TALK ABOUT SUSTAINABLE FUTURES

親子で学ぶSDGsは「楽しく」がキーワード

最近よく聞くSDGs、子供に説明できますか? 夏休みは、親子で学ぶチャンス。少し早いかな、と思う幼児でも身近なところにSDGsについて考えるヒントはたくさんあります。モデルでブランドディレクターの忍舞さん親子に実践してもらいました。

PHOTO BY SHO UEDA
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*

Step ❶
まずは一緒に本を読んでみよう

六本木 蔦屋書店にはキッズスペースもあり、くつろいだ雰囲気で試し読みできます。

六本木 蔦屋書店の「親子で考えるSDGs」コーナー。

書店で実際に手に取って、子供が興味を持つ本を探しましょう。迷ったら店員さんに相談しても。

何冊か選んでみました。

キッズスペースには階段下を利用した秘密基地のような空間も。子供サイズの椅子も用意されています。

SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)は、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成されています。大人でも正確に説明するのは難しいこのテーマ、まずは本を探すことで親子の話すきっかけにしてみましょう。

忍舞さん親子が訪れたのは、〈六本木 蔦屋書店〉の児童書コーナー。その一角には、SDGs関連本をまとめた棚があるのです。すぐ横にはキッズスペースがあり、靴を脱いでくつろぎながら本の試し読みができます。

「ふだん、“水を出しっぱなしにしちゃダメだよ”と言っても聞いてくれないんですけど、本だと絵を見ながら“こういう理由でダメなんだよ”と言うと納得したようにうなずいていました」(忍舞さん)

小さいうちは、絵がたくさんある本でまず興味を持ってもらうこと。わからないと決めつけず、「当たり前にあるもの」としてSDGs的発想を体得することが大切です。小学校中学年以上は、より「学べる本」で社会背景や今後の展望まで広げていくことができます。SDGsはこれからの未来を左右する課題、夏休みの自由研究にもぴったりのテーマです。

 
左の4冊:幼児から小学校低学年のお子さんにおすすめの本。イラストが多く楽しく読めます。『ダンボール』ユン・ヨリム 著、『せかいでさいしょにズボンをはいた女の子』キース・ネグレー 著、『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』原琴乃 著、『4・5・6さいの なぜなにSDGs』汐見稔幸 著(六本木 蔦屋書店/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F・2F
 
右の3冊:小学校中学年以上のお子さんにおすすめの本。SDGsの課題や解決策についてより深く学べます。『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかわかる本』パウンド 著、『気温が1度上がると、どうなるの? 気候変動のしくみ』K・S・シュライバー 著、『世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本』池上彰 監修(六本木 蔦屋書店/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F・2F

蔦屋書店の「親子で考えるSDGs」
 
「“SDGs”とタイトルにつくような教材的な本だけに偏らず、物語を通してSDGsが掲げる指標について考えるきっかけになるような本を置くように気を付けました」と、SDGsコーナーを担当した〈六本木 蔦屋書店〉の野中公恵さん。「SDGsの指標は企業だけでなく、大人も子供も日常の問題として取り組むべきテーマだと考えています。ぜひご家族で本を通してディスカッションをしてみてください」

Step ❷
持続可能な素材を使ったレゴⓇブロックで遊ぼう

レゴⓇボタニカルコレクション「フラワーブーケ」。サトウキビを原料とする持続可能な植物由来プラスチック製のパーツが含まれています。※こちらは大人向けの商品で、小さなパーツを含んでいます。お子さんが口に入れないよう十分注意してください。

初めて見るパーツに興味津々。

茎の部分だけをつなげて楽しんでいます。「見て、蛇だよ!」

子供ができそうな作業を任せてみましょう。

出来上がったフラワーブーケは、お部屋のインテリアとしても楽しめます。

SDGsを意識したものは、身近にあります。例えばレゴⓇのボタニカルコレクションでは、一部に持続可能な植物由来プラスチック製のパーツが含まれています。遊びながら、「プラスチックって普通はなんでできているか知ってる?」「これもプラスチックだけど、サトウキビでできてるんだよ」といった会話をしてみましょう。

「“サトウキビって?”とキョトンとしてましたけど、植物でできたもので地球に優しいということはわかってくれたようです。わからなかったことは、おいおい一緒に調べてみたいと思います」(忍舞さん)

いつも使うものが、環境に優しいものであることもSDGsへの一歩。おもちゃに限らず、食品のパッケージやストローなど身近なものでも親子で会話してみましょう。「これ、何でできているの?」と意識したり、調べたりすることが自然に身につくきっかけになるかもしれません。

レゴⓇフラワーブーケ ¥6,278(レゴⓇストア/六本木ヒルズ ヒルサイド B2F

レゴⓇとSDGs
 
デンマークに本社を置くレゴグループ、2015年には「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標を発表。今回取り上げた植物由来のプラスチック以外にも使用済みペットボトルを再利用したPET樹脂を採用した商品も開発しています。ほかにも2032年までに炭素排出量を37%削減すること、サプライチェーンに関わる人々の権利と福祉を確保することなどレゴグループのSDGsへの取り組みは多角的です。

profile

忍舞|shinobu
モデルとして雑誌や広告に出演。2019年に仕事と子育てを両立させる現代女性のためのアパレルブランド〈WoM〉をスタート。

六本木 蔦屋書店|ROPPONGI TSUTAYA BOOKS
住所=東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F・2F 電話=03-5775-1515 営業時間=7:00~24:00 ※閉店時間は延長される場合がございます。

レゴⓇストア|LEGO®Store
住所=東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド B2F 電話=03-5785-1705 営業時間=11:00~21:00 LEGO and the LEGO logo are trademarks of the LEGO Group. © 2022 The LEGO Group.

※2022年7月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
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