せっかくの休日には、とっておきの器でリラックスした時間を演出したいもの。今回はシックな「黒」と初夏らしい「ガラス」をテーマに、フードスタイリストの田島明日香さんが、六本木ヒルズにオープンしたばかりの「g GIFT AND LIFESTYLE」のラインナップからセレクト。初夏らしいお酒と、簡単にできるおつまみとともに、爽やかな大人の休日を楽しんでみては。
FOOD STYLING BY ASUCA TAJIMA
PHOTO BY TOMO ISHIWATARI
TEXT BY MIHO MATSUDA
存在感のある黒い器に、料理を盛る際のポイントとは?
「ドラマティックに料理が映える黒い器ですが、あまり気負わずに取り入れてみると、意外な使いやすさに驚くかもしれません。黒が強いと感じたときは、器に笹や大葉などを敷いて、ワンクッションおくとお料理が載せやすくなることも。他の器と合わせるときは、ネイビーやグレーなどダークトーンの器を選ぶと、全体のコーディネートがまとまります。また、涼やかなガラスの器は夏のイメージがありますが、黒いガラスは通年活躍するアイテムです。デザートや前菜、おつまみを合わせればシックな雰囲気になります」(田島明日香さん)
〜EARLY SUMMER RECIPE〜
そんな黒い器を使って田島さんに、初夏の季節に爽やかさをもたらしてくれるお酒とおつまみを2組作ってもらいました。どれも普段、料理をしない人でも作れる簡単なレシピ。少しアレンジすればホームパーティのフードにもなる。初夏らしいお酒と黒い器を合わせて、特別な時間を楽しもう。
❶「シャブリ・レ・ドゥ・リヴ」とホタテの実山椒カルパッチョ
「涼しげな柑橘の香りを中心に、爽やかな酸味とミネラリティを感じる、初夏の陽気にぴったりなシャブリです。綺麗なレモンイエローで、海鮮や和食に合いそうな味わいです。それに合わせて、ホタテのカルパッチョを。実山椒を加えて爽やかな辛味をプラスしました。切って並べ、調味料をかけるだけなのでちょっとした前菜に。葉物や鯛、平目などの白身魚を加えてボリュームアップさせれば、おもてなしのサラダとしても」(田島さん)
❷「田中六五 6513」と鯖のポテサラ
「昨今流行の低アルコール日本酒。日本酒は好きだけどあんまりお酒に強くない方はもちろん、少しだけ呑みたい時や、さらっと呑みたい時などにもぴったりです。低アルコールとは思えない、芳醇ですっきりとした飲み口で、品のいい純米酒です。初夏はキリッと冷やして飲むのがオススメです。合わせるポテトサラダには、塩気のある鯖干物を加え、日本酒をねだるおつまみに。しば漬けの酸味、色味も食欲をそそります。お酒のアテやサンドウィッチの具にも」(田島さん)
田島明日香|Asuca Tajima
フードスタイリスト。東京都小平市生まれ。立教大学社会学部卒業後、ハウスメーカー勤務、インテリアコーディネーターを経て、2013年よりフードスタイリストとして独立。2016年より、インテリアデザイナーの夫ヤマシタサトシと料理ユニット「ちろり」として、広告やカタログのフードスタイリング、レシピ考案やイベントのケータリングなども手がける。日本の郷土食材やお酒を含めたスタイリングが得意。ELLE gourmetフードクリエイター部のメンバーでもある。2019年6月、吉祥寺にプライベートサロン「閒-awai-」をオープン予定。
SHARE