近年ますます注目されている植物オイルの保湿&美肌効果。アルガンやローズヒップなどを季節や目的で使い分けて、毎日のスキンケアルーティーンに組み込む人も増えています。お肌カサカサで乾燥がとまらない人必見の、オイル保湿術をご紹介。美肌に欠かせない“ツヤ”と“潤い”を、瞬時にオイルで復活させましょう。
TEXT BY NAHO SASAKI
PHOTO BY JOHN CHAN
オイル初心者は、“オイルファースト”がおすすめ
ここ数年で、女性誌や美容誌のベストコスメ企画に美容液やクリームと並んで、「オイル部門」が開設されるほどに市民権を得てメジャーになった「オイルケア」。
なぜ植物オイルがスキンケアにいいのか? オイルケアの基本のキを、保湿のコツとともにご紹介。乾燥やかゆみ、シワに悩んでいる人は必見です!
❶ 「オイル」は保湿の王様!
保湿の本質は、肌内にある水分を油分でキープすること。水分と油分、このバランスが満たされていれば、肌のバリア機能が強化されて、乾燥しにくい肌へと立て直すことができるのです。しかも、人の皮脂量は35歳をすぎると急激に減少。シワやくすみを寄せつけない肌のためにも、外から良質な油分を補ってあげる必要があるのです。
❷ 肌と親和性が高い「植物オイル」
人の皮脂の主成分は、トリグリセリドやワックスエステル。実は植物オイルにも同様の成分が含まれているので、オイルが“疑似皮脂”となって肌を刺激から守ってくれるというわけ。外からの異物・雑菌の侵入を防ぐ役割もあるので、花粉と乾燥のWパンチがはじまる今の季節にぴったり!
❸ 「植物オイル」には天然ポリフェノールがたっぷり
良質な植物オイルには、天然のファイトケミカルも豊富。植物がもつビタミンやポリフェノールは、抗酸化や抗シワ、美白効果を発揮し、肌を健やかにキープしてくれる良い味方に。抗酸化力が特に強いアルガン、バリア機能に優れたカメリア、美白や毛穴対策にもいいローズヒップ……など、植物にそなわる個性にもぜひ注目を。
❹ 洗顔後の「オイルファースト」で、失われた皮脂を再現!
洗顔するたび、洗浄成分によって皮脂は奪われてしまうもの。その皮脂が自ら回復するには、約2~3時間かかるのだとか。洗顔後のまっさら肌にオイルをつけて、バリア機能としての皮脂膜を再現する、“オイルファースト”使いがおすすめなのはこの理由から。ぜひ試してみて!
❺ 量と場所を加減して、「オイルケア上手」に
「べたつく」「てかる」というイメージを持つ人もいるオイルですが、ごく少量から使うようにすればOK。Tゾーンは手のひらに余ったぶんだけにするなど、量を加減してみて。オイルを使うタイミングは、洗顔後すぐ、美容液がわりに、スキンケアの最後に……など、使用感や好みに合わせられるのも魅力。最近はハイライトブームもあって、メイクの上からツヤ肌効果のために頬や目元にオイルを使う人も増加中。
まだまだ続く乾燥シーズン、ボタニカルオイルのパワーで美肌を守り抜きましょう!
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