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特集テック・カンパニー「メルカリ」がつくるライフスタイルの未来

Interview 4

DATA TEAM

「売る」体験、「買う」体験を向上させるデータ活用とは?

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お客さまの体験向上のために、メルカリ内外のデータをどのように活用していくのがよいか。二次流通、三次流通のサービスから、メルペイによる一次流通まで、Data Teamのマネージャー、ジェフ・ルボーが考える、メルカリならではの「物」に紐づくデータの活用方法とは?

photo by Koutarou Washizaki
text by Rie Noguchi

ジェフ・ルボー|Jeff LeBeau 株式会社メルカリ Data Team Manager。2018年にデータプロジェクト推進のためにメルカリUSから日本へ。ティーンエイジャーのころにやっていたスケートボードが五輪種目になり再注目。ご自身もたまにプレイするんだとか。

「使えるものを捨てる」無駄をなくすために
World Where Goods Can be Shared for Generations

——まずはData Teamの仕事を教えてください。

ルボー わたしのチームのミッションは、お客さまの体験向上のために、メルカリ内外のデータをどのように活用していくのがよいかを考えることです。メルカリは基本的に個人の方々が自分の持っているものを出品して売ることができ、欲しいものがあれば買うことのできるサービスですが、商品の「在庫」や「商品マスター」という概念はありません。

そうすると、メルカリが持つ商品に関するデータというのは、お客さまが入力した商品データや撮影した写真のデータになります。メーカーさんや小売業者さんが活用できる軸としては、市場分析や商品開発に使えるようなデータのことですね。

——つまり、商品のデータに特化していると?

ルボー はい。基本的に「人」のデータではなく、商品という「物」に紐づくデータに焦点を当てていて、物のデータが充実すれば必ず、お客さまの体験が向上していくと考えています。ちなみにデータはデリケートなので補足しておくと、基本的にセグメントしてデータを抽出しているので、個人にさかのぼることが不可能な形のデータになっています。

——具体的にどのような活用方法がありますか?

ルボー 例えば、小売業者は「どの商品がどの店舗でいつ売れたか」ということはわかりますが、それ以降の販売後のデータを持つことはできません。それが二次流通のサービスを提供しているメルカリのデータを活用すると、商品がどういうタイミングで二次流通に流れているのか、出品されて実際に売れているのかが見えてきます。

そうすると、実は二次流通だけではなく、三次流通をしている商品もあるかもしれませんよね。さらに、統計データを活用すれば「今年はこういうものが売れる」といったトレンドや、商品の値段や色の傾向もわかるようになります。メーカーや小売業者にとってもWIN、お客さまにとってもWIN、メルカリにとってもWINという形でデータを活用したいと考えています。

テック・カンパニーであるメルカリのなかで、膨大なデータを今後どう活用すればよいのかを考える重要な役割を担う Data Team。インタビューに答えてくれたジェフさんは「社内では比較的年齢層が高めで経験豊富なチーム」だと話す。現在は約5名で編成されているという。

ジェフ・ルボーさんの3つの[MISSION] ❶ 社外と連携したデータ活用を模索する 市場分析、商品開発に応用できる統計データを作成する 商品データを活かしたお客さま体験の向上

——年齢・性別・地域を問わず、幅広い層の利用者がいるからこそできるデータ分析と活用ですね。

ルボー データの活用方法は他にもたくさんあると思います。今はメルペイを含めた一次流通の取引も出てきており、個人間取引だけでなく、加盟店さまの商いをエンパワーすることも重要になってきています。そのことを踏まえたうえでお客さまの体験が向上するよう、サービスに直結できるような活用方法を見出していきたいですね。

——利用者に直結するようなサービスというと?

ルボー 「売る」という点では、例えば商品に関するデータがあると、タイトルを入力したときに、その他のカテゴリーや商品詳細がオートフィルされるのですが、それが拡張されていくイメージです。「買う」という点では、商品のメタデータが活かせるようになります。

例えば出品時にサイズや色の入力を忘れると、通常はそれらの情報を指定した検索に関連商品は出てきませんが、メーカーのカタログデータがある商品を出品するとサイズを明記していなくても商品が出てくるようになります。

——ジェフさんから見て、メルカリはどんな会社だと思いますか?

ルボー 働き方という面では、すごくオープンでフラットな会社だと思います。わたしのチームはいま5名ほどで構成されていますが、「買う」「売る」の流れをもっともっとなめらかにして、「使えるものを捨てる」といった無駄を社会からなくしていこうと、みんなが同じビジョンを共有してくれています。

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