高感度な和食店を手掛ける中村悌二氏が、2003年に代々木上原で創業した「蕎麦屋 山都」の2号店。充実した蕎麦前メニューに魅了される人が続出しそう。
TEXT BY Megumi Komatsu
PHOTO BY Tamon Matsuzono
1/12本店でも愛される定番「出汁巻玉子」は、そばつゆベースの出汁を3個分の溶き卵にたっぷり含ませて焼く。人数に合わせてカット。
2/12刺身は常に3〜4種類用意され、本マグロの中トロはほぼ定番。マグロの産地は日によって異なるが、常に厚めに切って旨みと食感を引き出す。写真は青森県大間産。
3/12「真鯛の昆布〆」は代々木上原の本店でも人気のメニュー。昆布の上に盛り、昆布の香りを存分に生かすのが「蕎麦前 山都」流だ。
4/12香ばしく焼いた「穴子の白焼」。海苔と昆布、わさびをのせて楽しめば、穴子の旨みと海苔の香り、昆布の旨みがマッチ。日本酒が進む。
5/12長さ24cmの大串焼き3種はボリュームたっぷり。新登場の牛バラ・タマネギ(塩)は「蕎麦前 山都」限定。豚バラ・タマネギ(塩)と鶏せせり・長ねぎ(タレ)は本店でも好評。
6/12本店で1月に登場した「釜揚げ土鍋葱そば」は、とろりと濃厚なそば湯の中に釜揚げそばを入れ、たっぷりと葱をのせたもの。ひと口ごとにそばと葱の香りが広がる。
7/12「筍とドライトマトのきんぴら」は、醤油を使わず、ごま油と白だしで素材の味を生かした春の新作メニュー。タケノコの歯応えとドライトマトの旨みが印象的だ。
8/12本店で一番人気の「ちくわの磯辺揚げ」は、長さ22cmのちくわに生海苔入りの衣を付けて揚げ、青海苔をふりかけたもの。揚げたての熱で海苔の香りが際立ち、クセになる。
9/12塩とわさびで楽しむ「厚切り牛舌 炭火焼」。部位は脂ののったタン元からタン中を使用。スペシャルメニューとして登場する予定。
10/12変わり天ぷら「牛肉すきやき天」。春菊とエノキ茸を巻いた牛バラ肉の天ぷらは、卵黄を落としたタレにつければ、まさにすきやきの味が広がる。
11/123人前の「大せいろ」。噛むたびに蕎麦の味が溢れる、香り高い十割蕎麦が人気だ。
12/12お酒は「伯楽星」をはじめとした福島の純米酒や焼酎が豊富。ビール、ワインやそば焼酎のそば湯割りも。
昼下がりにつまみとお酒でひと息。
そんな使い方も愉しめる蕎麦店
——「蕎麦前 山都」
代々木上原の『蕎麦屋 山都』は、喉越しのよい十割蕎麦を豊富なおつまみやお酒と共に楽しめる人気蕎麦店。その2号店が、4月にけやき坂にオープンした。代表の中村悌二さんが頭に思い描いているのは、本店よりもクオリティを高め、お客さまの好みも把握したサービスができる店。その理想を現場で形にするのは、本店の店長を5年間務めた渡邊太一氏だ。
「『蕎麦屋 山都』は、最初は普通の蕎麦屋としてスタートしたのですが、お酒を飲みながらゆっくり過ごしてほしいという思いから、少しずつメニューを増やしてきました。六本木では季節の食材を使ったおつまみを本店以上に幅広く揃え、地元の高感度な方々に愛される店を作っていきたいですね」と渡邊さん。
名物「大せいろ」のつけダレは豊富な選択肢からお好みで
3人前の「大せいろ」(¥1,600)のつけダレは、最もシンプルな「もりつゆ」(¥200)を含め7種類。「もりつゆ」に辛味大根が付くのが「高遠」(¥400)で、大きな飛騨なめこ入りの「なめこおろし」(¥400)はリピーターが多い逸品。蕎麦屋の定番「とろろ」(¥350)や「鴨汁」(¥700)も揃う。「こってり汁」(¥350)はそばつゆに豚背脂の旨みとタマネギの甘み、長葱、黒胡椒、レモンを加えたオリジナル。一番の名物は創業時から人気の「黒カレー」(¥600)だ。
六本木の新店にはさまざまな新作が登場する予定。また「出汁巻玉子」などの定番や、そばつゆに豚の背脂や黒胡椒を入れた「こってりせいろ」など、本店の人気メニューも網羅される。3人前のそばをシェアして楽しむ「大せいろ」は、7種のつけダレの中から各人が好きなものを選べる名物。シェアする楽しさも味わいたい。
十割蕎麦と季節料理「蕎麦前 山都」
PRICE つまみ数品とお酒を満喫して5,000円ぐらい SEATS 木のぬくもりを生かしたテーブル席が50席 ATMOSPHERE 家族や同僚とでもよし、ひとり飲みでもよし CHEF 渡邊太一|Taichi Watanabe 新潟県出身。音楽活動を経て飲食業へ転身。「皆でひとつのものを作って提供するところは飲食と音楽の共通点」と語る。3月の2号店開業と同時に「蕎麦前 山都」の店長に。
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