月7日——例の頭

「おいしいですよ。すごいいいアイデアだなって思ってます」(hf) 以前(2018 1/19)、無意味だって言ってませんでした? カプリコの存在意義がなくなるって。「それはあると思いますけど、おいしい♡」(hf)

2月9日——2018のカジキを2019に食べる

「去年の魚を食べる」(hf) 年またぎ。「50日前のです」(hf)

2月10日——キャップ

「〈クロムハーツ〉のキャップを作ってくれました」(hf) すごいですね。売ってるんですか?「売ってないと思います」(hf) 個人蔵?「現状、個人蔵」(hf)

2月10日——ワールド フェイマス アイミティー

「ケニヤン知らないですか?」(hf) あの渋谷の?「そうそう」(hf) 昔からあるところですよね。「ワールド・フェイマス・アイミティーじゃないですか?」*メニューには「アイミティー®️ 当店イチ押しのアイスミルクティー」とあります。アイミティーは「ケニヤン」の商標なんですね!「たまにいきますよ」(hf)

2月10日——お勉強

「『WORK SHOP MU!!』ー世代でしょ?」(hf) え、そうなの?(知らない)「知らない? うそ。真鍋立彦さん、奥村靫正さん(ら)がやっていたデザイン(集団)事務所。細野晴臣さんとかサディスティック・ミカバンドのジャケットとか、チェッカーズの最初も奥村さん」(hf) *1970年から76年に活動したデザイン集団。それまでアーティスト写真が中心だったレコードジャケットでしたが、「WORK SHOP MU!!」によってイラストやコラージュによるジャケットが広がったそうです。「僕もほとんど知らなかったんですよ。関温泉に行くときハジメちゃんも一緒だったんです。ハジメちゃんの車で話してて、ハジメちゃんの師匠がこの二人で、『WORK SHOP MU!!』でアシスタントをしていたんですって。所沢の米軍ハウスみたいなところに細野さんたちが住んでて、『WORK SHOP MU!!』もそこにあったらしいんですよ。この本はデザインを集めた本。面白かった」(hf) 見てみたいです。「僕、(この本を見て)分かったことがあって。今だったら日本人もイギリスっぽい、パリっぽい、アメリカっぽいデザインってわかるけど、この頃は「外国っぽい」でひとまとめなんだなあ。とにかく日本じゃないものは全てかっこいいというか、ひとくくりで面白いなあ」(hf) このころは鎖国が解けてまだ100年くらいですもんね。

2月11日——二段ベッドは下が好き


「八甲田はいつも2段ベッド」(hf) みんな下が好きだと思いますよ。「ほんと?子供の時『上がいい!』とかなりませんでした?」(hf) もう十分大人なんで、夜中トイレ行くとき大変じゃないですか。雪、すごそうですね。「今回のはほんとやばかった。3日間ずっと毎日80cmくらいずつ積もってた」(hf) 1日で? 幼稚園児が毎日どんどん縦に重なっていく感じですね。

2月12日——ノーズガードの必要性

ケビンさんがいらしたんですか?「ケビンはもともとバンクーバーだからスノーボードやってたんだけど、パウダーは初めて。3日目はもう、着替えもしませんでしたw」(hf) これ気になったんですけど、ノーズガードですか?「あるとないとで全然違うんですけど、みんなこれの良さに気づいてくれないんです」(hf) 鼻きますもんね。痛くなる。何度も聞いて申し訳ないんですけど、これはゴーグルについている?「〈オークリー〉が出したものなんだけど、最近ない……」(hf)

2月12日——てぷらのどんプリン

「八甲田山荘の食堂のプリン。八甲田山荘ってごはんが美味しいじゃないですか。なんでも。プリンもメッッチャおいしい」(hf) てぷらのどんは店名なんですね。てんぷらのどん。

2月12日——sacai x fragment

「サカイのポップアップがオンになりました〜。買おうと思ったら全部売り切れてました」(hf) 私物は自分でポチるんですね〜。

2月13日——the FRAGMENTS 寂聴なう

「『瀬戸内寂聴みたーい』『本当だー!』って言ってたけど、瀬戸内寂聴を検索してもこれ被ってるの一個も出てこない。僕のイメージではこれ(頭巾)なのになあ」人の心のトリッキーな部分を突いたお話ですね。

2月13日——today’s life saver

「ブラックサンダー プレミアム」(hf) 昨年登場した「ブラックサンダー大人のプレミアム」がリニューアルしたみたいですね。何が大人って、洋酒(コニャックV.S.O.P)が入ってるみたいです。コンビニ限定発売。

2月15日——チキンラーメンと出前一丁って、奇跡

「今朝食べた。このふたつ、混ぜる必要全くなかった」(hf) 別々でいいじゃんシリーズ。「しかも担々麺っていうのがダメだった……」(hf) 流行ってますからね。朝食べるものなのかというのは疑問ですが

2月15日——ティルマンスの作品集

「知り合いに教えてもらったんです。蔦屋書房で買えます。ZINEじゃないけど手作りっぽい感じがいいですね。クリップで留めてるようなだけの、アート本みたいな。よかったですよ」(hf) というわけで、ドイツ人フォトグラファー、ヴォルフガング・ティルマンスの作品集。アフリカ内の美術館を巡回した個展「FRAGILE」の開催に伴い、地域貢献活動の一貫として出版されたもの。ヒロシさん、蔦屋書房で買えるって言ってましたけど、軒並み「SOLD OUT」の表示が出てます。

2月17日——近未来ミラノ

シティライフ・ショッピング・ディストリクト?「 ミラノから(車で?)15分くらいのニューエリアです。ザハ(・ハディッド)のマンションはすごいかっこいいですよ。船みたいで」(hf) これは?「ホールかなんかじゃないですか。モールから見えた景色です。もしかしたらミラノの人たちにとってはこんな近代的な物……という思いがあるかもしれないけど、一度見に行くのは良いと思います。。東京だってあんなによかった六本木の街並をこんなにしちゃった人がいるじゃないですか」(hf) だれだろう!「そうやって街は変わっていくんです」(hf) *シティライフはヨーロッパ最大の再開発のひとつ。会社名でプロジェクト名。ザハ・ハディッド、磯崎新、ダニエル・ルベスキンドなど、そうそうたる建築家と組んでこのコンペを勝ち取った。崎新が設計したオフィスタワーはイタリア最高の202m。写真のミラノ コンベンションセンターはマリオ・ベッリーニの設計。

2月19日——sacaiさんへ

「〈sacai〉のまだ手に入れてない。早く欲しい。。。」(hf)

2月20日——so nice to work with

 「ロバート・ラベンスタイナーさんは、有名なスタイリストです」(hf) 前(2018.06.29)の、グレーでツーショットの人ですか?「そうそうそう」(hf)

2月20日——ドラえもんが首に付けてるヤツ

毎日、これはドラえもんだ、富士山だって言いながらみんなで食べてるんだなあと思うと抱きしめたくなりますね。「いちばん近い喫茶店です」(hf)

2月21日——天才の仕事


「これ僕のです」(hf) こういうのも作るんですか?何とかマッピング?「LEDフロアです」(hf)

「これがいちばんきれいですよ」(hf) こういうの見てたら泣いちゃうかも。いろんなこと出来ていいですね。これもヒロシさんが考えるんですか?「ある程度アイデアをだして、LEDフロアでなにが出来るのかを見せてもらって、じゃあこういうふうにして、とかですかね」(hf) すごいですね。昭和生まれなのに。

2月22日——Team Work

「僕のチームのメインのスタッフ。〈モンクレール〉のデザイナーです。この人たちがいなければ何もはじまらない」(hf) すっかり長いお付き合い?「2年ですね。アンドレアさんとルドゥヴィコさんです」(hf)

2月22日——ng457 と am457大好きな山二つ

「〈バートン〉で出したリスペクトなスキー場(シリーズ)」(hf) NGとAMはなんの略なんですか?「新潟と青森」(hf) そっかー。ちょっと考えれば分かったのに。「またやんのかな? すぐ売り切れちゃいました」(hf)

2月23日——帰国。スタジオ。ローズ。心地いい

「川内倫子さんの映像のサントラの音。Amazonファッションウィークの。楽譜の読めない僕が弾いてる」(hf) ピアノはなんで弾けるですか「適当に。エレクトーンを昔習っていました」(hf) じゃあパイプオルガンも弾けそうですね。本当になんでもできるんですね。

これもヒロシさんがやってるんですか?「いやいや、これはエンジニア」(hf) さっき弾いてたのがこうなったと。

2月24日——鱗のようなデザート!

「青山の『アビス』というレストランでランチ」(hf) 『アビス』? 今まで出て来たことありましたっけ?「ないと思う。魚介類のみのフレンチ。アビス=深海(深い底)って意味」(hf) だから鱗みたいなデザートなんですね。そういう映画ありましたよね。

2月24日——上を向いて歩こう。プリンあるから

「東京駅丸の内口のプリン」(hf) プリン……、よく見つけましたね。「有名じゃないですか? たぶん『東京駅』『プリン』で(検索したら)いっぱいでてくる」(hf) 出てきません。美味しそうなプリンがいっぱいヒットしました。あんまり聞きません。「『プリンの下で待ち合わせ』って言わないんですか?」(hf) 言いません。「言っていこうよ。でもプリンふたつあるから気をつけないとね」(hf) *「TOKYO STATION CITY」によると、hfがプリンと呼ぶ物体は、東京駅の「丸の内南口」と「丸の内北口」に存在します。それぞれ「南ドーム」「北ドーム」と呼ばれているみたいです。ちなみに写真のはしっこにチラッと見えている灰緑色の丸は、8つの干支の彫刻で、方位を表しているそうです。子(ねずみ|北)、卯(うさぎ|東)、午(うま|南)、酉(とり|西)は省かれています。

2月26日——欅苑


「感動しました。スノーボードの撮影に行ったけど、雪があまりになくって。本当は2日滑る予定だったんだけど1日でやめて、帰りに『折角新潟に来たし、欅苑でランチしましょう』って行ってみた。いいですよ。150年前の建物で」(hf) 本当に行ってみたくなりました。行けそうだし。「そう。ごはんが死ぬほどおいしい」(hf)

ふきのとう嫌いなんですか?「好きだけど、子供の時、ふきのとうなんて興味なかったでしょう」(hf) 子供じゃなくなって何年経ってるんですか……。「大人になってもふきのとうがおいしいって言ってる自分に出合うとは思わなかった」(hf)

2月27日——焼きペヤング

「清永くんがクラウドファウンディングやってそのお裾分けしてもらったの」(hf) どういうことになっているんですか?「ペヤングってお湯を入れて捨てるだけで炒めないのに焼きそばって名乗ってるじゃないですか。これはお湯を加えたあとに炒めるんです。専用のホットプレートに220mlのお水を入れて、沸騰したら具と麺を投入。やわらかくなってきたらソースをかけて、パチパチパチパチいうまで炒めるんです」(hf) いい意味での本末転倒、ですかね。「縁日で食べる焼きそばの最上級以上の味がします」(hf)

2月28日——挑戦者の壁

「原宿のチャレンジャーってお店の壁です」(hf) あ。で、挑戦の壁、ですか。

2月15日——トミー・リピューマ

「音楽プロデューサーで2年前くらいに亡くなったんですけど、その人のコンピレーションアルバムが出たんで買いました」(hf)

2月28日——ルイスレザー

「定期的にオーダーするんですけど、またオーダーしたのが届きました」(hf) 昔のみたいに重くないんですか?「重くないですよ。革もやわらかくて」(hf)

2月28日——ファッション冷戦

「世の中ファッションコールドウォーのまっただ中」(hf) そうなんですか?「分かんないけど(笑)。でもそうじゃないですか? デザイナーの取り合いとか」(hf) いーっつもですけどね。

profile

藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。

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