GOOD SWEETS @ T-MARKET

虎ノ門ヒルズ“T-MARKET”で出合う、極上の個性派スイーツ5店

虎ノ門ヒルズ駅地下、人気店の新業態も数多く出店する話題の「T-MARKET」は、食事だけでなくスイーツも充実。食事後のひと時にも、お持たせにもお薦めの極上スイーツ店をご紹介します。

TEXT BY REIKO MATSUNO
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 季節のフルーツがショーケースを埋め尽くす! 1人分の丸型タルトが贅沢——AM STRAM GRAM

「フレッシュラムレーズンクリームのタルト」¥1,250。レーズンサンドをタルトにしよう、という発想から生まれたタルトは、「トラのもん」をイメージした2色の縞々クッキー生地に、クリームチーズを加えたカスタードクリームとラムレーズンを詰め、上に2種類のフレッシュなぶどうをトッピング。

「イチゴ大福のタルト」¥1,280。甘酸っぱいイチゴの下からはモチモチの求肥と餡を入れた“イチゴ大福”とカスタードクリーム。その意外な美味しさに驚くはず。タルト生地は新潟の自然農法の米からできた米粉を使用。ザクザク食感が求肥といいコントラスト。

「アムストラグラム PIC!」¥960。甘いカスタードクリームをサクサクのパイ生地で包み、季節のフルーツを盛りだくさんにのせた同店の看板タルト。「アムストラグラム」とは、選ぶのに困ったときに口ずさむ「どれにしようかな♪」のフランス語バージョン。「PIC!」は「これに決めた!」の意味。

ショーケースの中に色とりどりに並ぶ、フルーツのタルトの数々。人気タルト店が「虎ノ門ヒルズ」にオープンしたこのお店では、大きなタルトを切り分けたピース売りではなく、直径7~8㎝の円形に焼き上げた、ひとり用のスペシャル感満載なタルトを販売している。味わいだけでなく、フルーツの盛り付けやクリームの絞り方にまで凝っていて、眺めているだけでも幸せな気分。

常時15種類が揃う商品の半分は、二十四節季をベースにした季節商品で、時には2週間しか店頭に並ばないものもあり、いつ訪れても目新しいタルトに出合える。店名が付けられた「アムストラグラム PIC!」は、季節のフルーツが約10種類盛り込まれ、お土産や差し入れにすれば歓声が上がること間違いなし。もちろん、大きく焼いたタルトも注文可能だ(要予約)。フレッシュなだけに持ち帰り時間は2時間ほど。遠方にテイクアウトしたい方のために、常温で持ち帰れる「ペカンナッツのタルト」やクッキー類も取り揃えている。


AM STRAM GRAM
住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-3528-8715 営業時間=11:00~20:00 定休日=施設に準じる ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 

❷ 食事制限のある人でも食べられるプラントベースのバナナブレッド——ovgo Baker BBB

バナナブレッドは全て店内で焼き上げられる。「オリジナルバナナブレッド」の生地に、乳製品不使用のチョコレートをゴロっと入れた「チョコレートバナナブレッド」¥550。甘さを上乗せしたい場合は、¥50プラスでアイシングをかけることもできる。

左から、「オリジナルバナナブレッド」¥550、季節限定の「ストロベリーココアバナナブレッド、トッピング付き」¥650、「チョコレートバナナブレッド」¥550。チョコレートバナナブレッドとはひと味違う、マイルドなココア入りのバナナブレッドに甘酸っぱいイチゴ風味のクリームチーズをトッピング。

スライスしたピース売りだけでなく、お土産にもぴったりなたっぷり1本もご用意。「トラのもんバナナブレッド」¥3,800。冷蔵庫で冷やしても、電子レンジやオーブンで少し温めても美味しい。

今注目される卵や乳製品不使用で、植物性の材料を使ったのが“プラントベース”の食品。そんな中、アメリカンタイプのプラントベースクッキーブランド、『ovgo Baker(オブゴベイカー)』がバナナブレッド専門店をオープン。「ovgo」とはorganic、vegan、gluten-free、そしてas option(それ以外)の造語で、卵や乳製品、小麦粉が食べられない、または食べない人も含め、誰もが楽しめるスイーツ作りを目指している。

ここ「BBB(バナナブレッドベース)」のバナナブレッドの材料は、国産有機小麦粉、ブラウンシュガー、米油、オーツ麦や豆乳といった植物性ミルクにたっぷりのバナナ。動物性食材を使っていないので、バナナの風味がより濃厚で、ボリュームはあるのに軽やかだ。定番の「オリジナル」、チョコチップ入りの「チョコレート」の2種類に、月替わりのシーズナル商品が1種類。3月には桜をイメージした新しいフレーバーが登場する。また、「虎ノ門ヒルズ」のキャラクター、「トラのもん」をイメージしたボックス入りのホールバナナケーキは、大人数の集まりや差し入れにも重宝するはずだ。


ovgo Baker BBB
住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6811-1224 営業時間=11:00~20:00 定休日=施設に準じる ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 

❸ ハレの日を飾る、美しくてインパクトのあるお菓子たち——Atsushi Hatae

「ヌーベル ミルフィーユ」¥810。独自の製法で、翌日までサクサク、パリパリのパイに、カスタードクリーム、バターを加えてさらに濃厚でなめらかに仕立てられたクレーム・ムースリーヌをサンド。パリ オペラ座をイメージした店のロゴを模した形もオシャレ。

ボンボン・ショコラを詰め合わせた「コフレ」は常時数種類を用意。こちらの「コフレF」¥3,600は「ハイビスカス×フランボワーズ」「洋梨×白ワイン」など、ひと粒にふたつの要素を組み合わせたシェフの自信作。

12種類の焼き菓子入り「マルグリットG」¥4,764。焦がしバターをたっぷり入れた「フィナンシェ」、アーモンドの風味豊かなチョコレート味の「マドレーヌ・ショコラ」、ピスタチオペーストをふんだんに加えた「ケーク・ピスターシュ」など、バターの香りも芳醇な焼き菓子セット。

アラン・デュカスの愛弟子、波多江篤氏のフィロソフィーは、「ケーキはハレの日にふさわしい、記憶に残るものにする」こと。生ケーキは常時10種類を揃えており、特にスイーツ好きな人に贈るなら、必ず感動してもらえる「ヌーベル ミルフィーユ」がお薦め。フランス産バターを通常の1.5倍使い、特殊な製法でできたパイは、翌日食べても奇跡のようにザクザクとした食感だ。中に挟まれた濃厚なクリームとの相性は一度食べたら忘れられないはず。

チョコレート好きを唸らせるなら、フランス産チョコレートと様々な素材のマリアージュが楽しめる「ボンボン・ショコラ」のコフレを。6種類あるコフレはそれぞれ内容が違い目移りしてしまいそう。焼き菓子は「日にちが経っても食感、香り、味わいが長続きするように」と工夫がなされていて、中でもシェフのお薦めは「ケーク ピスターシュ」。ピスタチオのペーストを贅沢に使った、極上のしっとり感が味わえる。TOKYOの最先端パティスリーを体感するなら、是非ココへ!


Atsushi Hatae
住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6206-6927 営業時間=11:00~20:00 定休日=火曜 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可
 

❹ 洋と和が、銅板でこんがり焼かれた生地の上で出合う——赤坂おぎ乃 和甘

北海道大納言のあんとマスカルポーネチーズ、生クリームをブレンドしたクリームを、しっとりとした生地にサンド。まろやかで濃厚なチーズの風味とあんこの甘みがふんわりとした生クリームで手を繋ぐ。

左から、「あずき塩バター」「あずきマスカルポーネ」各¥529、2月限定の「あずきガナッシュ生クリーム」¥637。日持ちは冷蔵で3日間。

11時~14時には、店頭でどらやきの皮が焼かれている。丸く流された生地にこんがりと焼き色がつく様子と、漂う甘い香りに思わず足を止める人が多い。

モダンなデザインの風呂敷¥1,100で包めば、さらに格調高いお土産になりそう。

ミシュラン1つ星の日本料理店『赤坂おぎ乃』。料理長の荻野聡士氏が監修する和のスイーツ店では、職人が店頭で焼く生どらやきを目当てに開店後すぐに行列ができる。“ふわふわ”と“しっとり”が同居する皮の秘密は、生地に加えたメレンゲ。一番人気は北海道産大納言の餡とマスカルポーネチーズを合わせた「あずきマスカルポーネ」。定番はこのほか、塩味がアクセントの「あずき塩バター」と、舌の上でふわっと溶けるホイップクリーム入りの「あずき生クリーム」の2種類だ。

好きなものを好きなだけバラで買うこともできるし、改まった贈り物なら5個入り(マスカルポーネ、バター各2個、生クリーム1個)と10個入り(マスカルポーネとバター各4個、生クリーム2個)のギフトボックスも。また、どらやき以外にも、数量限定の「練乳葛豆腐」や「黒糖わらび餅」(各¥3,240)、和素材ジェラートも揃えられている。


赤坂おぎ乃 和甘
住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6205-8611 営業時間=11:00〜20:00 ※定休日=施設に準じる ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可
 

❺ 一流レストランのシェフが考え抜いたシンプルで味わい深いおやつ——DOLCE TACUBO CAFFE

「焼きたてフィナンシェ」は、「焦がしフィナンシェ」とシェフが呼ぶ、しっかり焼き込んだタイプ。香ばしく、食感はサクサク、そして中はしっとり(1個¥400)。個包装にしたフィナンシェ12個入りの「お持ち帰りフィナンシェ」は ¥4,200。

虎ノ門ヒルズ限定の「シュークリーム “ティラミス”」¥700は、マスカルポーネチーズとカスタードクリーム、コーヒーを合わせたクリームを店頭で詰めて提供。薄くさっくりしたシュー皮の上にはカカオとコーヒー風味のクッキー生地をのせて焼いている。

黄身が濃く、臭みのない埼玉県深谷市の農場の「宝玉卵」、乳脂肪分の高い牛乳、喜界島の砂糖を使い、固めで滑らかな食感を目指したプリン。24時間寝かせることで、プリンの舌触りを引き締めるのがポイントだとか。1個¥700、4個¥3,400、6個¥4,800。

予約の取りづらい店として知られるイタリアンレストラン『TACUBO』は、2021年に小さなスイーツ店をオープン。2号店となる虎ノ門ヒルズ店は初のカフェ業態となる。一番人気は同店自慢の4つのお菓子をミニサイズで楽しめる「プティフール4種盛り合わせ」¥1,800。その4つとはフィナンシェ、シュークリーム、プリン、カヌレという、シンプルながら作り手のこだわりが表れやすいお菓子たち。身体に優しい良質な素材を選び、レストランならではの工夫を凝らした製法で、時間が経っても美味しく食べられるドルチェが作り上げられた。

店頭で焼き上げられるフィナンシェをほんのり温かいうちに食べると、思った以上にサクサクとした歯触り。バターを焦がしたキャラメルのような味わいは感動的だ。蜜蝋を流した銅製の型で焼き上げるカヌレも本場そのまま。美味しさを分かち合いたい方へのお土産にどうぞ。売り切れることもしばしばなので、予約がお薦めだ。


DOLCE TACUBO CAFFE
住所=東京都港区虎ノ門2⁻6⁻1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6807-3990 営業時間=物販11:00~20:00/飲食 平日・土曜11:00~23:00(L.O.22:00)、日・祝11:00~22:00(L.O.21:00) 定休日=施設に準じる ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可
 

※2024年3月現在の情報となります。
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