煌びやかなシーンが多くなる季節。パーティで華やかにスマートに輝くメイクの秘訣を、人気メイクアップ・アーティスト小田切ヒロ氏が指南してくれました。女性のたしなみとして、ビジネスにもプライベートにもぜひ役立てて。
TEXT BY NAHO SASAKI
盛りすぎ厳禁! 時短で失敗なしのパーティメイク術
ビジネスシーンにおけるパーティでのメイクは、大人の女性にとってセンスの問われどころ。秘伝テクニックを、雑誌で引っ張りだこのメイクアップ・アーティスト、小田切ヒロ氏に聞きました。ホリデー限定メイクとともに早めにチェック!
「パーティのメイクには華やかさも大事ですが、大人の女性としてはシックで、エレガントで、こなれた感のあるメイク。これが理想ではないでしょうか? 前提にあるのは“自分らしさ”を引き立てるメイク。これを機に、教科書通りのキラキラ盛りすぎのパーティメイクという概念は捨てましょう!」
❶ メイクは一点豪華主義
「よほどメイクに自信がある人以外は、『一点集中』が原則。アイメイクも口紅もばっちり、顔じゅうにラメやパールを盛りたくなる気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえましょう。なぜなら、盛りすぎメイクはパーティへの『不慣れ』感、『頑張った』感がすぐに相手に伝わってしまうからです。
僕のおすすめは『リップ一点主義』。これなら失敗しらず、テクニック要らずだからです。今シーズンなら、断然マットリップ。ツヤがあるとコンサバに見えたり、華美にみえることもあるのでマットがおすすめです。(例:Dior、Clé de Peau Beauté)
一点主義だから、シックな赤やバーガンディなど深みのある色で存在感を出します。アイメイクはマスカラやアイラインだけで、潔さを演出できればパーフェクト。盛りすぎ厳禁です!」
❷ “練り”のハイライトで華やか肌に
「パーティメイクというと、普段あまり出番のないラメパウダーやパールパウダーをここぞとばかりに使いたくなりますが、これも要注意! くすみやすい大人の肌をテカらせる原因に。
でも、立体的な華やかさをつくるハイライトは、パーティにはマスト。平面的なスキントーンはパーティには適しません。そこで役に立つのが、練り(クリーム)タイプのハイライト。パウダーと違うのは、適度な“湿度感”があるということ。肌にしっとりなじみやすく、骨格を自然に引き立てます。
ファンデーションはセミマットを選びましょう。そうすることで、練りハイライトとの上品なコントラストが生まれ、遠くから見ても美しい印象が生まれます。鼻筋や頬骨、目尻を囲むCゾーンにタッピングしてのせましょう。頬の三角ゾーンやおでこ、フェイスラインはパウダーでマットに仕上げて。(例:Clé de Peau Beauté)」
❸ ラメではなくジュエリーで輝く
「パーティメイクにはラメがつきもの…と思いがちですが、まずその概念を卒業しましょう。大人の女性なら、輝きは本物のジュエリーで十分!
それでも少し足したいなら、上質なラメのマニキュアを塗る(例:Christian Louboutin)。目元のワンポイントに少しラメをのせる(例:M・A・C)。その程度にしましょう。目元全体にのばすと品格がダウンするので要注意。まぶたの丸みや目尻などに、アクセント程度にトントンとのせます。
“頑張った感”のある盛りすぎメイクではなく、簡単で “こなれた感”のある大人のパーティメイク。今年のホリデーシーズンは、エフォートレスに女性としての評価をアップしましょう」
小田切ヒロ|Hiro Odagiri
ヘア&メイクアップアーティスト。「LADONNA」所属。立体小顔メイクをはじめとした独自のメイク理論が人気を呼び、雑誌やメイクショー、広告などで活躍。連載も多数。近著に『大人のキレイの新ルール捨てる美容』(世界文化社刊)。日々の仕事や最新コスメなど美的ライフを紹介するインスタグラム(@hiro.odagiri)も大好評。
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