みなさん、森道(6月1日の)行きましたかー? hfのInstagramの謎の部分を掘り下げ取材する連載の第28回! 2019年5月後半にポストされた画像からお届けします。
INSTAGRAM & TALK BY HIROSHI FUJIWARA
TEXT BY HF WATCHING COMMITTEE (HWC)
5月16日——うさぎ100億
ジェフ・クーンズのうさぎ一匹100億円!これ、ヒロシさん買いましたってお知らせですね。「買いましたよー。もちろん。嘘です」(hf) ジェフ・クーンズのステンレス製の彫刻作品「Rabbit」が、クリスティーのオークションで約100億円で落札されたというニュース。存命アーティストの作品としては史上最高額だそう。
5月17日——山菜が美味しすぎる/星野が美味しすぎる
「『新ばし 星野』です。めっちゃ美味しいですよ」(hf) あ、星のやじゃないんですね。初来店ですか?「以前(2018.7/11参照)行ったことありますが、新しい場所になってからはじめて。コシアブラって、昔、そんな食べなかったですよね」(hf) 子供のときはね。でも大人たちは昔から食べてたんじゃないでしょうか。「ここ3年くらい、このシーズンになるとみんな『コシアブラ〜コシアブラ〜』って出てくるなあって思ってた」(hf) コシアブラの天ぷら作るの上手ですよ。今度作ってあげましょうか?「いらない」(hf)
5月17日——いつのまにか布張りになっている
「『rizzoli(リッツォーリ)』から本が出てるんですけど、知らない間にいつの間にか布ばりになってました」(hf) 本人通達はないものなんですね。「はい。別の打ち合わせの時に『布張りになったよお』って持ってきてくれて、もらいました」(hf)
「この本に出てたんです。懐かしいなあと思って。昔作ったんです」(hf) 作った?「コラボって言うんですか?『エレクトリックコテージ』の」(hf) フラグメントの前の、だからECなんですね。これはオブジェ?「ミキサー……ですよ」(hf) ニューヨークの出版社リッツォーリ(から2014年に発行された本。アマゾンで買えます)。
5月17日——川勝正幸リスペクト
「誰かが(インスタに)あげてて。川勝さん懐かしいなあって」(hf) 涙。
5月19日——朝蕎麦エアーポート
「そうこうしてる間にミラノ行きまーす」(hf) はーい。
5月20日——“虹”久しぶり
虹の向こうに!「久しぶりに見たな〜」(hf)
5月20日——ミラノでミラネーゼ
これミラネーゼっていうんですか?「ミラネーゼリゾット。サフランリゾットのことをミラネーゼっていうんです。ナポリでナポリタン、カプリでカプレーゼ、ボローニャでボロネーゼでしょ、ミラノでミラネーゼです。ローマはなんかあるのかな?」(hf) 「『マラケシュ1824』(2018.2/19、4/8他参照)。のミラネーゼはパンフライドで美味しいです」(hf) で、中がくしゃっと。美味しそうですねーーーーー。
5月21日——ローレンス・ウエイナー みたいな
「これ、なんて読むのか分かりませんが」(hf) ぷろるんげ?「トリノの船を作ってる会社に行ったとき見つけたんですけど、ローレンス・ウェイナーみたいじゃないですか?」(hf) アメリカのコンセプチュアルアーティストのお名前がすぐ出てくるところがさすがです。船を買いに?「見学です。知ってます?船って、構造はユニットバスみたいなんですよ。形が決まっていて、ボンっとはめるみたいな感じ。その上をベッドにしたり、ソファを置いたりするんですって」(hf)
「こういうのをボコッと(はめる)」(hf) プラモデルみたいですね。大きい分、作るのはプラモデルより簡単かも。素人全開発言ですけど。
5月21日——イタリアのどこか
「ピエモンテ地方ですね」(hf) お肉が美味しいんですよね。「パスタがアレみたい。カップヌードルみたいな……」(hf) たまご麺みたいなやつですよね。
5月21日——なんだこれ、缶とボトルのハイブリッド
すごいオリーブオイルがあるんですね。「不思議じゃないですか。缶と瓶の融合みたいな。なんのためにこうしたんだろう」(hf) 注ぐ時にウエエエエってなる(液だれのこと)のが嫌だから? ゴミの分別が泣き所ですね。
5月21日——ピエモンテ最高
最高なんですね。また気に入っちゃったんですね。「はい」(hf)
5月22日——チコリとプンタレッラ。最高野菜
「いつもの『ラ・ラッテリア』で、チコリ2種類」(hf) あ、靴の上に乗ってたやつですね(2/21、2/22参照)。「日本にもあるんですか?」(hf) あんま見たことないですねえ。通販なら買えるかも。どっちにしても冬の野菜ですかね。「美味しいですよね」(hf) 美味しい! キク科で英語だとアスパラガス・チコリーっていうみたいです。アンチョビペーストとかと合わせると、ワインが一生飲み続けられます。「苦味が美味しいですよね」(hf)
これは食べ終わった後の?「レモンパスタの残骸を、パンに乗っけて食べたら美味しいなと」(hf) 残骸でいいので今度持って帰ってきてください。
5月24日——良いアルバム
「タイラー・ザ・クリエイターです(5/15参照)。CD良かったですよ」(hf) 『IGOR』。あ。山下達郎のサンプリングもしてるんですね。はい、購入しました。
5月25日——スタジオのテーブルが凄いことに……
「差し入れですね」(hf) 後学のためにお伺いしますが、どういうもの持ってきてもらえると嬉しいですか?「食べやすいものがいいですよね」(hf) 焼きそばとかじゃなくてということですね。「ケーキとかも美味しくて嬉しいんですけど、手で食べられる系のものが楽ですね。この日はパンがいっぱいあるから、お昼も含めてなんですかね。カントリーマアムもありますね」(hf)
5月26日——VI XXX FRGMT
「トリプルエックス〉の6周年記念Tシャツです。6周年記念ではじめてTシャツを作りました」(hf) で、タグの写真は写真なんですか?「ミラノで散歩してたら石に番地かなんかでトリプルエックスって書いてあったの」(hf) へー。「このタグの下にコードがあるんだけど、この数字を(グーグルマップで)打ち込むとこの場所に行けるんです。緯度経度の数字。こういうの、小洒落てるっていうんですか? ははは」(hf) 照れながら言わないでください。大洒落にしても小洒落にしても、ヒロシさん、なんかやりますよね。なんか。「ふふふ」(hf)
5月26日——レコーディング日和
「パン(5/25参照)から続くレコーディングですね。年内に発売できればと」(hf) 東京の最高気温32度くらいになった日ですね。確かに、そんな日はスタジオにこもりたい。長時間レコーディングだったんですか?「どうだろう。最近は夜遅くまではやらないですよね。お昼過ぎに入って、てっぺんまでやんないくらいって感じじゃないですか」(hf)
5月26日——コメダ・ディナー
「スタジオから近いコメダ」(hf) 例の、上から読んでも下から読んでもダメコメダ?(2018.6/8参照)「そうそう。ナポリタンをいただきました」(hf) あ、メインはナポリタンなんですね。パンかと思った。ちなみにコメダのフードメニューのカロリーが最近話題になってます。定番人気のエビカツサンド(934kcal)、エッグサンド(1085kcal)、みそカツサンド(1326kcal)と軒並みハイカロリー! ナポリタンのカロリーは非掲載でした。
5月29日——読書
「アスコーナとモンテ・ヴェリタについて前にも書いたと思うんですけど(2018.9/22)、日本語の文献あんのかなあって探してたら見つけた。モンテ・ヴェリタで探してもみつからなくて……」(hf) モンテ・ヴェリタはスイスのアナーキストが住んでいたという里ですよね。リングオブカラーでも書いてます。
5月29日——@daiando@peelandlift にはわかってもらえるであろうバッグ
こ、れ!!!!!!「懐かしいでしょ」(hf) 懐かしい。現像所の人がこれ持ってフィルムピックアップしに来てたなあ。かわいい!「持ってたの?」(hf) 普通の人は持ってませんよ。非売品だったのかな。「僕はebayで探したんですけど、なんで僕が買ったかというと、昔の雑誌に(載ってた)、「セディショナリーズ」の店内のテーブルの上にあったんです。ヴィヴィアンの真ん前に置いてあったんです。76年に。当時コダックバッグはファッションバッグだったらしいですよ」(hf)
5月30日——ポラロイド、斜め上から
「これ、なんて形でしたっけ? 斜め上からの角度で撮る、オートフォーカス機能がガチャガチャ動くやつ」(hf)。ありました、使いました。フィルムってまだ売ってるんですか?「フィルムの感光度が違うものだけど売ってます。パキッとする色を出す薬品が今の基準では使えないらしい。だからぼやけて昔のと色が全然違う」(hf) で、ポラロイドの機種はSLR680みたいです。
5月30日——あぶみ革
「馬に乗った時の足をのせるサドルみたいのを鐙といって、それを鞍にくっつける革。だから2本セットなんです。実際は同色のセットなんですけど」(hf) あ、これ馬具なんですね。「〈エルメスの〉ベルトってバックルが凝っていたりして割と高いんだけど、これは乗馬用(2本セット)で売っている。ちょうどウエストサイズなのでベルトとしても実は使えますよっていう。穴がいっぱい空いていてナンバリングがしてあるのが面白いんです」(hf)
藤原ヒロシ|Hiroshi Fujiwara
1964年三重県生まれ。DJ、音楽プロデューサー、ファッションクリエイター。英米で触れたクラブ文化を80年代の日本に持ち込むなど、音楽とファッションの両軸で日本のストリートカルチャーを牽引。現在、デジタルメディア「Ring of Colour」を運営する。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授。
SHARE