時間のあるときに作っておけば、いろんな料理にアレンジできる便利な作り置きおかず。今回は塩糀を使ったしっとりジューシーな塩糀豚と、甘辛がたまらない肉味噌の基本レシピに加え、ランチやビールのおつまみへのアレンジ方法を、フードスタイリストの田島明日香さんがご紹介します。
FOOD STYLING BY ASUCA TAJIMA
PHOTO BY TOMO ISHIWATARI
基本の作り置きレシピ A
——料理のアレンジ無限大! ジューシーな「塩糀豚」
料理のポイント!
✔️ フォークで穴をあけることで塩糀がなじみやすくなります。
✔️ ゆで汁ごと冷ますことで、豚肉がしっとりとした仕上がりに。
✔️ 厚めに切ってフライパンでステーキに、薄く切ってわさび醤油で、サンドウィッチの具材に、キムチ和えなど。ゆで汁はスープにしてもおいしい。塩糀の力で冷めても柔らかく、肉もスープも余すことなく楽しめます。
✔️ 冷えると表面に脂が固まりますが、この脂を炒め物に使うとコクが増すので捨てずに活用を。
塩糀豚アレンジ ❶ 「ポトフ」
野菜はひとくち大に切る。鍋にスープを入れて火にかけ、沸騰したら野菜を入れる。火が通ったら塩糀豚、あればローズマリーを加えて温め、塩胡椒で味を整え、器に盛る
塩糀豚アレンジ ❷ 「塩豚の粒マスタード和え」
塩糀豚はサイコロ状にカットし、フライパンでカリッと焼き色がつくまで焼く。粒マスタードと和え、器に盛る。
基本の作り置きレシピ B
——みんな大好き! 甘辛味の万能選手「肉味噌」
料理のポイント!
✔️ 味噌とみりんは混ぜておくと豚肉と絡みやすい。
✔️ 途中、脂がたくさん出てくる場合はペーパーで拭き取りながら炒めて。脂が控えめな赤身のひき肉がオススメです。
✔️ そのまま冷奴のトッピングに、とろみをつけてあんかけに、麺類にのせて担々麺や肉味噌うどんに、野菜炒め、肉味噌チーズトーストにも。冷蔵庫の残り野菜を加えてボリュームアップさせても◎
✔️ そのままごはんのお供やおつまみにと汎用性が高い一品です。
肉味噌アレンジ ❶ 「麻婆豆腐丼」
鍋に肉味噌を入れて火にかけ、豆板醤を加えて炒める。豆腐、水溶き片栗粉を加えてひと煮し、とろみをつける。ごはんを盛った器にのせ、長ねぎをちらす。
肉味噌アレンジ ❷ 「肉味噌ディップ」
肉味噌とマヨネーズを和え、器に盛る。食べやすい大きさに切った野菜を添え、つけながらいただく。七味や山椒をかけても。
田島明日香|Asuca Tajima
フードスタイリスト。東京都小平市生まれ。立教大学社会学部卒業後、ハウスメーカー勤務、インテリアコーディネーターを経て、2013年よりフードスタイリストとして独立。2016年より、インテリアデザイナーの夫ヤマシタマサトシと料理ユニット「ちろり」として、広告やカタログのフードスタイリング、レシピ考案やイベントのケータリングなども手がける。日本の郷土食材やお酒を含めたスタイリングが得意。ELLE gourmetフードクリエイター部のメンバーでもある。2019年6月、吉祥寺にプライベートサロン「閒-awai-」をオープン。
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