8月3日、虎ノ門ヒルズ正面にオープンした「Kitaeru CrossFit Toranomon」。ここはリーボックが総合プロデュースする国内初のトレーニングジム。短時間で実践できるビジネスパーソン向けのプログラムに取り入れた「マインドフルネス」の効果とは?
TEXT BY NAO KADOKAMI
PHOTO BY TOMO ISHIWATARI
日常に新しいかたちで取り入れる「マインドフルネス」
目の前の物事に集中することにより、脳疲労の原因となる脳の過剰な活動をセーブして、作業のパフォーマンスアップやメンタルを整える「マインドフルネス」。アメリカ発祥のメソッドは数年前から日本に普及し続けており、瞑想や深呼吸などのアプローチを、生活に取り入れている人も少なくないはず。
マインドフルネスの目的は、とことん自分に向き合うことで無になる時間を得ることといえるだろう。アプローチはさまざまだが、目の前のことに全身全霊で打ち込むフィットネスもその一つだ。
そんな考えから生み出された「Kitaeru CrossFit Toranomon」では、空手家やキックボクサーの経歴をもつニコラス・ペタスさんとトレーニーの憧れの的であるトレーナーのAYAさんが手がけた、ビジネスパ―ソン向けのトレーニングプログラムを体験できる。
仕事の効率を上げるフィットネス
核となるのが、アメリカやヨーロッパなどでプレーヤーが急増中の「クロスフィット」。自重・筋トレ・有酸素運動などの種目をミックスした高強度のトレーニングで、走る・持ち上げる・押す・引くなどの実用的動作によって、見た目だけでなく日常生活も快適に動ける身体を目標とする団体競技だ。
複数の動きを凝縮して行うことで、短時間でも大きな運動効果を得られるのが醍醐味。ここでは出勤前の7時開始のプログラムやランチタイムに最適な1時間集中型のプログラムがあり、実にビジネスパーソン向きだ。
「トレーニング中は、日々のタスクから頭を解放し身体に集中できることで、気持ちの切り替えができて仕事の効率に繋がります」と、ReebokONEアンバサダーのニコラス氏は語る。ビジネスパーソンにとって運動は 「マインドフル(リセット)な時間」なのだ。
「身体を動かすことで心も強くなる」と、リーボックブランドアンバサダーのAYAさんは話す。「フィットネスを日常に取り入れることで、できなかったことができるようになったり、日常生活を過ごしやすくなる。クロスフィットは必要最低限の筋肉をつける競技ですが、ここでは同じ内容は繰り返さないので、どんどんできることが増えていくはず」。
キレのいいビジネスはファンクショナルな身体から
「ジョギング中は頭の中が無になる。これはスポーツがもたらす大きな精神面への効果です」と語るのはReebokブランドディレクターの白川創一氏。
白川氏自身も、朝に運動してからオフィスに出社すると、脳が活性化されると同時にいいリフレッシュの時間になると実感している。
「日々のストレスを解放するフィットネスは、自分が抱えているものを見つめ直す機会にもなります。またクロスフィットは身体を引き締めるだけでなく、日常生活にも生かせるファンクショナルな(機能的に動ける)身体になるのが目的なので、虎ノ門界隈に勤めるビジネスパーソンにはぜひおすすめ。楽しく効率よく運動できるグループフィットネスで、マインドフルな生活を手にしてください」。
10月にはリーボックのアイテムを揃えた物販スペースをオープン。また今後、ニュージーランド発祥の話題のグループレッスン「レズミルズ」やヨガ、スパルタンレース専門などのプログラムを展開するほか、オフィスへのインストラクターの派遣サービスも現在検討中だという。
虎ノ門ヒルズからは道路を挟んですぐなので、通いやすいのも魅力だ。身体づくりが目的でなくても、「運動不足を解消したい」「仕事以外に打ち込めるものを」と考える人には、ぜひ迷わず足を運んでみてほしい。
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