酷暑の季節——手軽に涼をとれる定番スイーツ、かき氷。ヒルズにも様々なメニューが揃う中、最近ではテーブルに出された途端、思わず撮らずにはいられない美しく映える品々もたくさん登場。そんな、アート系“グルメかき氷”の世界をご紹介します。
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❶ 今年の夏は、アートを眺めながら料理人の手による驚きのかき氷を——ギャラリー&レストラン舞台裏
ふわふわのかき氷にバニラビーンズたっぷりのカスタードクリーム、ほろ苦いキャラメルチュイールと一緒に食べればプリンそのもの!「プリン・ア・ラ・モードの氷」¥1,600。
「マンゴー・コンサントレの氷」¥1,900は、ドライマンゴーを加えて濃いマンゴー味に仕立てたソースに、ラズベリーのチュイールを添え、マンゴーの外皮の赤身を表現。味を引き立てるチーズや、食感に変化を与えるナッツやレーズンも加わり、かき氷の常識が覆されるはずだ。
表のギャラリーでは、中堅以上のキャリアの作家が実験的な展示を行える場としてスタートし、オープンから様々な作家とコラボレーション。7月21日までは、中堅へのステップアップを控える実力派若手アーティストにフォーカスした展示シリーズを「幕間」と名付け開催している。
麻布台ヒルズのギャラリーエリアで、”舞台裏“にレストランを併設し、アート作品を眺めながら食事やお酒を楽しめる異色なスポットがこちら。舞台であるギャラリーから一段降りると、スチールパイプで区切られた小さくてコージーな空間が現れる。カルパッチョからステーキまで、お腹の空き具合でいかようにも選べるビストロメニューを揃えている。手がけるのはベルギーの星付きレストランで長年修業した箱石和行シェフだ。
そして、この店で密かに人気を誇るのがスイーツの数々。6月下旬から9月末まではかき氷が登場する。某有名和食店出身のスタッフとシェフが共に考えたというかき氷は、ひと味もふた味も違う。バニラビーンズたっぷりのプリンクリームをのせたかき氷に、キャラメルのチュイールをのせ、スプーンで掘り進むとメロンジュレとバナナジュレが出てくるという、様々なパーツでプリンの美味しさを再現した「プリン・ア・ラ・モードの氷」に加え、7月末までは「マンゴー・コンサントレの氷」が楽しめる。どちらも食せば、きっと驚きの体験となるだろう。
ギャラリー&レストラン舞台裏 住所=東京都港区虎ノ5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A B1 電話=03-5843-7735 営業時間=水~日カフェ13:00~17:00(L.O.16:30)/ディナー17:00~23:00(L.O.22:00) 定休日=月・火(月・火が祝日の場合は翌日休業) ※夏季カフェタイムに「かき氷」を提供(売切れ次第終了) 定休日=月・火(ギャラリーは月) ※各種電子マネー、QRコード決済(PayPay)、各種クレジットカード利用可(PHOTO BY RYO YOSHIYA)TEXT BY REIKO MATSUNO
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
❷ 柑橘の“かき氷”となめらかなチョコレートクリームの出合い!——ル・ショコラ・アラン・デュカス 六本木
フランスでカカオ豆の焙煎からこだわって作られたクーベルチュールを使用したチョコレートクリームをたっぷり中心に。
仕上げにレースのような繊細さのダンテル・ショコラをのせ、ライムの皮を上に振る。
暑さを忘れさせるキリっとした柚子の酸味で口中を冷やしたあとは、濃厚かつ冷たいチョコレートクリームで幸せな気分に満たされる「グラニテ・ショコラ・ユズ」¥2,090。
『アラン・デュカス』のショコラトリーでは、9月10日までの予定で夏限定メニューが登場。中でも、グラニテをチョコレートと組み合わせた、デュカス流かき氷は暑さを忘れさせる爽やかな冷たさと、カカオの濃厚さが同時に味わえる、パリ発の名店らしいデセールだ。レースのように繊細なダンテル・ショコラをあしらったシンプルなかき氷のようにも見えるが、中には甘み、酸味、そしてほのかな塩味と苦みをしのばせ、最後まで飽きさせない演出がなされている。
柚子のピューレとシロップを合わせ、時々かき混ぜながら凍らせ、ほど良く氷の粒が感じられるように仕上げたグラニテは、香りも酸味も心地いい。食べ進めていくと、カカオ75%のオリジナルブレンドチョコレートを使ったクリーム、少し塩味を加えたサクサクのヘーゼルナッツプラリネショコラ、冷たさを和らげてくれるチョコレートのスポンジ、そして一番下にはジューシーなフレッシュオレンジとライムの果肉が現れるという仕掛け。夏ならではのチョコレートの楽しみ方を教えてくれる逸品だ。
ル・ショコラ・アラン・デュカス 六本木 住所=東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F 電話=03-5775-1185 営業時間=ブティック11:00~20:00、ル・サロン11:00~18:00(フード一部L.O.17:00、ドリンクL.O.17:30)※金・土・祝前日~21:00 ※平日11:00~12:00はドリンクのみ提供 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可TEXT BY REIKO MATSUNOPHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
❸ 夏の風物詩が今年も登場! 食べ進めるごとに様々な食感や味わいを楽しめるかき氷——アンダーズ 東京/ペストリーショップ
「フレッシュメロンかき氷」¥2,710。サクサクとした氷には、フレッシュメロンをそのまま使用した無着色、無香料の自家製シロップとココナッツソースがたっぷりとかかっている。氷の中には爽やかに香るレモングラスジュレと、ミルキーで濃厚なパンナコッタが入っていて、味わいや食感の変化を楽しめる。食べ進めるうち、美味しい驚きと共に火照った身体が癒されていく。
虎ノ門ヒルズ駅より徒歩2分、『アンダーズ 東京』1階にある『ペストリーショップ』。大きな窓からはたっぷりと日差しが降り注ぎ、白を基調とした開放的なインテリアがなんとも心地いい。店内には、色とりどりのフレッシュケーキや旬のフルーツを贅沢に使用したタルトなど、心躍る季節のスイーツが並ぶ。チョコレートや人気の焼き菓子などは、ちょっとした手土産や贈り物にぴったりだ。
ショーケース内の美しいスイーツをイートインでも楽しむことができるのが、隣接しているカフェスペース。夏限定で登場するのは、毎年大好評のかき氷だ。今年のテーマは“清涼感”。中でも、ジューシーなメロンを主役にした「フレッシュメロンかき氷」は、鮮やかな緑のグラデーションが清々しさを感じさせてくれる。氷の上に、瑞々しいメロンを丸ごと使用した濃密なメロンシロップと、メロンと相性のいい、甘くトロピカルな風味のココナッツソースをたっぷりオン。夏は特に果物が美味しくいただける季節だが、メロンは老若男女に愛されるフルーツ。甘い香りと柔らかな果肉の食感のメロンは、栄養価もたっぷりで意外とカロリー控えめ。メロン本来の豊潤な甘さが堪能できる。
また氷の中には、すっきりとしたレモングラスジュレと、コクのあるパンナコッタをしのばせ、食べ進めるごとに様々な食感や味わいを楽しめる。程良い甘さの中に潜むレモンのさっぱり感が、より涼しさを演出。メロン×レモンで夏の疲れも癒されること間違いなし。居心地いい空間でいただく「甘いメロンの果実と“ひんやり”冷たいかき氷」で、夏の暑さを吹き飛ばそう!
アンダーズ 東京/ペストリーショップ 住所=東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー アンダーズ東京 1F「ペストリーショップ」 電話=03-6830-7765 営業時間=10:00~19:00(L.O.18:45) 定休日=無休 ※各種クレジットカード利用可 ※かき氷提供期間 2024年7月1日(月)~8月31日(土) ※提供時間 12:00~17:00(L.O.17:00) ※営業時間などの最新情報はホテル公式サイトでご確認くださいTEXT BY HANAKO ASAKURA
※2024年7月現在の情報です。
※表示価格は全て税込価格です。
#sweets#かき氷
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