Feel like traveling abroad in Tokyo

まだ間に合う!GWは海外気分を味わえる、ちょっと珍しい異国料理レストランへGO

様々な規制が緩和になったとは言え、まだまだ海外旅行には行きにくい状況。なのに今年はいつにない大型連休。こんなGWは、都内のレストランで、現地さながらの料理を楽しみながら、“気分だけ”でもプチトリップへ出かけてみませんか? 

TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶【Jack’s Wife Freda】——南アフリカとイスラエルの文化が融合して生まれたマンハッタン発のレストラン

「Peri-Peri Chicken Wing」¥990。南アフリカのスパイス「ペリペリ」に漬け込んでグリル。仕上げにもペリペリソースをかけてある。少しピリ辛で見た目も鮮やか、食欲をそそる。

「Green Shakshuka」¥900。イスラエルの朝食の定番で、イスラエル版目玉焼きとも言える料理。通常のシャクシュカは赤いトマトを使用したソースで作るが、お店のイメージカラーに合わせ緑のトマトを使用。

「Prego Roll」¥1,600。ポルトガル料理の一種。ハラミを赤ワインなどのマリネ液に漬けてグリルしたハンバーガー。シンプルな肉の味が楽しめる。

「JWF Mojito 」¥1,200。定番のレシピに、お店のテイストを加えたカクテルが人気。こちらはラム、ライム、ミントにブラウンシュガーを加えてある。粗く潰したライムが爽やかに香るカクテル。

開放されたドアと、カクテルバーが、お店の陽気な雰囲気を感じさせるエントランス。

オーナーである南アフリカ出身のディーンとイスラエル出身のマヤ夫妻のルーツを反映した『Jack’s Wife Freda』。南アフリカに住むディーンの祖父ジャックと祖母フリーダ、ふたりの名前が店名の由来である。

本店は2011年にマンハッタンで開店。イスラエル料理とフリーダおばあちゃんのレシピが融合、伝統料理を現代風にアレンジした「南アフリカ風でイスラエル風なアメリカ料理」という独自のメニューが人気となった。日本では珍しい南アフリカ、イスラエル、中東、地中海などの料理を、オールデーダイニングで提供している。

六本木ヒルズ店はオープンしてまだ1年足らずであるが、母国の味を懐かしむ、外国の未知なる料理を楽しむ、または家族で朝食を……など様々な目的で利用されている。広々としたテラス席が人気であるが、明るい日差しが入るマンハッタンのお店と変わらないイメージの2階席もお勧めだ。

スタッフも国際色豊か。明るく楽しい雰囲気で、未体験の方も是非、見た目も可愛いフリーダおばあちゃんの家庭料理をお試しあれ!

Jack’s Wife Freda|ジャックスワイフフリーダ 住所=東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー1F 電話=03-5474-3885 営業時間=10:00〜21:00(L.O.フード20:00、ドリンク20:30) ※変更の可能性あり ※電子マネー、各種クレジットカード利用可
 
PHOTO BY CHISATO NOGUCHI (NDPP.)

❷【CAFE LANDTMANN AOYAMA】——ウィーン本店のエレガントなカフェの雰囲気そのままに

「グーラッシュスープ〈パン付き〉」¥880(S)、¥1,080(L)。牛肉をパプリカで煮込んで仕上げてあり、少し辛め。お肉とジャガイモが柔らかく、お腹に優しい『ラントマン』特製スープ。

「ヴィナーシュニッツェル<パン付き>」¥2,280。ウィーン風仔牛のカツレツ。本店のレシピそのままに、薄く叩いた肉に炒った粉をまぶしてから揚げているため、油分の吸収が少なく、サクサクと食感も楽しくいただける。お好みでレモンを搾って。付け合わせのじゃがいもは軽い塩味でバランスが良い。カツレツにカシスジャムをつけるとほんのり甘酸っぱい口当たりでまた美味しい。

「マリア テレジア」¥990。オーストリアの女帝・マリアテレジア本人考案の飲み物(ブレンドコーヒー+ホイップクリーム+オレンジリキュール+オレンジピール)。オレンジピールはハプスブルグ家のカラーをイメージしてトッピング。当時このようなお洒落な飲み物をいただいていたとは! 華麗なハプスブルグ家に思いを馳せる一品。

見晴らしの良い広々としたテラス席。日差しの強い日はシェードも降りて、涼しさも感じられる。

壁には昔のウィーンや本店の様子などが飾ってあり歴史を感じさせる。

オーストリアの首都ウィーンに1873年に誕生した『カフェ ラントマン』の海外1号店。本店のレシピをそのまま再現したグランドメニューのほか、カフェメニューや本場のケーキも楽しめ、まさにウィーンのカフェにいるような雰囲気のお店。

テラス席も多くあり、ガラス張りの窓際席は明るくゆったりとした時間が流れ都内にいることを忘れさせてくれる。

どれもおすすめの料理であるが、中でもスープメニューはバリエーション豊富で、是非楽しんでいただきたい。飲み物のレシピにホイップクリームや生クリーム、アルコールが多いのは、寒い国なので、ホイップクリームで蓋をして飲み物を保温したり、アルコールを加えて身体を温めていたため、とのことも納得である。

日本では珍しい樽生のゲッサービールもあり、夏には飲み放題も開催予定。これからの季節ますます楽しみである。カフェをオープンしたラントマン氏が元は花屋だったことから、テーブルや店内には今も生花が飾られており、ソファのバラ模様とリンクしてどこまでもエレガントである。

CAFE LANDTMANN AOYAMA|カフェ ラントマン青山 住所=東京都港区北青山3-11-7Ao〈アオ〉4F 電話=03-3498-2061 営業時間=11:30〜22:00 定休日=不定休(Aoビルに準ずる) ※交通系IC、各種クレジットカード利用可
 
PHOTO BY CHISATO NOGUCHI (NDPP.)

❸【BARBACOA】——良質なお肉を、ブラジルスタイルでダイナミックな串焼きで

『バルバッコア』の一番人気のお肉「ビッカーニャ(イチボ)」。赤身肉の旨味を存分に引き出す調理スタイルで、味付けは岩塩のみ。脂分も控えめで、とってもヘルシー。

ブラックアンガス牛の「ビッフェ・デ・チョリゾー」。程よく脂が入り、しっかりとした満足感が得られる。

表面をこんがり焼いた「焼きパイナップル」も、お肉同様に削いでいただくのがバルバッコア流。

40種類以上の新鮮野菜、スイーツが並ぶサラダバー。ほかではお目にかかれない南米産ローカル食材や、ロコスイーツなども用意。食材は常に補充され、見た目にも美しい。

こちらが意思表示のチップ。緑色はお肉を食べることの意思表示。もうお腹いっぱい! のときは、チップを赤色に裏返す。時間内であれば、一旦休憩もOK。

店名の”バルバッコア”とは、古いラテン語でシェラスコ(BBQ)を示す言葉。ブラジル・サンパウロにて1990年に本店がオープンした後、日本では1994年から展開され、現在は東京・大阪に9店舗を構えている。

焼きたての串刺し肉をスタッフが客席まで運び、その場でカットして提供するのが、この店の独特なスタイル。平日ランチ時間帯は13種類、ディナー時間帯は18種類のお肉がランダムに提供され、客席のチップで意思表示するまでどんどんとお肉が運ばれてくる。中でもブラックアンガス牛のイチボ肉「ピッカーニャ」は一番人気。表面はこんがり、中身はレアの赤身肉で、柔らかな噛みごたえながらもしっかりとした肉質感を味わえる。

サラダバーはなんと40種類以上。こちらはビュッフェスタイルで、何度でも好きなだけ取り放題だ。タケノコの食感に似た椰子の新芽「パルミット」は忘れずに食したいアイテム。そして食後は、ブラジルのローカルデザートで、海外気分をもり立てたい。

赤身肉が好きなら、『バルバッコア』はとてもお勧め。良質な肉質で味わい深く、野菜も一緒にたくさんいただけるため、ヘルシー&ギルティフリーなのだ。

BARBACOA|バルバッコア 住所=東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F 電話=03-6550-9529 営業時間=平日ランチ11:30〜15:00(L.O.14:00)/ 平日ディナー17:30〜22:00(L.O.21:00)、休日ランチ11:30〜16:00(L.O.15:00)/ 休日ディナー17:30〜21:00(L.O.20:00) 定休日=無休 ※平日ランチ¥4,800、休日ランチ¥5,500、ディナー¥7,500(※シェラスコ、サラダ、デザート食べ放題。各時間帯により一部メニューが異なる) ※QRコード決済、交通系IC、各種クレジットカード利用可
 
PHOTO BY HISAKO HAGI

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