OMOTENASHI TOKYO GUIDE

人気はSNS映えスポット? 海外から来た友人が絶対に喜ぶTOKYOガイド

もうすぐ夏休み。海外へ旅に出る人もいるけれど、海外から友人を迎える人もいるはず。そして頭を悩ませるのは、東京のどこへ案内すればいいのかということ。そこで「TOKYO」の最新トレンドや訪日外国人の動向を、旅のスペシャリスト「エクスペディア」の焔理絵さんに聞いた。また今、ホットなデスティネーションを「グランド ハイアット 東京」「アンダーズ 東京」のコンシェルジュがピックアップ!

TEXT BY NAO KADOKAMI, MIHO MATSUDA
TOP IMAGE BY MORI BUILDING DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab BORDERLESS

「グランド ハイアット 東京」「アンダーズ 東京」のコンシェルジュが選ぶ、東京のおすすめベニュー

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1/5庭園・公園  「自然や日本庭園が見たいと仰る方は結構いらっしゃいます。 日本の四季を肌で感じられたい方には観光を兼ねて上記の場所をご案内しております。芝公園なら東京タワー、代々木公園なら明治神宮など、公園と合わせて近隣に楽しめるスポットがあります」(グランド ハイアット 東京 コンシェルジュ) 写真は浜離宮恩賜庭園。日本庭園と都会の街並みのコントラストも魅力。PHOTO:公益財団法人東京都公園協会
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2/5美術館・博物館 「東京国立博物館や東京都江戸東京博物館、根津美術館、すみだ北斎美術館など日本の伝統美に触れる場所や、森美術館のような現代アート、日本科学未来館など近未来的な体験型のミュージアムなど多種多様の美術館・博物館があるもの、東京の魅力のひとつ」(グランド ハイアット 東京 コンシェルジュ) 「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレスは、いままでにない発想の体験型アミューズメント美術館。アート全体の演出が素晴らしく、驚きと迫力に魅了されます。そして、ここは“インスタ映え“の宝庫。雨の日のアクティビティとしてもおすすめです」(アンダーズ 東京 コンシェルジュ)
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3/5スカイホップバス 「海外でもおなじみの2階建て観光バスですが、東京の『スカイホップバス』は2つのルートがあります。赤のルートは浅草やスカイツリー、上野、秋葉原の周遊コース、青のルートは東京タワーや築地、銀座の周遊コース。 いずれも24時間有効のチケットで、好きな場所で乗り降りが出来ます。バスに乗っているだけで、東京の街をお楽しみいただけます」(グランド ハイアット 東京 コンシェルジュ)
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4/5浅草寺・田原町エリア 「王道のエリアなので、都内のお勧めスポットとしては外せない場所です。浅草寺、仲見世通り、裏路地に入ると小さな昔ながらのお店もたくさんあり、ホッピー通りや、浅草六区通り、歩いているだけでもとても楽しく、お店やレストランも数多くあることから、海外からのお客様も多くいらっしゃいます。少し足を延ばして、田原町へ。そこには河童橋道具街があり、キッチン用品、食物サンプル作り体験、日本料理レッスンなど、わくわくするアクティビティも魅力的です」 (アンダーズ 東京 コンシェルジュ)
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5/5中目黒・代官山 「近年めまぐるしく変化を遂げているエリアのひとつです。どちらもファッションの街であり、お洒落なカフェやレストランが点在するエリアとしても有名ですが、古い日本家屋(旧朝倉家住宅)や、老舗のカステラ屋さんなども混在しています。中目黒は、川沿いや高架下を歩いて散策する楽しみもあり、代官山は、ファッションのお店や、人を惹きつけるデザインの建物が点在しています。1日かけてゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか」(アンダーズ 東京 コンシェルジュ)

日本観光のキーワードは、やっぱり「SNS映え」

街を歩けば、海外からの観光客の姿が自然と目に入る。そう言えるほど、数多くのトラベラーが毎年世界中からやってきて、日本の旅を満喫している。2018年の訪日外国人観光客は約3,119万人、そのうち東京を訪れたのは1,424万人に上る。

訪日外国人旅行者数と訪都外国人旅行者数、両者ともに爆発的に伸びているが、2004年に全体の約68%だった訪都率は、2018年には約46%に。(出典:訪日外国人旅行者数 「訪日外客数」(JNTO)訪都外国人旅行者数及び訪都国内旅行者数 「東京都観光客数等実態調査(東京都)」)

2017年に東京都が行った「国別外国人旅行者行動特性調査」によれば、東京観光のエクスペリエンスの人気トップ3は「日本食を楽しむ」「日用雑貨等のショッピング」「高層ビル等の探索」。2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこと、2015年に“爆買い”というワードが話題となったこともあり、グルメやショッピングへの関心がうかがえる。

しかし、時の移り変わりとともに、旅のスタイルは変わりつつある。「エクスペディア」社首都圏第二事業本部の本部長である焔理絵さんは、次のように分析する。

「最近のトレンドは、SNSで見つけたスポットを目的地にして、都市を渡り歩く滞在型の旅行です。特にアクティブな観光を好む欧米の方には人気ですね。またデジタルネイティブである若年層の訪日観光客も多く見られます。写真映えするなら秘境でも足を運ぶという、機動力のある世代です。写真映えする人気スポットは、茨城県の国営ひたち海浜公園や宮城蔵王キツネ村、青島など国内に点在する“猫島”などです」。

また近隣諸国や東南アジアからの観光客も、日本観光の行動範囲は広がりを見せている。欧米など遠方の訪日観光客よりも日本に関する情報を得やすいため、“春=花見”など季節を感じられる旅のプランを組む傾向も多々見られるそう。

「LCCの増便もあり、数年前には大阪を拠点にする観光客が増えたことが話題になりました。しかし近年、成田・羽田ともに航路が増加したこともあり、旅の拠点として東京を選ぶ人が再び増えています」。

「観光レジャー目的の訪日外国人旅行者の都道府県別訪問率」主な都道府県を抜粋。2014年は東京が圧倒的だったが、2018年は東京と大阪が2大人気エリアとなっている。(出典:国土交通省観光庁 「訪日外国人消費動向調査」 ※トランジット、乗員、1年以上の滞在者等を除く、訪日外国人旅行者の出国時の聞き取り調査)

東京に求めるのは「ローカルな体験とカオスな風景」

東京を旅する訪日観光客が「行きたい」のは、一体どこのエリアなのだろうか。焔さんによれば、ホテル選びにおいても、まずは行きたい都市を決めてから、予算や立地、設備を見て決めるのが主流。

「『エクスペディア』で長年変わらずトップなのは新宿です。バスタ新宿ができたことで空港からのアクセスがより便利になりましたし、ホテルもたくさんある。交通のハブである渋谷も人気ですね。そして新規のホテルが増えていて、最近予約が増えているのは、浅草や上野界隈です」。

浅草といえばTOKYO観光の定番スポット。「平成30年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査報告書」(東京都産業労働局)によると、都内で訪れた場所の1位は新宿・大久保、2位が銀座、3位が浅草、4位が渋谷。 PHOTO BY DAIKI SUZUKI

新宿、渋谷、浅草・上野は、その街の中でも見どころ巡りやグルメ、買い物などを幅広く楽しめるエリア。またそれぞれの人気スポットにおいて、共通するのは“ローカル感とカオス”だそう。

「新宿のゴールデン街、渋谷のスクランブル交差点、上野のアメ横などは、滞在先問わず、訪日観光客に人気が高いスポット。また浅草の浅草寺や仲見世通りも引き続きホットです。いずれもローカル感が満載ですし、コンパクトなエリアに店や人がひしめく光景は、アジア特有のカオスが漂うと訪日観光客は感じるようです」。

世界中から訪日客がやってくる2020年に向けて、観光資源の開発・発信を進める東京都が力を入れているのは「ナイトライフ観光」。夜間のライトアップやプロジェクションマッピング、都立施設の夜間延長などの取り組みを通して、ナイトライフをさらに盛り上げようという試みだ。

東京の夜を楽しんでもらうため、東京都は観光公式サイト「GO TOKYO」や夜景マップガイド「TOKYO NIGHT STORY」でナイトビュースポットを紹介している。 PHOTO BY DAIKI SUZUKI

ローカルな体験を満喫したい訪日観光客が、日本人も足しげく通うゴールデン街や上野のせんべろ系居酒屋に多く見られることからも、今後ますます東京の夜が充実することは請け合い。

「ホテルのバーホッピングもおすすめです。他の国と比べて、日本には国際的な大会での受賞歴を誇るバーテンダーが所属するバーがあるホテルが実に多いです。グランドハイアット東京や帝国ホテル、東京ステーションホテルなどでも堪能できるオリジナルカクテルをゆったりと味わってみては?」

ゲストを笑顔にする、ヒルズエリアの過ごし方

六本木、表参道、虎ノ門。都内の各ヒルズが構えるエリアにゲストを招待するなら、どんなプランがおすすめなのだろうか。

「港区はとにかく美術館が充実しているので、アートを楽しんではいかがでしょう。六本木には最も有名な森美術館をはじめ、企画展・常設展ともに充実する国立新美術館にも歩いてアクセスできますし、南青山まで足を延ばして、日本美術や庭園が美しい根津美術館に行くのもいいですね。また虎ノ門ヒルズへ行くなら、個人的にもおすすめなのが智美術館。現代陶芸のコレクターである菊池智のコレクションは見応えがあります」。

表参道界隈に遊びに行くならショッピングが一番と焔さんは話す。ハイブランドのショップが軒を連ねるヒルズだけでなく、最近訪日観光客の間で注目が高まっているのは、旧渋谷川遊歩道にあたる約1kmの一本道、裏原宿。

「日本人が多く、竹下通りより奥まったところにある裏原宿は、個性的かつローカル感のあるお店が集まっていることもあり、昨今勢いがあるエリア。特にSNSで情報収集をして旅のプランを組み立てる訪日観光客の間では、すっかり知られています」。


表参道ヒルズにも近い裏原宿は、そのまま「URA HARAJUKU」として人気のスポット。東京のストリートブランドやユースカルチャーを体感できるショップやカフェ、レストランが並ぶ。 PHOTO BY DAIKI SUZUKI

日本の四季を感じられるスポットとして、変わらず評判が高いのは明治神宮。街並みからもトレンドや洗練を感じる表参道界隈から徒歩圏内に、森のような風情の明治神宮があることは、訪日外国人にとってはやはり新鮮なのだという。ぜひショッピングの前後にゲストを連れて行ってみよう。

「アンダーズ 東京」もある虎ノ門は、特にアメリカからの観光客に人気。近隣には大使館も多くある上に、町の再開発により、近年開放感のあるオープンカフェも増えてきているので、のんびりとコーヒーを飲むのも気持ちいい。また日本カルチャーである“居酒屋”が集まる新橋にも歩いていける立地なのが、訪日観光客にとっては魅力的に映るという。

ローカル感、カオス、SNS映え。今年はこれらのテーマを念頭に組み合わせるのが、充実した東京観光にはマストとなる。遊びに来てくれた外国人ゲストだけでなく、私たちもこの街の新しい魅力に出会えるに違いない。

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