CRAFT SAKE WEEK 2018

中田英寿プロデュース「CRAFT SAKE WEEK」で全国の銘酒と最高の食事を楽しむ

昨年10日間で延べ110,000人が来場した「CRAFT SAKE WEEK(クラフト サケ ウィーク)」が、4月20日(金)より11日間にわたって開催されます。3年目を迎える今年は、全国から厳選した過去最多の110蔵と名だたる15軒のレストランが出店し、会場には約500本の孟宗竹による回廊が出現。プロデュースする中田英寿さんに、イベントに込めた思いを聞きました。

TEXT BY Yui Togawa
PHOTO BY Yuji Kanno

  • craftsakeweek_g1
  • craftsakeweek_g2
  • craftsakeweek_mitani
  • craftsakeweek_g04
  • craftsakeweek_g05

日本酒の魅力を自らも学び、伝え、繋げていきたい

——これほど日本酒に注目するようになったのはいつ頃からですか?

中田 2009年から日本について勉強しようと47都道府県を回り始めました。工芸や農業、そして宗教など様々な文化を見てきた中で、ある時から日本酒に興味を持ち始めました。現役の時、イタリアに長く住んでいたので、時間がある度に、様々なワイナリーを訪れていました。日本酒について知っていく中で、ワインとの共通点も多いと感じるようになる一方で、ワインについて知識がある人は多くいるのに、日本酒についての知識がある人が非常に少ないと感じました。そこから積極的に酒蔵に足を運ぶようになり、今では300以上の酒蔵を訪れました。

——今年のテーマは「地域性」ですが、テーマはどのように選定しているのでしょうか?

中田 日本酒というと、名前が覚えづらい、情報がないという問題が挙げられます。そのため昨年は、若手蔵元や女性杜氏といった切り口を設けることで、お酒を造っている人の顔がわかりやすく見えるようにしました。今年は、「47都道府県すべてに蔵があることを知っている人はあまりいないのでは?」「地元のお酒について知らない人も多いのでは?」という点から、「地域性」をテーマにしました。地元のお酒を知ることで、自分の好みを選びやすくなると同時に、地元の蔵元を身近に感じることにも繋がると思っています。また、地域ごとのお酒の個性が見えてくることで、興味を持ってもらえるのではないでしょうか。

——昨年は「桜」で華やかに演出された会場ですが、今年は「竹」とのこと。選んだ理由を教えてください。

家成俊勝氏と赤代武志氏によって設立された建築家ユニット「dot architects(ドットアーキテクツ)」と共にメインインスタレーションを構成。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展をはじめ国内外の受賞経験を持つ。

全国有数の竹林面積を誇る鹿児島県薩摩川内市とのコラボレーションにより、孟宗竹を約500 本使用。ヒルズアリーナを覆うように設置する竹の回廊とそれを照らす月が、非日常的な空間を演出する。

中田 日本を感じさせるもので何かできないかと考えた結果、竹を選びました。昔から建材としても使われているものですが、現在では見ることも少なくなった日本文化のひとつです。また、六本木ヒルズには森美術館があり、ちょうど「建築の日本展」(4月25日〜)が開催され、そこにも繋がってくるのではないでしょうか。東京のビルの森の中で、竹の建築を眺めるというのは、面白くなると思っています。

——出店する蔵元、レストランともに昨年とは違う魅力があります。今年の見どころやポイントを教えてください。

中田 今年は北海道から沖縄まで全国47都道府県すべてをカバーした計110蔵が集合し、うち29蔵が初登場となります。現在の全国トップの酒蔵が集まったと思っています。レストランに関しては、「日本酒は日本食にしか合わない」という概念を変えたいという思いから、中華、フレンチ、イタリアン、さらに今年は初めてスペイン料理も出店します。11日間で15店舗、本当に自分が美味しいと思って通っている名店ばかり。自分でもよくこれだけのお店が集まったとビックリしています。

——各地で様々な日本酒イベントが開催されています。中田さんが思う「CRAFT SAKE WEEK」ならではの魅力とは?

中田 「CRAFT SAKE WEEK」はただお酒を飲んでもらうイベントではありません。より日本酒のことを知ってもらい、多くの人につなげたいという思いからスタートしました。日本酒を軸に、日本文化を伝えることを大切に考え、お酒を注ぐグラス(石塚硝子の槌目盃)にも、食事を盛り付ける皿(WASARA)にもこだわっています。会場に出店する「しゅきや」というショップでは、現代を代表する工芸作家による酒器や、吉祥寺の大人気パティスリー「アテスウェイ」、京都の老舗和菓子店「末富」がこのイベントのためだけに作ったお菓子を販売します。発信される情報だけを見ると「お酒のイベント」というイメージを持たれるかもしれませんが、僕が今、格好良いと思うライフスタイルを提案する場が「CRAFT SAKE WEEK」です。

——今年初めて参加する方や、日本酒に馴染みのない方に向け、イベントをより楽しむアドバイスをお願いします。

中田 楽しみ方は人それぞれだと思います。ひとつ言えることは「CRAFT SAKE WEEK」は日本酒好きな人のためだけのイベントではなく、会場で展開される音楽、建築、工芸、食など、様々な角度からそれぞれが興味があるものが楽しめるようになっています。しかも、それぞれが今を代表する人や物が集まっているので、新たな発見をして欲しいと思っています。重要なのは、その空間全体のライフスタイルですから……。それぞれがこの会場で新しい何か次に繋がることやモノを見つけられることを期待しています。

profile

中田英寿|Hidetoshi Nakata
1977年山梨県生まれ。2006年で現役を引退後、09年から47都道府県を巡る旅を開始。この活動をきっかけに伝統文化を支援する活動を始め、15年には「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。工芸や日本酒のイベントを開催するなど、日本文化を世界に発信し続ける。

craft sake week

CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018

開催期間 4月20日(金)〜30(月・祝) 時間 12:00〜21:00(L.O.20:30) 会場 六本木ヒルズアリーナ 蔵元数 110蔵で展開(各日10蔵ずつ) レストラン数 15店舗で展開 価格 CRAFT SAKE スターターセット3,500円(酒器グラス+お酒・食事用コイン11枚分)、追加コインAセット1,500円(飲食用コイン10枚)、追加コインBセット3,000円(飲食用コイン22枚)、追加コインCセット5,000円(飲食用コイン38枚)

RECOMMENDED