IKUKO'S METHOD

オトナのため個性派モチーフ講座——地曳いく子のおしゃれメソッド23

ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回は、トレンドとして注目の集まる柄やロゴモノの取り入れ方指南です。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

インパクトを足して気分上昇

年も明け、また新たにやる気をチャージしたいこの頃。でも、冬の寒さを後1、2か月は乗り切らないといけない。そんな沈んだ気持ちを吹き飛ばすためにも取り入れたいのが、インパクトのある柄やロゴのバッグや小物。この数シーズン、モチーフに注目が集まってますが、服だと普段使いにはちょっと……と敬遠する人も多いのではないでしょうか。そんな皆さまは、個性派小物を一点投入して、シンプルなスタイルに喝を入れてはどうでしょう。少し派手過ぎかなと思っても、小物なら失敗しません。むしろ、そのぐらいのモノを選ぶのが、今シーズンらしさもアップします。

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地曳いく子が指南する
インパクトモチーフ投入の心得

❶ 好きなら持つという時代

ハート型やイチゴ柄のキュートなバッグ。カワイイと思う一方、勇気がいる人もいますよね。でも、フィオルッチが流行った80年代は、勇気も何も考えずに、普通に持っていたんです(フィオルッチは1967年にエリオ・フィオルッチによって設立された伊ブランド。ポップなインパクトで80年代を席巻)。その後、ミニマリズムの流れが台頭し、あれこれバランスを考えるようになったけれど、今また、好きなら持つというファッションの時代が来ている気がします。まずは、直感でピンと来た好きなモチーフや色で選んで。そして、一週間ぐらい続けて、どんな服にでも合わせてみましょう。どこかで自分というフィルターが入っているので、派手かなと思っても、意外と溶け込んでしまうものです。コーディネイトを考えたり、いつ持つかしらとかは考えない。考えた時点で負けです。

❷ シンプルこそノイズを入れる

私、オトナなので服はシンプルにまとめたい。そんな人こそ、個性的でアクが強いバッグを持ってみては。ファッションは、ちょっとノイズを入れたほうが、洒落っ気があってスマートに見えます。ルールが無いのがトレンドとなった今、完成され過ぎたバランスは、かえって古く見えてしまいます。バッグひとつのノイズで、あなたも21センチュリーウーマンに(笑)。オトナ女史の皆さまは、すでに無難なベーシックバッグは持っていらっしゃるはずですから。

❸ 教則本に縛られてきた私よ、さようなら

インテリジェンスでおしゃれをしていた時代は、いつの間にか終わっています。賢く見えるとか、何歳までに持つべきものとか、雑誌の特集でよくありましたよね。私も含め、そうした教則本に自分を縛りつけていたのでは?と思うこの頃です。かつては、グッドセンスのモノを選べばよかった時代もありましたが、今はその計算高さがダサいことに。色やデザインで、ひねった遊び心があるほうがオトナのスタイル。お花柄ラブだったら、それを貫く。イチゴバッグだって、子どもから大人までフォーエバー。もっと好きかどうかで、おしゃれを楽しんでみましょう。

❹ お値段よりも気持ち優先

インパクトのある小物は、お値段より気持ちのアガり度合いで選ぶべき。その金額を出しても見合うぐらいのものであれば、少し値が張っても買っていいのでは、と思います。人は手に入れると、モノに合わせた生活をしたり、工夫をしたりするものですから。たまには、そういう買い方もアリです。


profile

地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、そのキャリアは30年超え。女優のスタイリングも数多く手がけ、大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評あり。独特の語り口も魅力で、現在はテレビやラジオでのコメンテーターとしても活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)、『おしゃれも人生も映画から』(中央公論新社)など多数。11月には黒田知永子との共著『おしゃれ自由宣言』(ダイヤモンド社)を上梓。

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