季節を感じさせる手土産を探したい——。春の気分を盛り上げる華やかなスイーツを求めて、フラワーアーティストの前田有紀さんが六本木ヒルズ ノースタワーB1Fを訪れました。
PHOTO BY SHO UEDA
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*
贈り物の機会が多い
前田さんが選びたい手土産って?
フラワーアーティストの前田有紀さん、仕事柄手土産を贈ることも多いといいいます。「花の仕事をしているのですが、身近な人にも花と合わせてお菓子をお渡しすることが多いです。そういう時は、何か一言添えられるストーリーがあるものを選ぶようにしています。今は花屋をやっていて従業員がいるので差し入れがわりにお菓子を持っていくこともよくあって、お菓子をきっかけに会話が弾むし、なごやかな雰囲気になる。みんなの元気の素になっている気がします」。
前職では六本木ヒルズ隣接のテレビ朝日に勤務していた前田さん。「このノースタワーも通勤の際に通っていて、お昼ご飯を買ったり手土産を買ったりと思い出が詰まった場所です」。そんな懐かしいノースタワーB1Fでこの時期にぴったりの手土産を選んでもらいました。
桜風景の富士山を表現した棹菓子
——和菓子 結の「あまのはら〜春〜」
カラフルなディスプレイは見ているだけで楽しい気分に。
カットする箇所により富士山の色が変化するユニークな一品。春の限定品では黄色い菜の花の花畑に桜風景の富士山を表現しています。
別売りの風呂敷(¥275〜¥495)は限定品含め3種類。手前の水色はなくなり次第終了です。
「あまのはら」は木目調箱入りでギフトにぴったり。
寛永11年(1634年)に名古屋で創業した御菓子所『両口屋是清』の姉妹ブランド〈和菓子 結〉。和菓子の可能性を広げる試みを行っており、切り分ける箇所によって、富士山の四季折々の姿が現れるユニークな棹菓子「あまのはら」が人気です。その「あまのはら」の春の限定品がこちら。ほんのり桜の味わいで、煉羊羹で高く聳える富士山を、道明寺で雲を表現しています。
「甘いものが得意ではない方にも和菓子は受け入れてもらいやすいので、手土産に和菓子を選ぶことは多いです。この“あまのはら”は、すごくキレイですね。木目調の箱に入っていて、しかも風呂敷で包んでいけるのも魅力的。風呂敷は可愛らしいし再利用できるので、時代の流れに即していると感じました」(前田さん)
花の形に心ときめく新感覚のパウンドケーキ
——パティスリー パブロフの「フルールフレーズ」
華やかなお菓子が並ぶショーケース。
パウンドケーキの概念を変えた、ケーキのようなデコレーションの「生パウンドケーキ」。
高級感たっぷりのギフトボックスに入った「焼パウンドケーキ」は遠方への手土産にも。
春限定の「フルールフレーズ」を購入。シックで華やかなショッパーも心ときめかせる要素の一つです。
色とりどりのパウンドケーキでこれまでの焼き菓子のイメージを変えた〈パティスリー パブロフ〉。身体に優しい素材にこだわっているのも人気の秘密です。春限定の「フルールフレーズ」は、イチゴをアクセントにしたフルール(花)型の焼き菓子。練乳を混ぜたホワイトチョコにフリーズドライのイチゴ、2層になった生地は下の部分に練乳を混ぜてより複雑な味わいに。イチゴミルクのような優しい甘さで食べやすいのも魅力です。
「春限定の商品、お花の形ですごく可愛いですね! 華やかなお菓子が並んでいて見ているだけでワクワクします。小ぶりなサイズ感も食べやすくていいですね。パープルのリボンが使われた包装やショッパーもおしゃれで気分が上がります」(前田さん)
東京らしい洗練されたショコラ
——アンジュールショコラの「ラウンドショコラ ミックスベリー」
チョコレートを手に取る前田さん。「美味しそう!」
バスケットを手に気になるチョコレートをチョイス。
ピザの箱のようなパッケージに入っている大きいサイズの「ラウンドショコラ ミックスベリー」(写真中央)
シンプルでスタイリッシュなパッケージにチョコレートを詰めて。
上質なショコラをカジュアルに楽しめる〈アンジュールショコラ〉。なかでもナッツやドライフルーツとチョコレートの組み合わせによりさまざまな味わいを楽しめるラウンドショコラが人気です。春らしいピンクの色合いが目を引く「ラウンドショコラ ミックスベリー」は、ルビーショコラにセミドライストロベリーやブルーベリーを混ぜこんで仕上げたもの。甘味と酸味の絶妙なバランスや、ドライフルーツの食感が楽しめます。
「チョコレートがとにかく美味しそう! 表参道に本店があるということで東京らしい洗練された印象のお店ですね。大きいサイズのチョコレートはピザの箱みたいなパッケージで楽しい。ミックスベリーは色味がピンクで可愛くて、とてもインパクトがありますね」(前田さん)
他にもおすすめ、春の手土産
老舗果物店の魅力が詰まったスイーツ
——ニュウスタイル銀座千疋屋の「桜のモンブラン」と「春のギフトセット」
その時期一番美味しい旬の果物を提供する老舗果物店が、伝統を守りながら果物の新しい楽しみ方やスイーツを提供する〈ニュウスタイル銀座千疋屋〉。「フルーツサンド」や「プレミアムバターサンド」といった定番人気商品に加え、この春は国産いちごをまるごと1粒ホワイトチョコレートでコーティングし桜餡クリームで包んだ「桜のモンブラン」や、人気の焼き菓子からイチゴフレーバーのものを集めたオリジナルの詰め合わせを販売。パッケージもピンクで見た目にも可愛らしく、手土産にぴったりです。
ピンクのおはぎで春を満喫
——松也-MATSUNARI-の「いちごのおはぎ」
国産素材を使い、毎日一つ一つ丁寧に作り出すおはぎやあんみつが人気の和スイーツカフェ〈松也〉。伝統的な素材や手法を用いながら、現代的な感性で季節の果物を使って新しい味わいを生み出しています。つぶ餡、きな粉といった松也定番のおはぎに加え、この春だけ味わえる「いちごのおはぎ」は、白餡の丸みのある甘味とイチゴのほのかな酸味がマッチした一品。一口食べると華やかなイチゴの香りが広がり春の訪れを実感できます。
前田有紀|YUKI MAEDA
10年間テレビ局に勤務後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いから様々な空間での花のあり方を提案。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げ、2021年4月神宮前に実店舗〈NUR〉をオープン。
※2023年2月現在の情報となります。
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