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高感度な和食店を手掛ける中村悌二氏が、2003年に代々木上原で創業した「蕎麦屋 山都」の2号店。充実した蕎麦前メニューに魅了される人が続出しそう。
TEXT BY Megumi Komatsu
PHOTO BY Tamon Matsuzono
昼下がりにつまみとお酒でひと息。
そんな使い方も愉しめる蕎麦店
——「蕎麦前 山都」
代々木上原の『蕎麦屋 山都』は、喉越しのよい十割蕎麦を豊富なおつまみやお酒と共に楽しめる人気蕎麦店。その2号店が、4月にけやき坂にオープンした。代表の中村悌二さんが頭に思い描いているのは、本店よりもクオリティを高め、お客さまの好みも把握したサービスができる店。その理想を現場で形にするのは、本店の店長を5年間務めた渡邊太一氏だ。
「『蕎麦屋 山都』は、最初は普通の蕎麦屋としてスタートしたのですが、お酒を飲みながらゆっくり過ごしてほしいという思いから、少しずつメニューを増やしてきました。六本木では季節の食材を使ったおつまみを本店以上に幅広く揃え、地元の高感度な方々に愛される店を作っていきたいですね」と渡邊さん。
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名物「大せいろ」のつけダレは豊富な選択肢からお好みで
3人前の「大せいろ」(¥1,600)のつけダレは、最もシンプルな「もりつゆ」(¥200)を含め7種類。「もりつゆ」に辛味大根が付くのが「高遠」(¥400)で、大きな飛騨なめこ入りの「なめこおろし」(¥400)はリピーターが多い逸品。蕎麦屋の定番「とろろ」(¥350)や「鴨汁」(¥700)も揃う。「こってり汁」(¥350)はそばつゆに豚背脂の旨みとタマネギの甘み、長葱、黒胡椒、レモンを加えたオリジナル。一番の名物は創業時から人気の「黒カレー」(¥600)だ。
六本木の新店にはさまざまな新作が登場する予定。また「出汁巻玉子」などの定番や、そばつゆに豚の背脂や黒胡椒を入れた「こってりせいろ」など、本店の人気メニューも網羅される。3人前のそばをシェアして楽しむ「大せいろ」は、7種のつけダレの中から各人が好きなものを選べる名物。シェアする楽しさも味わいたい。
十割蕎麦と季節料理「蕎麦前 山都」
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PRICE つまみ数品とお酒を満喫して5,000円ぐらい SEATS 木のぬくもりを生かしたテーブル席が50席 ATMOSPHERE 家族や同僚とでもよし、ひとり飲みでもよし CHEF 渡邊太一|Taichi Watanabe 新潟県出身。音楽活動を経て飲食業へ転身。「皆でひとつのものを作って提供するところは飲食と音楽の共通点」と語る。3月の2号店開業と同時に「蕎麦前 山都」の店長に。
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