温かなカフェラテが恋しい季節が到来。ふわふわのミルクフォームとエスプレッソが調和した一杯には、他の飲み物にはない満足感があります。そんなカフェラテにこだわる2店舗をご紹介。
PHOTO BY MASAHIRO TAMURA
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*
奥深いカフェラテの世界
朝仕事に行く前や、午後ひと息つく時間にカフェラテが欠かせないという人も多いはず。ふわふわフォームに包まれるような気持ちになれる一杯はどうやって作られているの? こだわりの素材・製法からカフェラテに合うフードまで、ラテをもっと楽しめる情報満載でお届けします。それぞれ個性的な2つのカフェラテ、知れば飲みたくなること間違いなし。
カスタムローストも楽しめる、こだわりの詰まった一杯——麻布台ヒルズ〈アラビカ東京 4F 〉
麻布台ヒルズ タワープラザにある〈アラビカ東京 4F〉。白を基調にしたインテリアはクリーンで洗練された雰囲気。奥にはバルコニー席もあり、緑を眺めながらくつろいだ時間を過ごせます。
カウンターにある生豆のブース。「% アラビカブレンド」をはじめ、「アラビカ」創業者の東海林克範さんが世界中を旅してセレクトしたシングルオリジンのコーヒーを含む合計10種の生豆がディスプレイされています。お店には焙煎機も設置されているので、好みの焙煎具合を伝えてその場で焙煎したものを購入することも可能です。
カフェラテを作るバリスタの木嶋陸斗さん。「ラテアートのリクエストがあればお気軽にどうぞ」。
バリスタの手技によってきめ細やかなフォームが層になり、美しい絵柄となって現れます。
この日はチューリップを描いてもらいました。表面の美しいツヤは、なめらかさの証。
ナッツの香ばしさがカフェラテの甘さを引き立てます。カフェラテ イートイン/テイクアウトともに¥600、クイニーアマン ピーカンナッツ イートイン¥550/テイクアウト¥500。
昨年11月にオープンした麻布台ヒルズに2店舗入っている〈% アラビカ〉、今回はテラス席のあるタワープラザ4Fの〈アラビカ東京 4F〉を訪れました。
〈% アラビカ〉は、東海林克範氏が2012年に香港で創業したスペシャルティーコーヒーの専門店。2014年には世界チャンピオンのバリスタ・山口淳一氏を店長に招き、日本1号店を京都・東山にオープンしました。東京初出店がこの麻布台ヒルズ店。“See the world through coffee”をスローガンに、世界中からこだわりのコーヒー豆を最高の状態で提供しています。
注目すべきは約10種のコーヒー豆をその場で焙煎してくれること。カフェラテも、一番人気の、「% アラビカブレンド」「シングルオリジン エチオピア」「カフェインレス」の3種から焙煎具合を指定してオーダーすることができます。(指定なしの場合、お店おすすめの「% アラビカブレンド」中深煎りでの提供となります)
深みとコクとのバランスが整った、チョコレートのような風味が感じられる「% アラビカブレンド」。中深煎り豆を使用したエスプレッソは、自然な甘みのフォームドミルクとの相性も抜群でバランスの良いカフェラテに。お店おすすめのカフェラテのお供は、〈アイム ドーナツ〉のドーナツやブーランジェリー〈ダコー〉のデニッシュやクイニーアマン。カフェラテとともに味わえば、最高のリフレッシュタイムに。
六本木けやき坂通りに面した〈ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー〉。ホリデーシーズンにはイルミネーションも楽しめます。
国産小麦にこだわったパンは、べテランの職人が毎日焼き上げています。ハード系のパンからヴィエノワズリーまで、すべてに全粒粉を使用しているのが特徴。
フィルターにセットしたコーヒー粉を水平に固める「タンピング」。あまり圧力をかけず、自然な収まり具合に任せているそう。
ミルクをスチームするバリスタの渡邉伊織さん。「ミルクのフォームはカフェラテの印象を大きく左右する大切なもの。決められた温度を厳密に守り、ツヤのあるサラサラとした質感にこだわっています」。
時間が経っても美味しく飲めることを意識した〈ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー〉のカフェラテ。透明のグラスからは、底まで均一にミルクとエスプレッソが混ざって安定した状態なのがわかります。
「カカオハンターズ」のチョコレート2種を使用したパンオショコラとカフェラテ。お互いを引き立てる最高のカップリング。カフェラテ イートイン/テイクアウトともに¥630、パンオショコラ イートイン/テイクアウトともに¥540
六本木けやき坂通りでテラス席が目を引く〈ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー〉。
もともと人気ブーランジェリー〈ル・シュクレクール〉と、フレンチの名店〈レフェルヴェソンス〉、ノルディックスタイルのカフェ〈フグレン トウキョウ〉が協力して2018年に誕生した店。それぞれの分野で研鑽を詰んだ三店が互いの良さを引き出しあったこの店は、オープン以来着実にファンを増やしてきました。
その名の通りパン屋が主体とあって、朝7時からオープンしており朝食に訪れている人も多数。本場イタリアではカフェラテは午前中に飲まれるそうですが、こちらでは時間を問わず人気のメニュー。「カフェラテを注文するお客様はゆっくり時間を過ごされることが多いので、時間が経っても変わらぬ美味しさになるよう遠心力を利用してミルクとエスプレッソを混ぜながら注ぐといった工夫しています。カフェラテはとても繊細な飲み物です。豆も日によって変えているので、“今日はどこどこの豆だね”、なんて声をかけてくれるお客様も。日々変化する味を楽しんでもらえると嬉しいです」と、バリスタの渡邉伊織さん。
そんなカフェラテと相性ぴったりなのが、クロワッサンの生地を使用したヴィエノワズリー。中でもパンオショコラは全粒粉のしっかりした味わいと「カカオハンターズ」のチョコレートの香りがカフェラテの甘さを引き立てます。チョコレートはカカオ65%と70%を配合しており食べていくに従って味わいが変化するので、カフェラテとともにゆっくり時間をかけて味わって。
※2024年11月現在の情報です。 ※表示価格は全て税込価格です。
#カフェラテ #六本木ヒルズ #麻布台ヒルズ
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