HOLIDAY MAKEUP 2018

小田切ヒロが伝授! 盛りすぎ厳禁、大人のパーティメイクの極意

煌びやかなシーンが多くなる季節。パーティで華やかにスマートに輝くメイクの秘訣を、人気メイクアップ・アーティスト小田切ヒロ氏が指南してくれました。女性のたしなみとして、ビジネスにもプライベートにもぜひ役立てて。

TEXT BY NAHO SASAKI

盛りすぎ厳禁! 時短で失敗なしのパーティメイク術

ビジネスシーンにおけるパーティでのメイクは、大人の女性にとってセンスの問われどころ。秘伝テクニックを、雑誌で引っ張りだこのメイクアップ・アーティスト、小田切ヒロ氏に聞きました。ホリデー限定メイクとともに早めにチェック!

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1/7Dior 保湿とロングラスティングを備え、マットな美しさが長続きする口紅。ディオリフィック ベルベット タッチ リップスティック 760 ¥4,300(11/2限定発売)(ディオール パフューム&ビューティ/表参道ヒルズ 本館1F
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2/7Clé de Peau Beauté メイク崩れを防ぐふんわりパウダー。プードルコンパクトエサンシエル ピンク プッシュ ミー ¥10,000、「湿度感のある理想のツヤが叶うハイライト」(小田切氏)コレクチュールヴィサージュ PG ¥6,000、「潤いのあるマットが使いやすい」(同)ルージュアレーブル カシミア 505 ¥6,000(すべて限定発売中)(クレ・ド・ポー ボーテ/表参道ヒルズ 本館1F
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3/7Christian Louboutin 透明ベースに大粒のラメが煌めくゴージャスなマニキュア。「ラメの形がランダムなのがとてもおしゃれ。華やかで抜け感のある指先が演出できます」ネイルカラー ゴールドマニア ¥6,900(11/1限定発売)(クリスチャン ルブタン/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F
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4/7Shu Uemura 「これは、大人のデイリーメイクに持っておきたいパレット!トレンドの赤茶系シャドウは誰にでも似合いやすく、女性らしく奥行きある目元になるのでトライする価値あり。マットやパールなど質感がミックスされているのも魅力です」(小田切氏)ガナッシュ アンド プラリネ アイパレット フランボワーズベリー ¥7,500(11/1限定発売)(シュウ ウエムラ/表参道ヒルズ 西館1F
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5/7M・A・C 「まぶたをくすんで見せない、シルバーやピンクがパーティにはおすすめ」(小田切氏)。シャイニー プリティ シャドウ ジョイ トゥ、ジャスト チリング 各¥3,200(限定発売中)(マック/表参道ヒルズ 西館1F
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6/7Cosme Kitchen 「平日も休日も気軽に使えるチーク&リップ。頬と唇をシックな赤でワントーンにすると骨格が引き立ち、くすんだ肌色がカモフラージュできます。反対に明るい色は、つけたてはきれいでも時間経過で浮きやすいので要注意」(小田切氏) MiMC ミネラルクリーミーチーク12 ¥3,300(11/1限定発売)(コスメキッチン ビューティ/表参道ヒルズ 本館B2F
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7/7Dior 「チャコールやネイビーなど都会的な色もあり、デイリーにとても役立ちそうなパレット。特にネイビーはシルバーラメ入りで使いやすくシックな印象に。リップのウォームな赤みとバランスも抜群です」(小田切氏) ダズリング スタッズ マルチユース パレット ¥11,000(限定発売中)(ディオール パフューム&ビューティ/表参道ヒルズ 本館1F

「パーティのメイクには華やかさも大事ですが、大人の女性としてはシックで、エレガントで、こなれた感のあるメイク。これが理想ではないでしょうか? 前提にあるのは“自分らしさ”を引き立てるメイク。これを機に、教科書通りのキラキラ盛りすぎのパーティメイクという概念は捨てましょう!」

❶ メイクは一点豪華主義

「よほどメイクに自信がある人以外は、『一点集中』が原則。アイメイクも口紅もばっちり、顔じゅうにラメやパールを盛りたくなる気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえましょう。なぜなら、盛りすぎメイクはパーティへの『不慣れ』感、『頑張った』感がすぐに相手に伝わってしまうからです。

僕のおすすめは『リップ一点主義』。これなら失敗しらず、テクニック要らずだからです。今シーズンなら、断然マットリップ。ツヤがあるとコンサバに見えたり、華美にみえることもあるのでマットがおすすめです。(例:DiorClé de Peau Beauté

一点主義だから、シックな赤やバーガンディなど深みのある色で存在感を出します。アイメイクはマスカラやアイラインだけで、潔さを演出できればパーフェクト。盛りすぎ厳禁です!」

❷ “練り”のハイライトで華やか肌に

「パーティメイクというと、普段あまり出番のないラメパウダーやパールパウダーをここぞとばかりに使いたくなりますが、これも要注意! くすみやすい大人の肌をテカらせる原因に。

でも、立体的な華やかさをつくるハイライトは、パーティにはマスト。平面的なスキントーンはパーティには適しません。そこで役に立つのが、練り(クリーム)タイプのハイライト。パウダーと違うのは、適度な“湿度感”があるということ。肌にしっとりなじみやすく、骨格を自然に引き立てます。

ファンデーションはセミマットを選びましょう。そうすることで、練りハイライトとの上品なコントラストが生まれ、遠くから見ても美しい印象が生まれます。鼻筋や頬骨、目尻を囲むCゾーンにタッピングしてのせましょう。頬の三角ゾーンやおでこ、フェイスラインはパウダーでマットに仕上げて。(例:Clé de Peau Beauté)」

❸ ラメではなくジュエリーで輝く

「パーティメイクにはラメがつきもの…と思いがちですが、まずその概念を卒業しましょう。大人の女性なら、輝きは本物のジュエリーで十分!

それでも少し足したいなら、上質なラメのマニキュアを塗る(例:Christian Louboutin)。目元のワンポイントに少しラメをのせる(例:M・A・C)。その程度にしましょう。目元全体にのばすと品格がダウンするので要注意。まぶたの丸みや目尻などに、アクセント程度にトントンとのせます。

“頑張った感”のある盛りすぎメイクではなく、簡単で “こなれた感”のある大人のパーティメイク。今年のホリデーシーズンは、エフォートレスに女性としての評価をアップしましょう」

 

小田切ヒロ|Hiro Odagiri
ヘア&メイクアップアーティスト。「LADONNA」所属。立体小顔メイクをはじめとした独自のメイク理論が人気を呼び、雑誌やメイクショー、広告などで活躍。連載も多数。近著に『大人のキレイの新ルール捨てる美容』(世界文化社刊)。日々の仕事や最新コスメなど美的ライフを紹介するインスタグラム(@hiro.odagiri)も大好評。