音楽だけにとどまらず、美術のフィールドでも活躍するなど、幅広い活動が魅力の蓮沼執太さん。東京生まれ・東京育ち、現在はNYと東京を行ったり来たりの生活を送る生粋のシティーボーイです。そんな蓮沼さんの、秋の散歩にぴったりな虎ノ門〜六本木の街歩きスポットとは?
Illustration by Natsuki Camino
Text & Edit by Akiko Saito
蓮沼執太さんが建築&アートを探して歩く
秋の散歩スポット7選|六本木〜虎ノ門編
国際文化会館
日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計により、1955年に完成した会館。庭園も7代目小川治兵衛が手がけ、近代庭園の傑作として知られる。「レストランやカフェを利用したり、庭園を散歩したり。建築が好きなので、巨匠の仕事ぶりを見るのが楽しいです」
ホームメイドアイスクリーム ソーワ
昭和30年から営業している老舗アイスクリーム専門店。「散歩の途中のおやつだったらここ。小さいサイズ感がかわいいし食べやすくて。たくさんのオリジナルフレーバー(20種類以上)があるのですが、僕はオーソドックスな味が好きで、いつもバニラ味を選びます」
TOTOギャラリー・間
TOTOが運営する建築とデザインの専門ギャラリー。「建築に興味があるのでよく行きます。建築と音楽にはたくさんの共通項があると思うんです。僕も以前、このギャラリーでアジアのアーティストによるグループショーの音楽で参加しました。本のラインナップも魅力的」
港屋
「蕎麦が好物なんです。NYだと美味しい蕎麦が食べられないので、東京では必ず蕎麦を食べます。ここはお腹がぺこぺこの時に立ち寄るのがオススメな、ボリューム満点の立ち食い蕎麦屋さん。メニューが数種類しかないんですが、僕はいつも『冷たい肉そば(870円)』をオーダーします」
日本コロムビア
明治時代に設立された、日本で最初のレコード会社。「今年の7月に発売された蓮沼執太フィルのニューアルバム『アントロポセン』がリリースされたレコード会社で、打ち合わせで立ち寄ることが多いです。中には入れないので、散歩のついでにぜひ見上げてみてください(笑)」
YKG / Yutaka Kikutake Gallery
「僕と同年代のギャラリスト、菊竹寛くんが主宰しているギャラリーです。日本の若手作家を紹介していて、世界のコンテンポラリーアートのシーンでも頑張っているので応援しています。アートに興味がある人に訪れて欲しい」六本木通りを一本入った静かな通りに位置している。
愛宕神社
オフィス街にこつ然と現れる、自然豊かな神社。実は23区内で最も高い天然の山で、山頂から東京湾や房総半島までを見渡すことができた(と言われている)。「神社仏閣は好きなスポット。このエリアに行ったら愛宕神社でお参りをするのが恒例です。“出世の石段”という高い階段が迫力!」
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