TOKYO M.A.P.S CHRIS PEPPLER EDITION

コーネリアス、上原ひろみも参戦!フリーライブ「TOKYO M.A.P.S」が六本木ヒルズで開催(5/5・6)

六本木ヒルズとJ-WAVE(81.3FM)がタッグを組んだゴールデンウィーク恒例のフリーライブイベント「TOKYO M.A.P.S」が5月5日(金・祝)、6日(土)、六本木ヒルズアリーナで開かれる。プログラム・オーガナイザーに就任したのはJ-WAVEナビゲーターのクリス・ペプラー。国内外の音楽のトレンドを見つめ続けてきた彼が本イベントにかける思いとは。

TEXT BY Mariko Uramoto
PHOTO BY aya kawachi

tokyo-m-a-p-s_g_004
1/55月5日(金・祝)|上原ひろみ~Solo~ 静岡県浜松市生まれ。6歳よりピアノを始め、17歳の時にチック・コリアと共演。1999年にボストンのバークリー音楽院に入学し、2003年にアルバム『Another Mind』で世界デビュー。2011年『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』で第53回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞。2016年上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスとしてのアルバム『SPARK』がアメリカのビルボード・ジャズ総合チャートで1位を記録。2021年には「東京2020オリンピック開会式」に出演。2023年2月に劇場公開された映画「BLUE GIANT」では音楽監督を務めた。
tokyo-m-a-p-s_g_002
2/55月5日(金・祝)|Nao Kawamura セルフプロデュース、ソングライティングをこなすシンガー、アーティスト。ジャンルにとらわれない音楽性をアジアから世界に向けて発信している。2022年5月、セカンドアルバム「Elemental pop」をリリース。ワンマンライブも開催。冨田恵一をサウンドプロデューサーに迎え、本作より先行リリースした楽曲、「I wanna be there for you」、同じくアルバム収録曲の「Route 80」はJ-WAVEの「TOKIO HOT 100」に上位ランクインするなど、その楽曲への注目度も高い。また、自身でのさまざまなイベントを主催するなど精力的に活動中。
tokyo-m-a-p-s_g_001
3/55月5日(金・祝)|BREIMEN 5人組オルタナティブファンクバンド“BREIMEN”。2020年2月に1stアルバム『TITY』、2021年5月に2ndアルバム『Play time isn't over』をリリースし、多くの著名人やプレイヤーから称賛を受け2022年にはASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文氏主催の「APPLE VINEGAR-Music Award-2022」において特別賞を受賞。2022年5月9日にリリースされた岡野昭仁×井口理「MELODY(prod.by BREIMEN)」ではBa.Vo 高木祥太が作詞・作曲、BREIMENメンバーが編曲・演奏に参加。2022年7月20日には3rdアルバム『FICTION』をリリース。
tokyo-m-a-p-s_g_005
4/55月5日(金・祝)|由薫 2000年・沖縄生まれ。次世代のシンガーソングライター。幼少期をアメリカ、スイスで過ごす。15歳の頃、テイラー・スウィフトを始めとするシンガーソングライターに興味を持ったことからアコースティックギターを手にする。それをきっかけにカバーユニットやバンドを始め、17歳頃にはオリジナル楽曲の制作を開始。海外生活の経験から日本語と英語のバイリンガルであり、かつグローバルなセンスを備えている。
tokyo-m-a-p-s_g_003
5/55月5日(金・祝)|ROTH BART BARON ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)は、シンガーソングライターの三船雅也を中心とした東京を拠点に活動する日本のインディーロックバンド。これまでに4枚のEP、7枚のオリジナルアルバムを発表。1st AL『ロットバルトバロンの氷河期』はUS・フィラデルフィアで、2nd AL『ATOM』はカナダ・モントリオールにて制作。ビッグマウンテン(タイ)、PLAYTIME FESTIVAL(モンゴル)など海外の大型フェスにも出演している。

 

tokyo-m-a-p-s_g2_001
1/55月6日(土)|Cornelius 小山田圭吾のソロプロジェクト。'93年、Corneliusとして活動をスタート。現在まで6枚のオリジナルアルバムをリリース。自身の活動以外にも、国内外多数のアーティストとのコラボレーションやREMIX、インスタレーションやプロデュースなど幅広く活動中。
tokyo-m-a-p-s_g2_002
2/55月6日(土)|ao(アオ) 16 才・高校1年生。2021年9月、15才・中学3年生の時に「Tag」でメジャーデビュー。 2022年1月にはSpotifyが選ぶ2022年に活躍を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2022』に選出。同年3月には小学6年生からの4年間で制作した楽曲を収録した1st EP「LOOK」を発売。6月には高校生になり初めて制作した「リップル」を、8月にはYaffleがサウンド・プロデュースを手がけた「チェンジ」など、コンスタントにリリースを続けている。リアルな日常を独特の感性で切り取った歌詞、重厚感のあるダークなビートサウンドから高揚感溢れるキャッチーなメロディまで、aoならではの歌声で表現していき、若年層を中心に注目を集めている。
tokyo-m-a-p-s_g2_003_2
3/55月6日(土)|Ichika Nito × THE TOYS 2020年にイギリスのギター誌『Total Guitar』にて『現代最高のギタリスト』部門で8位を獲得、YouTubeのチャンネル登録数は230万を超え、独創的な指使いから繰り出されるタッピング・フレーズや、叙情的な世界観を描き出す美しいメロディ・ラインにて世界中のプレイヤーたちに大きな影響を与える気鋭のギタリスト、Ichika Nito。/作詞・作曲、楽器演奏、編曲、プロデュースをこなすマルチ・プレイヤーであり、ギターの腕前も世界的なコンテストで優勝し、若い世代を中心に圧倒的な支持を集め、現在YouTubeの総再生回数は6億回を超え、トップ・ミュージシャン/プロデューサーとして活躍するタイの若きスター、“THE TOYS”。/コラボレートEP「COLOURS」のリリースをきっかけに初のユニットとしてTOKYO M.A.P.Sにて、初ライブを披露する。
tokyo-m-a-p-s_g2_004
4/55月6日(土)|君島大空 1995年東京都青梅市生まれ。ソングライター/ギタリスト。ギタリスト/サウンドプロデュースとして、吉澤嘉代子、中村佳穂、細井徳太郎、坂口喜咲、RYUTist、adieu(上白石萌歌)、高井息吹、UA、荒谷翔太(yonawo)など様々な音楽家の制作、録音、ライブに参加。2019年午後の反射光epを発表後から本格的にソロ活動を開始。
tokyo-m-a-p-s_g2_005
5/55月6日(土)|Bialystocks 2019年、ボーカル甫木元空(ホキモト ソラ)監督作品、青山真治プロデュースの映画「はるねこ」生演奏上映をきっかけに結成。2022年11月にメジャー1stアルバム『Quicksand』をPONYCANYON / IRORI Recordsよりリリース。Vo甫木元空のソウルフルで伸びやかな歌声で歌われるフォーキーで温かみのあるメロディーと、Key菊池剛(キクチ ゴウ)によるジャズをベースに持ちながら自由にジャンルを横断する楽器陣の組み合わせは、普遍的であると同時に先鋭的と評される。2022年10月には初のワンマンライブ『第一回単独公演 於:大手町三井ホール』を開催。即日ソールドアウトを達成。2023年には初の全国5都市ツアーを開催予定。

ゴールデンウィークの到来とともに開催を心待ちにするファンも多い「TOKYO M.A.P.S」。‘Music、Art、Performanceが複数(S)集まる‘という意味を込めたライブイベントは入場無料、予約不要でアーティストたちの生の演奏を楽しめる。今回オーガナイザーを務めるクリス・ペプラーさんも長年オーディエンスとして楽しんできた一人だ。

「『TOKYO M.A.P.S』はほぼ毎年、来ています。これまで高橋幸宏さんや矢野顕子さんなど錚々たる方たちがプログラム・オーガナイザーを務め、King nu やOfficial髭男dismといった今をときめくアーティストたちも数多く出演してきました。そんなイベントにオーガナイザーとして関われることをとても光栄に思います。『TOKYO M.A.P.S』は、気軽に来られて、出入り自由なところがいいですよね。それにゴールデンウィークって天気に恵まれることが多いんですよ。開催中、雨に降られたことはほとんどなかったんじゃないかな。爽やかな春の風を感じつつ、音を楽しめる最高に気持ちの良いイベントだと思います」

クリス・ペプラー|Chris Peppler FMラジオ局J−WAVEが1988年に開局すると同時に、ナビゲーターとして抜擢され、「TOKIO HOT 100」のDJは35年目に突入。日本のミュージックマスターとして知られ、音楽、映画やスポーツなどエンターテイメントを中心にTV番組、CM出演、映画、ドラマ出演、ビッグセレブの来日記者会見やインタビュー、イベントMCなど幅広く活躍中。J-WAVE「SAISON CARD TOKIO HOT 100」(毎週日曜日13:00~16:58)「SAPPORO BEER OTOAJITO」(毎週金曜日23:00~23:30)

六本木ヒルズの開業とともに西麻布から移転したJ-WAVE。同局の看板番組『TOKIO HOT 100』でナビゲーターとして最新の音楽チャートを紹介してきたクリスさんにとって、六本木ヒルズはまさにホームとも言える存在。どのような印象を持っているのかを聞くと、今回の「TOKYO M.A.P.S」で掲げたテーマ「新しさと心地よさ」につながっているという。

「2003年の開業当時、住居やレストラン、美術館、映画館、商業施設が一体になった複合施設というのがとても新鮮で、ワクワクしたことを覚えています。先進的なシティライフのあり方を提示する場所だと思いました。そして、この六本木ヒルズを象徴する森タワーにJWAVEが入り、33階のフロアに入った時、ここは一歩先の未来の世界だと感じたんです。僕は新しいものや未来に対してポジティブなイメージを持っているのですが、最先端のものって冷たい印象を持たれがちですよね。でも、六本木ヒルズは違う。建物内に曲線を多く使っていて、独自の心地よさがある。また、敷地内に毛利庭園を再現したり、人が集える広場を有するなど、安らげる場所としても整備されています。J-WAVEから流れる音楽もそうで、エッジィなサウンドでありながら、温もりを感じられる。そういうものって楽しいし、ワクワクする。だから、今回のイベントテーマに『新しさと心地よさ』という言葉を選びました」

今回クリスさんがキャスティングしたのは、普遍的な心地よさを音で表現するアーティストたち。昨年、フジロックフェスティバルとソニックマニアに同時出演したことでも話題を集めた小山田圭吾のソロユニット〈Cornelius〉、日本ジャズ界を牽引するピアニストの上原ひろみ、オルタナティブファンクバンドの〈BREIMEN〉など全10組が、六本木の街に豊かな音楽を届ける。

「これからのミュージックシーンを担う若手から熟練まで、いずれも先鋭的でありながら、心地のよいサウンドを届けてくれるアーティストです。実は僕の中には『アート&インテリジェンス』という裏テーマもあって。六本木は森美術館をはじめ、国立新美術館やサントリー美術館もあるアート発信の地。『TOKYO M.A.P.S』を盛り上げる音楽家たちも芸術性や知性を刺激するライブを行ってくれると思います」

幼い頃から六本木によく来ていたというクリス・ペプラーさん。街の変遷を間近に見てきた彼の目に六本木というエリアは今、どう映っているのだろうか。

「やはりインターナショナルな街ですよね。戦後、アメリカ軍の街として外国人向けの飲食店やショップがつくられ、海外の文化を発信してきた。父の会社が近くにあったこと、そして僕自身通っていた学校が近くにあったので、幼い頃からよくこの辺りで遊んだりしていました。長らく、夜の歓楽街というイメージありましたが、六本木ヒルズができたことで街の雰囲気がガラリと変わり、家族連れでも来やすくなった。六本木ヒルズが開業して数年経ったあたりから、子供服のショップや託児所が充実して、より一層ファミリーで楽しめる場所になったと思います。そう考えると、フジロックフェスティバルで出会った2人が結ばれて家族になって、フジロックフェティバルに子ども連れで参戦する人がいるように、『TOKYO M.A.P.S』もいろんな方たちの人生とともに歩むイベントになると嬉しいですね」

最後にクリスさん流「TOKYO M.A.P.S」の楽しみ方を教えてくれた。

「六本木ヒルズの中はもちろんですが、周辺においしい飲食店がたくさんあるので、ライブの合間や帰る時などに食事も楽しんでもらえたら。そうそう、この時期、昼間は暖かいんですけど、夜は冷え込むので上着を忘れずに」

TOKYO M.A.P.S

J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S CHRIS PEPPLER EDITION
開催日・出演アーティスト 2023年5月5日(金・祝)上原ひろみ~Solo~、Nao Kawamura、BREIMEN、由薫、ROTH BART BARON/6日(土)ao、Ichika Nito & The Toys、君島大空、Cornelius、Bialystocks 時間 12:00〜20:00(予定) 会場 六本木ヒルズアリーナ 料金 無料