SPRING FRESH CHEESE

知ってましたか? フレッシュチーズの旬は春なんです!

春は大地が育んだ牧草が生い茂り、様々な花が芽吹く季節。なので、チーズの原材料である牛乳や羊、山羊、水牛の乳は、この時季ならではの芳しい香りと味わいがします。そのため、短時間熟成のチーズを楽しむのに最適な旬なのです。ここでは、そんなフレッシュな味わいを存分に楽しめるチーズの名店をご紹介します。

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❶ イタリアから空輸されるできたてのゴルゴンゾーラ、ブッラータ、トリュフ入りチーズ——フィオールディマーゾ

「ブッラータ」¥2,484(300g)。プーリア州の代表的なこのチーズは、ピザに、パスタに、サラダのトッピングにと大人気。同店のハモン・セラーノとパンにのせればグルメなブルスケッタのでき上がり。南イタリアのフレッシュ感のある白ワイン、「フィアーノ」と合わせれば春気分を存分に味わえる。

「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ DOP」¥1,080(100g)。同店の看板商品である熟成の浅い “生感覚”のゴルゴンゾーラ。できたてが毎週、イタリアから空輸されている。ペンネのソースやピザのトッピングにするなど、ひと手間かけるのもいいが、そのままハチミツをかけて食べるのも最高。

「トルフトレラッティ」¥1,134(100g)。フランスに近いピエモンテ州で作られるこのチーズは、ブリーに近い柔らかな食感。黒トリュフの香りと旨味を上品にまとった、シャルドネやスパークリングワインと楽しみたいチーズだ。数量限定なので購入時は問い合わせがお薦め。

イタリア・ヴェネト州に本拠を置くチーズメーカーが麻布十番から麻布台ヒルズにお引越し。店頭にハム類と共に、フレッシュなものから、長く熟成させたものまで約40種類のチーズが並ぶ。一番の人気は「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」。ほかでは見られない、スプーンですくって食べるほど柔らかな青カビチーズだ。熟成期間が短いので青カビ感は控えめでとてもマイルド。毎週木曜日にできたてがイタリアから空輸されている。

パーティーなどでスパークリングワインなどと楽しむなら、ちょっと贅沢な黒トリュフ入り「トルフトレラッティ」を。牛、羊、山羊の3種類のミルクを使ったミルキーさと、トリュフの香り高さが特徴だ。また、テーブルで歓声が上がること間違いないのが「ブッラータ」。モッツァレラチーズで覆われた外側にナイフを入れると、やわらかな生クリーム入りモッツァレラチーズが中から現れる。「大きいほど外側が薄く、中がたっぷり」というこのチーズは、大きめの現地サイズ(300g)も取り揃えている。

フィオールディマーゾ 住所=東京都港区麻布台1-2-4 ガーデンプラザ C B1 麻布台ヒルズ マーケット 電話=03-6435-5570 営業時間=10:00~20:00 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可


TEXT BY REIKO MATSUNO
PHOTO BY FUMIAKI ISHIWATA(NDPP.)

❷ 無添加、伝統製法にこだわったフレッシュチーズを、ナチュールワインと共に!——ランマス

「モッツァレラ ディ ブーファラ カンパーナ」¥1,500(1個)。イタリア・カンパーニュ州で造られたフレッシュチーズの代表格。日本に輸入されているモッツァレラはほぼ乳牛製になってしまったが、こちらは伝統的な水牛製。コクのある水牛ミルクの優しい甘みを堪能したい。

イタリア・ロンバルディア州の乳牛製クリームチーズ「マスカルポーネ アルティザン」¥1,940(1個)。保存料を使用せずにレモン酸を活用。柔らかで上品な酸味が特徴で、バターやクリームのリッチなニュアンスも感じられる。パンやクラッカーに塗ってカジュアルに楽しみたい。

熟成期間が8日から10日と短い、イタリア・ロンバルディア州で造られた水牛製白カビチーズ。コクがあり、水牛ミルクならではの甘みも感じられ、なおかつ弾力のあるムチッとした食感も楽しめる。「ロビオラ ディ ブーファラ」¥1,500(100g)。ひとつでおよそ300g程度。ハーフカットから購入可能。

フレッシュチーズに合わせる『ランマス』お薦めのナチュールワイン3本。左/豊かな果実味と辛口の喉越しを併せ持つ微発泡ワイン。「JOSEF / Garganega Frizzante 2021」¥6,600。中/コクのある水牛チーズとの相性がいいミネラル感。「Domaine D’Ardhuy / Les Perrieres」¥7,590。右/テロワール全てを満喫! 低アルコールでフレッシュチーズと丁度いいバランス。「JÉRÔME BALMET / INFUSION」¥6,776。

工場で大量に生産されるチーズと、農家が手塩にかけて造るチーズ。『ランマス』が販売するチーズは、もちろん後者だ。同店では、フランス、イタリア、スペイン、イギリス産のチーズを扱う4つの熟成会社と提携。各地の農家が伝統的な手法で製造したチーズを熟成会社が買い取り、ベストなタイミングで熟成庫から出荷したものを『ランマス』が引き継いで販売している。

農家が造るチーズは、ミルクの旨味が濃厚。その昔から変わらぬ美味しさは、フレッシュチーズにこそ分かりやすく表れる。冬のチーズは焼いたり温めたりして味わいを出すものだが、今時期のチーズは、火を加えずにそのままいただくスタイルだからだ。例えば、「モッツァレラ ディ ブーファラ カンパーナ」や「ロビオラ ブーファラ」は、スライス後に塩とオリーブオイルで整えるだけで、極上の前菜に。「マスカルポーネ アルティザン」も、パンやクラッカーに塗るだけで、ワインのお供になること請け合いだ。

『ランマス』では、そうした上質なチーズに合わせて、ナチュールワインを数多く販売。店頭では試飲サービスも行っている。フレッシュチーズとナチュールワインのペアリングは『ランマス』が得意とする内容だけに、スタッフの知識も非常に高い。好みを伝えてアドバイスをもらいながら、最高のペアリングをご自宅で構築してほしい。

ランマス 住所=東京都港区六本木6-12-1 ヒルズレジデンスA 1F 電話=03-6447-0120 営業時間=11:00〜20:00(金・土・祝前日は〜21:00) 定休日=月曜(月曜日が祝日の場合は営業、翌日が休業) ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可


TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA

※2024年4月現在の情報です。
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