WINE AND FOOD PAIRING!

「お持ち帰り」も可能。ワイン×料理のペアリングディナー

料理ひと皿ごとにワインを合わせ提供してくれる“ペアリング”が得意な、虎ノ門エリアの3店をご紹介。お店独自の視点でセレクトしてもらうワインが、料理との絶妙な相乗効果を生み出します。

TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ インスタ映え間違いなし!「渚のアフタヌーンティー」が大人気
——Äta TORANOMON(アタ虎ノ門)

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1/7虎ノ門『Äta』だけの限定メニュー「渚のアフタヌーンティー」¥3, 740は、ワインのアテとして『Äta』の定番メニューを盛り合わせたもの。フレッシュオイスター、蟹のワカモレ、キノコのアヒージョ、ムール貝のアイオリ、海老のプロシェット、バイ貝の酒蒸しなどがアフタヌーンティースタンドで提供される。合わせたワインは、カーブドッチワイナリーの定番「ミリュブラン」(ボトル¥4, 800)。
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2/7代官山『Äta』から引き継いだ「魚介のブイヤーベース」¥2, 200は、鯛のカマ、海老、ムール貝を数種類のスパイスと煮込み、2種類のパプリカを添えたもの。このスープを敢えて残すと、裏メニューとしてリゾット1人前を ¥500から頼むことができる。合わせたワインは、カーブドッチワイナリーの「ミリュルージュ」(ボトル¥4, 800)。
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3/7醸造家、掛川氏(『Äta』オーナーシェフ・掛川氏の実弟)の趣味性が生かされたカーブドッチワイナリーの「どうぶつシリーズ」。いずれも優しい味わいが特徴。直営店では完売したレーベルが多いが、この店舗ではまだ飲める。
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4/7魚貝中心のメニュー構成は、代官山『Äta』譲り。定番メニュー以外にも、季節ごとのシーズン料理がこの黒板に追加されていく。
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5/7定番メニュー「まぐろのうなじ」のために、テーブルの隅に用意されたまぐろのアタマ。まるでオブジェのようにディスプレイされているが、こちらも人気メニューのためのアイテム。
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6/7全12席のコンパクトな店舗だからこそ、青木店長の気配りが隅々にまで行き届く。まさに横丁スタイルに合った、肩肘張らない雰囲気だ。
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7/7青木周平料理長自ら、カウンター越しにワインを注いでくれることも。この店はとりわけ料理人との距離感が近く、気になったアレコレを臆せず質問出来る雰囲気なのだ。

代官山『Äta』の気取らないビストロスタイルを、そのまま虎ノ門横丁に再現。Ätaとは、スウェーデン語で“食べる“という意味だが、その名の通り、美味しい料理をお腹いっぱいいただくのがこの店の流儀だ。

中でも「渚のアフタヌーンティー」は、虎ノ門『Äta』だけの限定メニュー。アフタヌーンティースタンドに盛り付けられた、定番の魚貝料理を肴にして、ワインを気取らずにいただきたい。そう、この店は、“魚貝をワインでいただく”ことにこだわっている店なのだ。

そしてワインのオススメは、オーナーシェフ・掛川氏の実弟が醸造長を務める、新潟の自然派ワイナリー『カーブドッチ』の国産ワイン。その飲みやすさは、まるで水のように、スイスイと身体に染み渡っていく。もちろんワインリストは国産だけに留まらず、各種ワインを厳選常備。グラスでも注文出来るので、種類をたくさん飲みたい派にも安心だ。

また「魚介のブイヤベース」は、出汁がしっかりと効いたスープが感動的に美味しいひと品。このスープを全部飲まずにとっておき、締めのリゾットとして注文することを強くお勧めする。

テイクアウトなら「Ätaの変態海鮮丼」¥1,320はいかがだろう? ネタそれぞれにフレンチの仕込みを加え、最後は鶏出汁を注いでお茶漬け風にすることで、飽きさせない工夫を施している。

PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)

Äta TORANOMON(アタ虎ノ門) 住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3F 虎ノ門横丁 電話 03-6811-2529 営業時間 11:30〜15:00(L.O.14:00)/17:00〜21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※価格は税込 ※クレジットカード、IC決済、QRコード決済可

❷ 生産者のこだわり食材を一品料理に仕立てる、自然派ビストロ
——BISTRO 222(ビストロ トゥートゥートゥー)

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1/5小粒が「大黒神島」¥550、大粒が「広島」¥630。塩分濃度が高い海域で生産された“神の牡蠣”は、ミネラル感が豊富で、味わい高く、レモン不要でそのまま食するのがオススメ。「広島」の方がややクリーミーな味わいだ。合わせたワインは、カリフォルニアのリースリング「タトーマー」(ボトル¥6,500)。柔らかな酸が特徴のナチュールワインだ。
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2/5肉厚のアオリイカは、表面は香ばしく、中身は瑞々しさが残り、噛むと甘みが口の中に広がる。魚のアラで取った出汁に、バターと白ワインを加えた「ブールブランソース」に、自家製カラスミを散らしている。「五島列島アオリイカとフランス産ホワイトアスパラの軽いソテー」¥1,980。合わせたワインは、ニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブラン「グレイワッキ」(ボトル¥7,000)。柑橘系の爽やかな香りを持ち、キリリとした味わいだ。
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3/5炭火で一気に焼き色を付け、中身は予熱を使いながらじっくりと火入れする。火入れ時間20分に対して、休ませる時間も20分。注文が入ってから焼き始めるので、このメニューは最初に注文を通しておくのがベターだ。「黒毛和牛カイノミの炭火ロースト」¥4,200。そして合わせた赤ワインは、オーストラリア産シラーズ「ファースト ドロップ マザーズ ミルク」(ボトル¥5,800)。シルキーで濃厚な果実味を感じさせるナチュールワインだ。
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4/5カウンター席に並んでいるのは、自家製の果実酒(グラス¥850)。常時12種類程度の季節の果実を、ウォッカやブランデーに漬け込んでいる。ロック、ソーダなど多彩なスタイルで楽しめるが、バナナやラズベリーなどのブランデーベースのものは、ミルク割りもオススメ。
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5/5エントランスに掲げられた、店舗名のネオンサイン。その由来は、オーナーのラッキーナンバーとか。

『ビストロ222』は、自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)を得意とするフレンチビストロ。有機農法、無添加醸造を特徴とする自然派ワイン初心者の皆さんには、まずは口当たりが良く飲みやすいものを、自然派ワイン熟知者には、一風変わったアイテムを提供している。仕入れ先は、国内に限らず、アメリカやオセアニアなど世界の産地から。従ってワインリストにかなりの幅があるので、まずはスタッフに好みを伝えて選んでもらうのが良さそうだ。

食材についてもこだわりが強く、生産者の想いを料理で伝えるために、シェフが現地へと足を運び、フェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーション。そうやって生産者との直接取り引きに至った広島・大黒神島の牡蠣や岡山・吉田牧場のモッツァレラチーズは、メニューにある日は是非注文することをお勧めする。

現在は、オフィスや自宅で楽しめるテイクアウトサービスもスタート。おつまみも食事も、かしこまらずにいただけるビストロスタイルのメニューが豊富に揃っている。

PHOTO BY ATSUMI ODATE(NDPP.)

BISTRO 222(ビストロ トゥートゥートゥー) 住所 東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE2F 電話 03-6432-4336 営業時間 ランチ11:00〜15:00(L.O.14:00)、土曜・日曜・祝日12:00~15:00(L.O.14:00)/17:00〜21:00(L.O.20:00)、土曜・日曜・祝日16:00~21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※価格は税込 ※クレジットカード、IC決済、QRコード決済可

❸ アメリカ生まれの“和レシピ”が、爽やかなワインに寄り添う
——NOBU TOKYO(ノブ トウキョウ)

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1/5「サシミ ミニ タコス」(イートイン ¥2,200/テイクアウト ¥2,400)は、目にも鮮やかなひと口ピンチョス。とうもろこしのトルティーヤ生地に、さいの目切りにしたマグロをのせ、トマトもしくはアボカドのサルサソースでいただく。店内ではサーモン、蟹、帆立に具材を変更することもできる。合わせたのは「NOBUシャンパン」(ボトル ¥13,200/グラス ¥2,400)。
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2/5揚げたてのソフトシェルクラブ(蟹)、アボカド、ネギ、飛子を巻き、海苔と大根の桂剥きでくるんだ巻き寿司。大根が味わいをサッパリとまとめて美味。「ソフトシェルクラブロール」(イートイン ¥2,000/テイクアウト ¥2,200)。合わせたのは、ニュージーランドの白を世界に知らしめた「CLOUDY BAY」ソーヴィニヨン ブラン(ボトル ¥8,800/グラス ¥1,760)。
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3/5「サーモンのグリル ハラペーニョサルサ」(イートイン ¥3,900/テイクアウト ¥4,100は、生でも食べられる高品質スコットランド産サーモンを使用。ハラペーニョと赤玉ねぎのみじん切りに、ゆずジュースとオリーブオイルを加えてソースにしている。合わせたのは、「MATSUHISAシャルドネ」(ボトル ¥12,100/グラス ¥2,100)。
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4/5『NOBU』のプライベートレーベルは、この4種類にTOKYOだけのオリジナルボトル「甲州」を加えた全5種類。いわゆるハウスワインとは異なり、いずれも著名な醸造家とコラボレートしたお勧めばかり。『NOBU TOKYO』でワイン選びに迷ったら、これらプライベートレーベルから選ぶといい。
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5/5広々とした店内は、いつも以上にテーブルの間隔を開け、感染症対策が取られている。窮屈さを一切感じさせず、ゆったりと食事を楽しめる。

オーナーシェフ・松久信幸氏と、俳優、ロバート・デニーロ氏が世界展開する『NOBUレストラン』。その日本店である『NOBU TOKYO』は、逆輸入されたグローバルスタンダードな和食を、広々としたダイニング空間で堪能できるプレミアムレストランだ。

ハラペーニョやサルサディップなど、多国籍民族の食文化から育まれた味付けは、いわゆる和食の概念を超え、驚きに満ちたもの。刺し身をタコスに仕立てた「サシミ ミニ タコス」や、蟹の巻き寿司「ソフトシェルクラブロール」は、世界の『NOBUレストラン』でも人気を博している。

そのパンチの効いたレシピに合わせて、『NOBU TOKYO』では、およそ100種類のワインを提供。アメリカのナパ、ソノマ、オレゴンを中心に、フランスはもちろん、ニューワールドからも選択肢を抱えている。とはいえ、ソムリエいわく「NOBUのはっきりとした味付けは、実はワインを選ばない」とか。お箸で食べられる気軽さと共に、ワインについても柔軟に選んで良さそうだ。そして乾杯にお勧めなのが、プライベートレーベルの「NOBUシャンパン」。特級畑の黒ブドウを中心に、厚みのある味わいで、アクセントのある料理をスッキリとまとめてくれる。

現在は、多くのメニューでテイクアウトが可能となっている。『NOBU』らしさに溢れた洗練の和食を自宅でも楽しむ絶好のチャンスだ。

PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)

NOBU TOKYO(ノブ トウキョウ  住所 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス1F 電話 03-5733-0070 営業時間 11:30〜15:00(ドアクローズ 13:45)/17:00〜21:00(ドアクローズ 19:30) ※アルコールの提供は20:00まで、テイクアウト&デリバリー 11:30〜22:00(L.O.21:00) 定休日 無休 ※価格は税込(イートインの場合は、別途10%のサービス料が必要) ※クレジットカード使用可

※ 2021年4月現在の情報となります。
※ 虎ノ門ヒルズ等各施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の予防対策を徹底し営業しております。また一部の店舗では営業時間を短縮しております。ご来店の際には事前に各施設HPをご覧ください。