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料理ひと皿ごとにワインを合わせ提供してくれる“ペアリング”が得意な、虎ノ門エリアの3店をご紹介。お店独自の視点でセレクトしてもらうワインが、料理との絶妙な相乗効果を生み出します。
TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ インスタ映え間違いなし!「渚のアフタヌーンティー」が大人気
——Äta TORANOMON(アタ虎ノ門)
代官山『Äta』の気取らないビストロスタイルを、そのまま虎ノ門横丁に再現。Ätaとは、スウェーデン語で“食べる“という意味だが、その名の通り、美味しい料理をお腹いっぱいいただくのがこの店の流儀だ。
中でも「渚のアフタヌーンティー」は、虎ノ門『Äta』だけの限定メニュー。アフタヌーンティースタンドに盛り付けられた、定番の魚貝料理を肴にして、ワインを気取らずにいただきたい。そう、この店は、“魚貝をワインでいただく”ことにこだわっている店なのだ。
そしてワインのオススメは、オーナーシェフ・掛川氏の実弟が醸造長を務める、新潟の自然派ワイナリー『カーブドッチ』の国産ワイン。その飲みやすさは、まるで水のように、スイスイと身体に染み渡っていく。もちろんワインリストは国産だけに留まらず、各種ワインを厳選常備。グラスでも注文出来るので、種類をたくさん飲みたい派にも安心だ。
また「魚介のブイヤベース」は、出汁がしっかりと効いたスープが感動的に美味しいひと品。このスープを全部飲まずにとっておき、締めのリゾットとして注文することを強くお勧めする。
テイクアウトなら「Ätaの変態海鮮丼」¥1,320はいかがだろう? ネタそれぞれにフレンチの仕込みを加え、最後は鶏出汁を注いでお茶漬け風にすることで、飽きさせない工夫を施している。
PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)
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Äta TORANOMON(アタ虎ノ門) 住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3F 虎ノ門横丁 電話 03-6811-2529 営業時間 11:30〜15:00(L.O.14:00)/17:00〜21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※価格は税込 ※クレジットカード、IC決済、QRコード決済可
❷ 生産者のこだわり食材を一品料理に仕立てる、自然派ビストロ
——BISTRO 222(ビストロ トゥートゥートゥー)
『ビストロ222』は、自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)を得意とするフレンチビストロ。有機農法、無添加醸造を特徴とする自然派ワイン初心者の皆さんには、まずは口当たりが良く飲みやすいものを、自然派ワイン熟知者には、一風変わったアイテムを提供している。仕入れ先は、国内に限らず、アメリカやオセアニアなど世界の産地から。従ってワインリストにかなりの幅があるので、まずはスタッフに好みを伝えて選んでもらうのが良さそうだ。
食材についてもこだわりが強く、生産者の想いを料理で伝えるために、シェフが現地へと足を運び、フェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーション。そうやって生産者との直接取り引きに至った広島・大黒神島の牡蠣や岡山・吉田牧場のモッツァレラチーズは、メニューにある日は是非注文することをお勧めする。
現在は、オフィスや自宅で楽しめるテイクアウトサービスもスタート。おつまみも食事も、かしこまらずにいただけるビストロスタイルのメニューが豊富に揃っている。
PHOTO BY ATSUMI ODATE(NDPP.)
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BISTRO 222(ビストロ トゥートゥートゥー) 住所 東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE2F 電話 03-6432-4336 営業時間 ランチ11:00〜15:00(L.O.14:00)、土曜・日曜・祝日12:00~15:00(L.O.14:00)/17:00〜21:00(L.O.20:00)、土曜・日曜・祝日16:00~21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※価格は税込 ※クレジットカード、IC決済、QRコード決済可
❸ アメリカ生まれの“和レシピ”が、爽やかなワインに寄り添う
——NOBU TOKYO(ノブ トウキョウ)
オーナーシェフ・松久信幸氏と、俳優、ロバート・デニーロ氏が世界展開する『NOBUレストラン』。その日本店である『NOBU TOKYO』は、逆輸入されたグローバルスタンダードな和食を、広々としたダイニング空間で堪能できるプレミアムレストランだ。
ハラペーニョやサルサディップなど、多国籍民族の食文化から育まれた味付けは、いわゆる和食の概念を超え、驚きに満ちたもの。刺し身をタコスに仕立てた「サシミ ミニ タコス」や、蟹の巻き寿司「ソフトシェルクラブロール」は、世界の『NOBUレストラン』でも人気を博している。
そのパンチの効いたレシピに合わせて、『NOBU TOKYO』では、およそ100種類のワインを提供。アメリカのナパ、ソノマ、オレゴンを中心に、フランスはもちろん、ニューワールドからも選択肢を抱えている。とはいえ、ソムリエいわく「NOBUのはっきりとした味付けは、実はワインを選ばない」とか。お箸で食べられる気軽さと共に、ワインについても柔軟に選んで良さそうだ。そして乾杯にお勧めなのが、プライベートレーベルの「NOBUシャンパン」。特級畑の黒ブドウを中心に、厚みのある味わいで、アクセントのある料理をスッキリとまとめてくれる。
現在は、多くのメニューでテイクアウトが可能となっている。『NOBU』らしさに溢れた洗練の和食を自宅でも楽しむ絶好のチャンスだ。
PHOTO BY CHISATO NOGUCHI(NDPP.)
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NOBU TOKYO(ノブ トウキョウ 住所 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス1F 電話 03-5733-0070 営業時間 11:30〜15:00(ドアクローズ 13:45)/17:00〜21:00(ドアクローズ 19:30) ※アルコールの提供は20:00まで、テイクアウト&デリバリー 11:30〜22:00(L.O.21:00) 定休日 無休 ※価格は税込(イートインの場合は、別途10%のサービス料が必要) ※クレジットカード使用可
※ 2021年4月現在の情報となります。
※ 虎ノ門ヒルズ等各施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の予防対策を徹底し営業しております。また一部の店舗では営業時間を短縮しております。ご来店の際には事前に各施設HPをご覧ください。
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