STAY FOR LUNCH

2000円のご褒美ランチ——イタリアン〈ヒルズ ダル・マット〉の赤身肉と野菜のグリル

2,000円前後の少し贅沢なランチで自分にご褒美を。今回は、六本木ヒルズで人気のイタリアン〈ヒルズ ダル・マット〉の「グリルランチ」にフォーカスしました。プロジェクト成功のお祝いや友人との会食など、特別な日に華を添えてくれる絶品ランチの美味しさの秘密とは?

TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY KOICHI TANOUE

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1/3旬の食材を味わう「前菜の盛り合わせ」。この日は、かぼちゃのキッシュ、エゾ鹿のテリーヌ、リンゴとカブとザクロの生ハムサラダ、鮮魚のカルパッチョ。
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2/3メインは牛ハラミのステーキ、米沢豚のグリル、仔羊グリル、A5ランク山形牛のステーキ(+1000円)から1つをチョイス。写真はアメリカ産の牛ハラミのステーキ。しっとり焼き上げた柔らかい赤身肉は、胃に重くないので女性にもぴったり。ガルニチュールは、三浦の青首大根や紅芯大根、あやめ雪かぶ、青森の雪下にんじんなど、契約農家から取り寄せた旬の野菜が並ぶ。
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3/3グリルランチ(パン付き) ¥1,850 本日の前菜盛合わせ+選べるお肉料理(牛ハラミのステーキ、米沢豚のグリル、仔羊のグリル、A5ランク山形牛のステーキ(+1000円)から一品)

赤身肉と旬の野菜の「グリルランチ」

特別な日に喜びを噛みしめるように味わいたいのがイタリアン〈ヒルズ ダル・マット〉のグリルランチ(¥1,850)。イタリアで修行を重ねた升田匡記シェフが作るのは、インスタ映え必至の彩り鮮やかな一皿だ。時期によって変わる前菜の盛り合わせから始まり、メインプレートは5種類の肉料理から1つをチョイス。厳選されたアメリカ産の牛ハラミ肉は、フォーフでも切れてしまうほど柔らかく、絶妙な焼き加減で肉の旨味が凝縮している。「150gとボリュームはありますが、赤身肉なのでさっぱりしていて、女性のお客様にも喜んでいただいています」と升田シェフ。肉料理とともにランチの主役である旬の野菜は、契約農家から取り寄せたもの。冬から春にかけては、根菜を中心にして春野菜が仲間入りする。厳選された素材の味を生かした調理方法だから、食材それぞれの個性を味わうのも楽しい。肉と野菜の旨味が口の中で弾けて、満足感も十分。自分への「おつかれさま」「おめでとう」の気持ちをさらに盛り上げてくれる、スペシャルなランチだ。

プラスもう一皿! 「季節のフルーツ冷製パスタ」

また〈ヒルズ ダル・マット〉で外せないのが、スペシャリテである「季節のフルーツ冷製パスタ」だ。

季節のフルーツパスタ(ミガキイチゴ)¥1,680 ※ランチメニューには掲載していないメニュー。12:00〜14:00前後の時間帯は提供が難しい場合があるため、ランチの場合は事前に予約が必要。

さくらんぼや桃、洋梨など、その季節に旬を迎えるフルーツを主役にした人気メニューは、1月中旬から6月頃まで、食べる宝石と呼ばれる「ミガキイチゴ」が登場する。レモンで軽くマリネをしたミガキイチゴに、爽快感のあるミントと白コショウでアクセントを加え、キンカンを添えている(時期によって白イチゴなどに変更あり)。「パスタは、ミガキイチゴとの相性のいいフルーツトマトのピュレで和えています。冷製パスタとしては、やや太めの直径約1.6mmのスパゲッティーニを使用しているので食べ応えも十分です」(升田シェフ)。サラダやデザートとしても楽しめるこの一皿は、前菜とメインの間の口直しとして、白ワインやスパークリングワインともにいただくのがおすすめ。

升田匡記|Masafumi Masuda 調理師学校卒業後、〈ミクニグループ〉〈青山アンデルセン〉〈ジェラール ミュロ〉や、都内のイタリアンで経験を積んだのち渡伊。ロンバルディア、ピエモンテ、シチリアで修行。帰国後、都内のホテルやワインバーで料理長を勤め、2013年のオープン時より「ヒルズ ダル・マット」に。

ヒルズ ダル・マット  予約の取れない名店として知られる西麻布「ダル・マット」。その実力を実感できるのが、六本木ヒルズ店である〈ヒルズ ダル・マット〉。雰囲気、サービスはもちろんのこと、多くの食通を魅了する料理も本店同様の高いクオリティを誇る。