GOOD RESTAURANTS FOR CHRISTMAS!

X’masは自分で演出! お決まりコースはもう卒業

クリスマスの前後は、多くのレストランがクリスマスコースに統一される季節。本音を言えば、そんなお仕着せのメニューに辟易している方も多いはず。そこで、ここでは、クリスマスでもアラカルト可能、自分だけのコースをオートクチュールできる、プライオリティ・レストラン3軒をご紹介。早めにご予約を!

TEXT BY YOSHIKO ENDO
PHOTO by YUJI YAMAZAKI
(DAISAKU NISHIMIYA OFFICE)
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ ワゴンから選んで組み合わせる、自分だけのコースを
——ILBrio(イルブリオ)

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1/7野菜とサラミの細切り、アンチョビ、生ニンニクのみじん切りにオリジナルのドレッシングをかけたイタリアンサラダ ¥1,500
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2/7メニューにはのっていないカルボナーラ¥1,600も注文可能。パスタは、種類と具材、ソースなど、自分の好みを伝えて作ってもらうことができる。迷ったらサービススタッフに気軽に相談を。
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3/7コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ¥3,400。イタリアンの定番メニュー。仔牛のロース肉を使ったミラノ風カツレツ。
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4/7前菜は18種類ほどワゴンでテーブルへサービスマンが運び、お客様に好きな料理を選んでもらう。どんな料理なのか一目瞭然、かつ食材などについても質問しやすい。
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5/7デザートワゴンも20種類ほど。イタリアの代表的デザート、ティラミスをはじめ、各種ケーキやフルーツのコンポート……どれを選ぶかで会話も弾みそう。
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6/7個室は4名利用から20名利用まで7室ある。一般席のサービス料は10%、個室は15%で、個室料金のチャージはなし。プライベートな会食や接待に利用する方が多いので、早めのご予約を。
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7/7キャリア30年以上の廣本高晴料理長。パスタやメイン料理は、お店に材料がある限りリクエストに応えてくれるとか。「特別なご要望がある場合は、ぜひ事前にお電話でご相談ください」とシェフ。

煌めく東京の夜景を眺めながら食事ができる、六本木ヒルズ内のスタイリッシュなイタリアン。「As you like it~お気に召すままに」がコンセプトで、ワゴンサービスで運ばれる前菜やパスタ、メイン、デザートから好きな料理、食材を選び、お客様自身がコース内容を決めることができる。

「メインは魚や肉などの食材をワゴンでお見せして、調理方法のご希望を伺います。今の時期は魚ならノドグロ、伊勢海老、甘鯛など、なるべく旬のものを揃えるようにしています。パスタは種類や具材、好みのソースを選んでいただいて作ることもできます」と廣本シェフ。

メニューブックもあるが、多くのゲストがメニューを見ないで注文するとか。前菜を3〜4品、デザートを好きなだけ、など枠にとらわれないオーダーをする人も。とにかくお客様の要望に応えたい、という想いから生まれたサービスを、是非一度体感してみてほしい。12月21日から24日は個室のみでワゴンサービスを、12月25日からは通常通りのワゴンサービスを提供している。

ILBrio(イルブリオ) 住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク5F 電話 03-5414-1033 営業時間 ランチ月曜〜金曜11:00〜L.O.14:00(土曜・日曜・祝日〜L.O.14:30)/ティータイム月曜〜金曜14:30〜L.O.16:00(土曜・日曜・祝日15:00〜)/ディナー月曜〜木曜、日曜・祝日17:30〜L.O.23:00(金曜・土曜・祝前日17:30〜L.O.翌1:00) 定休日 無休 ※カード使用可 ※価格は税込・サービス料別

❷ プロの技術が凝縮した芸術的なパテとテリーヌ
——CHARCUT(シャルキュ)

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1/5カイエット・プロヴァンサル¥980。豚のど肉とレバー、ほうれん草とハーブ、各種調味料を使ったプロヴァンス地方のテリーヌ。
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2/5鶏白レバーのプレッセ(右)とパテ・アン・クルート(パテとフォアグラのパイ包み焼き)の盛り合わせ ¥1,400。少し甘みのあるロワール地方の貴腐ワイン、コート デュ レイヨン ¥800との組み合わせを提案している。
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3/5白身魚のクネル オマールのソース ¥1,800。フランス、リヨンの地方料理。魚のすり身、卵、バター、パナード生地(シュークリームの生地に近いもの)を合わせたものにオマールのソースをかけてオーブンで焼き上げたもの。
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4/5パリの街角にあるビストロを彷彿とさせる店内。看板に書かれたメニューのチェックもお忘れなく。
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5/5シェフの町筋健彦さん。フランスのリヨンとニースで修業した後に帰国。都内の数店で研鑽を積み、同店を開いた。「フランスでは主にビストロとシャルキュトリーで働いていたので、これを東京で出来たらいいなと思ったのがきっかけです」と語る。

フレンチに精通している方でも、この店のシャルキュトリーはわざわざ食べに行く価値がある。シャルキュトリーとは、パテやテリーヌ、ブーダンノワール、リエットなど食肉加工品の総称で、その地方独特のものがあるのが特徴。

「シャルキュトリーには、ほかの料理では使わない肉の部位も使いますが、手間をかけるほどに美味しくなるので、やりがいがあります」と町筋健彦シェフ。使用する素材によって焼き上げ後の熟成を2週間から3週間と調整したり、提供前に美しくカットしたりと、料理人の技量が問われる料理だという。写真のカイエット・プロヴァンサルはプロヴァンス地方で食されているテリーヌで、まろやかな塩気と深い肉の味わいがクセになる。パイ包み焼きは軽い口当たりでサクッとした食感が秀逸。濃厚な鶏レバーは、店が推薦する貴腐ワインに合わせたい。ワインは、ブルゴーニュ、コートデュローヌ、ボルドーなどがオンリスト。シャルキュトリーは10種類以上用意され、おまかせの盛り合わせプレートもオーダー可能だ。

メニューは、ほかにも温かい前菜にエスカルゴや濃厚な魚介のスープ、メインには鴨胸肉のポワレや豚肉の低温煮込みなどバラエティ豊か。丹念に手間と時間をかけられた料理とワインで、特別なひと時を楽しみたい。

CHARCUT(シャルキュ) 住所 東京都港区虎ノ門1-11-5 森谷ビルB1F 電話 03-6205-4177 営業時間 17:00〜温かい料理のL.O.21:30(冷たい料理のL.O.22:30) 定休日 日曜と不定休月2〜3回 ※カード使用可 ※価格は全て税別、席料¥300(パンとアミューズ)

❸ シェフのスペシャリテと、お気に入りのワインに酔う
——Osteria-Vineria La Coppola(オステリア・ヴィネリア・ラ・コッポラ)

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1/5スカモルツァチーズとトレビスのソテー¥1,400。モッツアレラチーズの水分を抜き、燻製にした後でさらに鉄板で焼いたひと皿。チーズのコクとソテーしたトレビスのほのかな苦味がよく合い、ワインがすすむ。
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2/5サルディーニャ産ボッタルガ(カラスミの一種)の冷製フェデリーニ¥1,800。ボッタルガのコクと新鮮な鯛がマッチする筒井シェフのスペシャリテ。クリームは使用せず、パスタはオリーブオイルと茹汁で和えているため口当たりが軽い。
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3/5和牛 肩三角の稲わら蒸し100g¥2,000〜。ディナーのメインには和牛の料理を。吟味された和牛の肩三角に焼き色をつけ、稲わらを敷いた鍋に入れて蒸し焼きに。香ばしい香りが立ち上り、食欲をそそる。
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4/5ワインはグラスで7〜8種類あり、¥750~¥1,500まで。まずはグラスでお試しして好みのものを探すのも楽しい。ボトルも¥3,600~12,000までとお手頃。食後には、グラッパやデザートワインを。
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5/5気さくな人柄の筒井力丸シェフ。料理のセレクトやワインのオーダーに迷ったら、気軽に相談を。

予約至難なイタリアンの人気店『トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ』の姉妹店。ミラノ『スカレッタ』で3年半修業、日本でも長いキャリアを持つ筒井力丸シェフが、料理とワイン、そして店の切り盛りを統括する。この店では一般的な夕食時間のディナー利用、仲間とわいわい小皿を囲んでワインを飲みたい時、さらに遅めの時間からの2軒目利用と、お客様それぞれの立場に沿ってサービスを考え、あらゆるシーンに対応してくれる。クリスマスも通常通りアラカルトメニューのみの営業で、ディナーは自分の好みで料理を選び、自分だけのコースを作ることができる。

料理はイタリア北部を中心に、新鮮な日本の食材とイタリアの食材をバランスよく織り混ぜ、日本人向けにアレンジしたメニューを提供。軽いおつまみなら、角切りモッツァレラや揚げなすのマリネなどが¥500で注文できるのも嬉しい。

気さくなシェフのもと、スタッフも温かい雰囲気で、記念日ディナーやデートはもちろん、ひとりでもふらりと行きやすく、何かと使い勝手のいい店だ。

Osteria-Vineria La Coppola(オステリア・ヴィネリア・ラ・コッポラ) 住所 東京都渋谷区渋谷2-2-2 青山ルカビル2F 電話 03-6805-1551 営業時間 12:00〜L.O.14:00/18:00〜 L.O.23:00 定休日 日曜(月1回月曜不定休) ※カード使用可 ※価格は全て税別