最近、手元の小さな文字が読みにくい。それはもしかしたら、老眼のサインかも……? とはいえ決してネガティブなことではなく、新しいおしゃれのチャンスでもある。ヨーロッパの個性的なアイウェア を多く取り揃える〈リュネット・ジュラ〉に、デザインで遊ぶ「リーディンググラス(老眼鏡)」の選び方を聞いた。
TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY AYA KAWACHI
眉間のシワよさらば!
リーディンググラスで大人のおしゃれを
「最近、目が疲れるけれど、老眼はまだ早い」と思っている方は、普段どんな姿でスマホを見ているのか、身近な人に尋ねてみてほしい。もし眉間にシワが寄っていたり、思っていたより画面を目から離していたら、それはメガネ店の扉を叩くときだ。せっかくだから遊び心のあるフレームを選んで、大人のおしゃれのポイントにしよう。
「老眼は視力の良し悪しに関係なく、加齢とともに起こるもの。それまで、メガネには無縁だった人も、リーディンググラスを求めて来店される方も多くいらっしゃいます」
と、〈リュネット・ジュラ〉表参道ヒルズ店の菅野店長。
「メガネのレンズは、一番良く見えるレンズの中心(光学中心)と目の中心を合わせるのですが、レンズ付きで市販されている老眼鏡は平均値で作られているため、ご自分に合わない場合はかえって目が疲れやすくなってしまいます」
では、デザイン選びのポイントは?
「リーディンググラスは、何かを読むときにだけつけるものなので、遊び心のあるデザインや色に挑戦できるチャンスです。たくさんのフレームを試して、自分にあった1本を見つけてください。メガネに慣れていないかたも、リーディンググラスをかけることで、目の疲れや眉間のシワから解放されますよ」
表参道ヒルズ店では、ヨーロッパを中心に個性的なデザインのフレームを約1,300点取り揃えているので、自分らしい1本に出会えるはずだ。
リーディンググラス選びのポイント
❶ 視力検査で、目が疲れない度数を選ぶ
老眼は、通常の視力検査に加えて、目の調整力も測定する。文庫本やスマホなど自分が何かを読むのによく使用する距離で、小さな文字が見えるかチェック。さらに、視力検査で計測した度数が合っているか、仮のレンズで再度チェックする。最後は実際に文庫本を読んでみる。視力検査はメガネを作るごとに行うのがおすすめ。
❷ デザイン選びは斜め上からの視線を意識する
リーディンググラスは、何かを読むときにだけかけるアイウェア。だから、かけているときは斜め下を向いていることが多く、反対に、周囲からの視線は、自分の斜め上から注がれることになる。デザイン選びのポイントは、フレームの上の部分にポイントがあるものを選ぼう。「素敵なメガネですね」と、コミュニケーションのきっかけにもなる。
❸ インポートのフレームを調整して、かけ心地も快適に
ヨーロッパのフレームは、欧米人の骨格に合わせて作られているため、顔の横幅が狭く設定されていたり、鼻あてがついていなかったりすることも。デザインが気に入ったら、鼻あてを付けたり、テンプルを調整したりして、快適なかけ心地に調整してもらおう。
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