暑い日に食べるアイスは最高の贅沢。六本木ヒルズで食べられる個性的なアイススイーツを、甘いもの好きのフォトグラファー・今城純さんが撮り下ろしました。期間限定のアイスも多数登場する「ROPPONGI HILLS ICE! ICE! ICE! 2024」の情報もぜひチェックして。
PHOTO BY JUN IMAJO
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*
❶ ヘルシーな口福、プラントベースのアイスクリーム——ダウントゥプラント
プラントベース(植物由来)のサラダボウルやマフィンが人気のカフェ〈ダウントゥプラント〉。お店は六本木通りに面していて、天気がいい日はテラスも利用できます。この店で今城さんがチョイスしたのはソイアーモンドと京都宇治抹茶のアイスクリーム。そこに、チョコスプレーとワッフルボウルを追加しました。
「ソイアーモンドは宇治抹茶やコーヒーなどフレーバーアイスのベースになっているそうで、大豆とアーモンドの風味が生かされつつ甘さもしっかり感じられるのがスイーツ好きには嬉しい。生クリームや卵を使っていないのに、すごくなめらかなのはアーモンドペーストと混ぜ方の工夫だそう。宇治抹茶もほろ苦さと甘さのバランスがいいですね。プラントベースだから遅い時間に食べても胃もたれしにくそうだし、普通のアイスクリームに比べてさっぱりしているのも暑い時期には特にありがたいですね」(今城さん)
10種のアイスは毎日変わり、今回紹介したソイアーモンドと京都宇治抹茶のほかマンゴー、ミックスベリーなど色々なフレーバーが味わえます。今回チョイスしたチョコスプレーはプラントベースではないものの、それ以外のアイスとワッフルボウルはともにプラントベースなのでトッピングをプラントベースのビスコッティにすればヴィーガンの方も楽しめます。
❷ 味わいも見た目も洗練を極めた、アートのようなクープグラッセ——ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション
黒と赤のロングカウンターが印象的な〈ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション〉。創意工夫を凝らしたモダンフレンチの味はもちろんのこと、フルオープンキッチンでライブ感あふれる調理風景が楽しめるのも人気の秘密です。この名店が「ROPPONGI HILLS ICE! ICE! ICE! 2024」のために用意したのが、「トロピカルフルーツのクープグラッセ」。パイナップルのチュイルがまるで花びらのように広がる、華やかな一品です。
「一番下にキャラメルソテーしたバナナとパッションフルーツのクリーム、その上にパイナップルのコンポート、フレッシュマンゴー、クランブル、さらにその上にラム酒のグラニデとトロピカルフルーツのソルベがあしらわれています。トップには大きめにカットされたマンゴーとココナッツのエスプーマ。最後にパイナップルのチュイルとメレンゲスティックが飾られ、立体的でどの角度から見ても美しい。上から食べていくと、最初はさっぱり、下に行くに従って濃厚になって、色々な食感と複雑な風味がまとまりよく組み合わさっている。さすがロブション、と思わせてくれる洗練を極めたひんやりスイーツです」(今城さん)
通常は営業していない14時から16時までの2時間だけ味わえるスペシャルメニュー。コーヒーまたは紅茶つきでの提供となります。この時間帯は他のメニューの提供はありませんのでご注意ください。ちなみに、ラム酒のグラニデは希望によりパイナップルのグラニデに変更可能とのことですのでお子様や車でいらした方も楽しめます。
❸ イタリア伝統のアイススイーツ3種を、桃づくしで仕上げたパフェ——毛利 サルヴァトーレ クオモ
四季折々の自然が楽しめる毛利庭園に面した〈毛利 サルヴァトーレ クオモ〉。テラス席もあり、冷たいスイーツを味わうのにぴったりのロケーションです。この時期だけの限定スイーツ「MoMoMoパフェ」は、桃の果実が入ったカッサータとグラニータ、ソルベと3種類の桃の氷菓を組み合わせた桃好きにはたまらない一品。
「キューブ状にカットした桃のカッサータ、桃を皮ごと使うことで鮮やかなパープルピンクの色に仕上げたグラニータ、その下に優しい風味の桃のソルベと、3種それぞれに個性のある桃の冷たいスイーツを組み合わせたユニークなパフェ。さらにごろっとカットされた白桃のコンポートが入っていたり、カリカリした食感のラズベリー・パールクラッカン(チョコレート粒)を忍ばせていたり、飽きずに楽しめる工夫がいっぱい。一番下に甘酸っぱい苺のソースが入っているのも苺好きとしては嬉しいです」(今城さん)
カッサータもグラニータもソルベもイタリアの伝統的な氷菓ですが、それぞれ異なる桃の美味しさを表現しつつ、パフェとして組み合わせたのがユニーク。カッサータはナッツやドライフルーツが入っているのが定番ですが、こちらでは杏仁と桃を組み合わせています。イタリア料理店ならではの工夫を凝らしたパフェ、15時から17時のカフェタイムのみの提供なのでタイミングを合わせて訪問して。
今城 純 / JUN IMAJO
1977年生まれ。日本大学芸術学部写真科卒業後、2004年より横浪修氏に師事。2年後に独立し、広告・雑誌・CDジャケット・写真集・ムービー制作と多岐にわたり活躍。スイーツが好きで、2022年にはスイーツの作品を集めた写真集『雨音(あまおと)』(青幻舎)を上梓。2023年公開の映画『アイスクリームフィーバー』(吉岡里帆主演)では撮影とカラコレを担当。web magazine 『IRO to ENSOKU』を創刊するなど活動の幅を広げている。
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