“MONT BLANC” AUTUMN COLLECTION

2021 秋のモンブラン最前線

秋の旬食材といえば栗、栗といえば「モンブラン」! 今年もヒルズエリアには、各店各様さまざまな工夫を凝らしたモンブランを提供してくれるお店がたくさん。中でも、目にも楽しい、綺麗で個性溢れるモンブラン、秀逸の5品を集めました。

TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 定番のルックスに、圧倒的な手仕事を込めるスイーツ界の“芸術品”
——LA BOUTIQUE de Joël Robuchon(ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店)

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1/4通年で味わえる「モンブラン」¥680。栗の風味を引き立てるために、クリームの硬さなど、さまざまな手を加えている。モンブランは季節毎に旬の素材を使用し、販売。
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2/4土台の上に見えているのが、刻んだマロングラッセ。濃厚な甘みと食感の違いを楽しめる。
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3/4今秋には、「マロンとクランベリーのムース」¥780や、「ムースカシスシャンパーニュ」¥750といった新商品も登場。ショーケースを賑わせている。
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4/4日持ちする焼き菓子類も、バラエティ豊富にラインナップ。

『ジョエル・ロブション』 では、季節ごとに趣向を凝らした期間限定モンブランを提供しているが、こちらの定番「モンブラン」については通年販売。主役の栗は、フランスから取り寄せたもの。その上品な香りと優しい甘みを、ラム酒クリームが引き立たせている。

土台部分は、チョコレート、プラリネ、フィアンティーヌ(薄く伸ばしたクレープ生地を細かく砕いたもの)。さらにライスパフを加えてクリスピーな食感を生み出している。その上にマロンスポンジを挟み、中身のムースは2層の設計。ラム酒ムースに、刻んだマロングラッセ入りのマロンムースを重ねている。そして表面にはマロンクリーム。このマロンクリームにも、ラム酒を隠し味に効かせているのだそう。ラム酒は栗の甘みを引き立てると同時に、コクとアクセントを添えるのだ。

やはり『ジョエル・ロブション』のスイーツが格別なのは、繊細な手仕事を重ねているがゆえ。その圧倒的な完成度は、この定番アイテムにも通底している。

PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)

LA BOUTIQUE de Joël Robuchon(ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店) 住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド2F 電話 03-5772-7507 営業時間 10:00〜21:00 定休日 無休 ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカード使用可

❷ パティシエが目の前で手絞りしたばかりのマロンクリームの食感がたまらない!
——ATELIER KOHTA(アトリエコータ虎ノ門店)

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1/5『アトリエコータ』一番人気の「モンブランカシス」¥1,300。栗の甘みとカシスの酸味が絶妙に口の中で溶け合う一品だ。ラムアイスクリームやシャーベット状のカシスのグラニテなど冷たい刺激も加わり、量があっても案外ぺろりといただける。
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2/5『アトリエコータ』では、マロンクリームも手絞り。口の中でフワッととろける軽やかな食感は、パティシエの技術によるもの。
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3/5マロングラッセを和えた生クリームをトッピング。その下はラム酒を効かせたアイスクリーム。
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4/5カウンター越しにパティシエの手仕事を眺めながらいただくのが、また最高!
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5/5表通りとは反対側に、テーブル席も用意。ここでは、ひと目を気にせず、落ち着いてスイーツを楽しめる。

「虎ノ門横丁」の入り口にて、カウンタースイーツを提供する『アトリエコータ虎ノ門店』。ここでは、アイスクリーム類を含む全パーツを専属パティシエが手作りしていて、注文を受けるごとにひと皿ずつ盛り付けている。

中でも「モンブランカシス」は通年提供の人気アイテム。タルト生地にラムアイスクリームをのせ、たっぷりのマロンクリームを手絞りした後、カシスのグラニテを削り、マロングラッセを和えた生クリームと共に乾燥メレンゲをのせている。フランス産の栗ペーストにカスタードクリーム、バターを合わせたマロンクリームは、上品な甘さを備えた、しっとり軽やかな食感だ。

『アトリエコータ』のカウンターからは、パティシエの丁寧な仕事が見て取れる。そのライブ感に浸りながら、出来たての極上スイーツをいただく幸福な体験は、ほかの何ものにも代えがたい。

PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)

ATELIER KOHTA(アトリエコータ虎ノ門店) 住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3階 虎ノ門横丁 電話 03-6550-9575 営業時間 11:30〜20:00 定休日 無休 ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカード使用可

❸ モンブランのまろやかな味わいはそのまま、食感を軽快にした“オムレット”
——NEW STYLE GINZA SEMBIKIYA ROPPONGI HILLS(ニュウスタイル銀座千疋屋六本木ヒルズ店)

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1/5昭和感のあるレトロテイストで、どこか懐かしさを覚える仕上がり。味わいは正統派モンブランそのまま、奇を衒わない味わいが楽しめる。「マロンオムレット」¥864。
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2/5濃い紫色の粒は、ジャム状にしたカシスを絞ったもの。栗の甘みに、カシスの酸味が寄り添う。
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3/5旬の果物を使用した具材たっぷりの生菓子も豊富に用意。時期に合わせた各種ケーキがショーケースを常に賑わせている。
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4/5ゼリー系の水菓子は、『銀座千疋屋』の得意分野。日持ちする方がいい場合は、生菓子ではなく、こちらがお勧め。
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5/5エメラルド色が際立つ、『銀座千疋屋』のクラシカルな包装紙。ひと目で分かるから、お土産品としても喜ばれる。

元々がフルーツ専門店だけに、ここ『銀座千疋屋』グループのモンブランは、秋冬だけの限定アイテム。但し、例えば昨年の新作マロンアイテムは8種類、しかも2週間毎に切り替わるという力の入れようで、毎年大盛況となっている。

中でも六本木ヒルズ店限定で今年度初登場するのが「マロンオムレット」だ。プレーンなオムレット生地にメレンゲを敷き、その上に生クリームとマロンクリームをアソート。濃い紫色の粒はカシスジャムであり、仕上げに粉雪のような粉糖と、栗を丸々ひとつ添えている。

クリームは店頭でのせ、作りたてのふんわり感にこだわるが、高さがないフォルムなので、持ち帰るときに多少揺れても崩れにくい。夕方以降は売り切れてしまうこともあるので、午後早めの時間帯までに訪れるか、電話で予約注文することをお勧めしたい。

PHOTO BY TAKUYA SUZUKI

NEW STYLE GINZA SEMBIKIYA ROPPONGI HILLS(ニュウスタイル銀座千疋屋六本木ヒルズ店) 住所 東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワーB1F 電話 03-6447-0780 営業時間 11:00〜20:00 定休日 無休 ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカード使用可

❹ 上質な丹波栗を使用する、プレミアムな“和製モンブラン”
——NAKAJIMA TAISHODO(中島大祥堂)

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1/6チョコレートコーティングした玄米入りメレンゲをベースに、スポンジ、生クリーム、丹波栗クリームを盛り込んだ『中島大祥堂』の一番人気「かやぶき」¥864。
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2/62種類のクリームがぎっしり。マロンクリームの上品な甘さと、土台部分の玄米のほろ苦さ、チョコレートのアクセントが織り成す和洋折衷のハーモニーは、噂に違わぬ絶品!
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3/6同心円状のデザインが目を引く「丹波大納言小豆と抹茶」¥648と、「丹波栗とショコラ」¥702。
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4/6サクッとしたパイ生地に、丹波栗を丸々1個使用した「くりまる」¥594。上品な甘さの金時芋ペーストと合わせて焼き上げた、『中島大祥堂』のもうひとつの人気アイテムだ。
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5/6パウンドケーキは、是非手土産に。ゴロッとした丹波栗の食感が味わえる「丹波栗」¥378、丹波黒豆に青梅を合わせた「丹波黒豆」¥324、小豆に桜の葉とくるみを合わせた「丹波大納言小豆」¥303の3種類。
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6/6丹波栗は、3〜4Lと大ぶりなサイズが特徴。甘みがマイルドで、上品なスイーツに仕上がる。

ミネラル豊富な大地、昼夜の寒暖差が大きい兵庫県丹波地方。作物を育てるのに絶好の条件が揃うこの地方の中でも、“丹波三宝”と称されるのが「丹波栗」「丹波黒豆」「丹波大納言小豆」だ。そして、この丹波三宝を使って、珠玉のスイーツを提供しているのが『中島大祥堂』である。

そんな『中島大祥堂』の一番人気は、茅葺屋根を模した「かやぶき」。織田藩の家臣とその家族が住んでいた古民家を改築した丹波本店の外観にちなみ、その様相を和製モンブランとして仕立てている。まさに茅葺き屋根の部分がマロンクリーム。その上質な丹波栗の甘みを優しい味わいの生クリームが引き立てる。

いま自社農園では新栗が最盛期を迎えている。旬な「かやぶき」(通年商品)を是非試していただきたい。

PHOTO BY TAKUYA SUZUKI

NAKAJIMA TAISHODO(中島大祥堂) 住所 東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワーB1F 電話 03-6271-5522 営業時間 11:00〜20:00 定休日 無休 ※価格は税込 ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカード使用可

❺ 古民家を改装した癒しの空間でいただく、レトロテイストなモンブラン
——Ujien URASANDO GARDEN(宇治園 裏参道ガーデン店)

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1/7「モンブラン 抹茶(ドリンク付)」¥1,320。『宇治園』の宇治抹茶を調合したクリームであり、抹茶本来の香りと味わいを存分に楽しめる。
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2/7直径1.5ミリという、糸のような細さのモンブランクリーム。これを平皿にたっぷりとかけるのが「モンテブランコ」スタイルだ。
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3/7モンブランクリームを絞り出す様子は、絶好の撮影タイミング。カウンター越しなら自由に撮影できる。
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4/71階に複数の店舗が並ぶスタイル。入り口を入ってすぐ左側、緑色の暖簾が「宇治園」の目印だ。
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5/7店内の席はフリースタイル。複数の店舗から、自由にオーダーできる。
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6/7裏参道の住宅地に佇む古民家を改装した裏参道ガーデン。そのテナントのひとつとして『宇治園 裏参道ガーデン店』が存在している。
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7/7裏参道ガーデンの店内レイアウトは、入り口の看板でご確認を!

1869年に創業した老舗茶舗『宇治園』で楽しめる、搾りたて「モンブラン」は、直径1.5ミリの糸のような細さのモンブランクリームを勢い良く絞り出すことで、極上のふんわり食感を生み出した人気アイテムだ。

その「モンブラン」は、栗、いも、かぼちゃ、抹茶、ほうじ茶の5種類が楽しめる。それぞれのテイストに合わせて、トッピングやモンブランクリームの製法も変わってくるが、裏参道ガーデン店における一番人気が抹茶味だ。宇治抹茶ならではの濃厚な香りと、ほろ苦い味わいが甘さを引き締め、味わいのバランスが素晴らしいと評判なのだ。

抹茶味のスポンジをベースに、軽やかなホイップクリームをのせ、その上から和栗、白あん、宇治抹茶を調合したモンブランクリームをたっぷりとかけた仕上がりは、和皿にぴったりフィット。トッピングとして、ふた粒の小豆を飾っている。原宿の喧騒とは無縁のほっこりとした空間で、この「モンブラン」を存分に楽しみたい。

PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(NDPP.)

Ujien URASANDO GARDEN(宇治園 裏参道ガーデン店) 住所 東京都渋谷区神宮前4-15-2 1F壱番 電話 非公開 営業時間 12:00〜18:00(L.O17:30) 定休日 無休(年末年始除く) ※交通系IC、QRコード決済、各種クレジットカード使用可

 

ROPPONGI HILLS 秋の味覚メニュー特集 ~いも・栗・かぼちゃ~
六本木ヒルズにも、栗だけでなく旬の食材を生かしたさまざまなメニュー・スイーツが揃いました。季節の味をご賞味ください。
期間 ~10月31日(日)まで