気軽に楽しめるピザですが、唸るほど美味しい! そんなピザに出会ったことありますか? 好きなようにカスタムもできて、テイクアウトもできる、「旨い!」と評判のお店3軒をご紹介します。
TEXT BY YOSHIKO NAKASHIM
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ 組み合わせは何と4万1,000通り以上、カスタムピザの専門店
——R PIZZA(アール・ピザ)
4月26日、六本木ヒルズにカスタムピザの専門店が新規オープン。スタイリッシュな内装で、系列のカスタムサラダ専門店『クリスプ・サラダワークス』に隣接している。ピザは中身が決められた「フィーチャードピザ」と「カスタムピザ」のふた通りがあり、「カスタムピザ」は4種類のソースからひとつ、2種類のチーズからひとつ、約30種類のトッピングからふたつ(肉類は別料金)を選んで組み合わせ、オリジナルのピザをその場で焼いて貰うことができる。
組み合わせはその数何と4万1,000通り以上。オリーブオイルやオレガノフレークなど、仕上げにピザの上にかけるものも選べるので、自分好みの味を探してみるのも面白い。
『アール・ピザ』では、トマトソース類やイタリアンソーセージなどほぼ全ての食材を店舗内で丁寧に手作りしており、野菜も提携農家などから仕入れている。ピザは長方形に近い楕円形で、外はカリッと、中はもちもち。薄い生地が、新鮮な野菜とのハーモニーを奏でる。ハーフ&ハーフも出来るので、まずはこちらで試してみては。
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
❷ 生地はパリパリッ、食感はモチモチの創作ピザ
——WOLFGANG PUCK PIZZA BAR(ウルフギャング・パック ピッツァバー)
アカデミー受賞式公式シェフを務めているアメリカのスターシェフのひとり、ウルフギャング・パック氏がプロデュースするお店。系列はピッザバー、カフェ、エクスプレス、WPPIZZAと4形態あるが、アークヒルズ店はピッツァバーで、ピザを中心とし仏、伊、亜のエッセンスを取り入れたカルフォルニア創作料理を供するお店だ。
ピザは石窯で焼かれる。時間をかけて2回発酵させるという生地は、皮部分は薄めでパリパリしているのに、耳の部分はふっくらとして、一枚で2種の食感を楽しめる。具材も独創的で「スモークサーモンピザ」には、チーズは使わずサワークリーム、レモンジュース、ディルを入れたディルクリームを塗り、オリジナルのレシピで燻製したスモークサーモンをのせる。さらにイクラものせてオリジナリティ溢れるご馳走ピザに。柔らかいサーモン、クリーム、パリパリ生地のハーモニーに魅了されたい。
「黒トリュフと半熟玉子のピザ」も、黒トリュフやカリカリにしたプロシュートを使った贅沢なピザ。木目調の温かみのある店内で、ワインやカクテルなどと合わせてゆったりと楽しもう。
PHOTO BY YUKO MATSUDA
❸ 65年間愛され続ける極薄ピザが美味な理由
——六本木シシリア
ここ『シシリア』のピザは、イタリアンピザとも昭和の喫茶店のピザとも違う超極薄の生地が特徴で、パリパリの食感がなんとも秀逸。デンマーク産の加熱でよく伸びるマリボーチーズとの相性も抜群だ。特に「アンチョビピザ」は、チーズのコクとアンチョビの塩気にワインがすすむ、おつまみにもぴったりなピザ。
四角い形や薄い生地は、創業当時から守られてきたスタイル。その際立った薄さがこのピザの美味しさの秘密とも言える。「強力粉をこねてひと晩寝かせた生地を、麺棒でのばしてから折り畳みまたそれをのばして畳む、を繰り返します」とシェフの甲斐雅徳さん。生地が破れず、ごく薄くできる力加減が職人技だ。常連客の中には「よく焼きで」と注文し、さらなるパリパリ感を楽しむ人もいるという。
料理はピザだけでなくマグロと、ムール貝の白ワイン蒸し、小エビのカクテルなどの前菜、パスタ各種、サーロインステーキなどのメイン料理と豊富に揃うので、ゆったりと食事とワインを楽しむことができる。
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
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